南海トラフ巨大地震の発生の可能性が平時より相対的に高まっていることを知らせる「南海トラフ地震臨時情報」について、2025年8月に防災対応ガイドラインの改定が行われた。2024年8月8日に初めての情報発表を受けた自治体や事業者、住民が、何をしたら良いのかという点で戸惑いがあったといい、防災対応の明確化をしたもの。特に住民は、「自らの行動を自ら考え、情報発表時の行動を事前に決めておくことが重要」だとしている(2025/08/09)。

- 南海トラフ地震臨時情報に対する基本的な考え方(NEW)
- 防災対応をとるべき地域
- 実際に取るべき防災対応(巨大地震警戒)
- 実際に取るべき防災対応(巨大地震注意)
- 日頃からの地震への備えの再確認と臨時情報発表に伴う特別な備えとは
- 日頃からの備えの再確認と、特別な備えチェックリスト(住民編)
- そのほかの改定点
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
南海トラフ地震臨時情報に対する基本的な考え方(NEW)
住民、地方公共団体、事業者等は、臨時情報が発表された際の対応をあらかじめ決めておくことが極めて有効
・地震発生時期、場所、規模についての確度の高い予測は困難
・南海トラフ沿いの想定震源域で一定規模以上の地震が発生した場合に、続けて大規模地震が発生する可能性が平常時より相対的に高まっている場合に南海トラフ地震臨時情報を発表
・臨時情報が発表されても、実施に後発の大規模地震が起きるかは不確実であることを前提に
住民
原則「自らの命は自ら守る」 臨時情報発表時の自らの行動を自ら判断する
自治体・事業者
地域・利用者の安全確保と社会経済活動の継続のバランスを考慮しつつ、臨時情報発表時の自らの行動を自ら判断。あらかじめ決めておく
防災対応をとるべき地域
震度6弱以上、津波高3m以上で海岸堤防が低い地域など

実際に取るべき防災対応(巨大地震警戒)
①津波到達が早く、事前の避難が必要な地域
・居住地の市町村の指示に従って対象者は事前避難する
・それ以外は「特別な備え」「日頃からの地震への備え」を再確認し社会経済活動を継続
②臨時情報の発表にともない、防災対応をとるべき地域
・「特別な備え」「日頃からの地震への備え」を再確認し社会経済活動を継続

実際に取るべき防災対応(巨大地震注意)
「特別な備え」「日頃からの地震への備えの再確認」を実施。社会経済活動は継続

日頃からの地震への備えの再確認と臨時情報発表に伴う特別な備えとは

南海トラフ臨時情報防災対応ガイドラインより抜粋(概要版、2025年8月)
日頃からの備えの再確認と、特別な備えチェックリスト(住民編)
迅速な避難体制・準備
家具類の転倒及びガラス飛散防止対策など室内の対策
出火や延焼の防止対策
そのほかの改定点
個別分野の留意事項ほか
鉄道(臨時情報注意) 原則運行規制はしない
公共事業
(臨時情報注意)
揺れの影響が大きい作業、津波による影響を受ける作業に対し、臨時情報(注意)に応じた作業の一時中止、必要な措置を講じた上での工事継続、津波避難を含む作業員等の安全確保の方法などの措置を講じる
(臨時情報警戒)
工事等の施工箇所に市町村が定める住民事前避難対象地域が含まれれる場合は、臨時情報(警戒)が発表された場合に、発注者から一時中止の通知があったものとして、工事を中断し、直ちに退避。巨大地震警戒対応が終わるまでの間は、当該箇所での工事を一時中断することをもとめる
海抜ゼロメートル地帯での防災対応の考え方
地震による堤防の破損により、早期の浸水の危険性が想定される場合には必要に応じ、事前避難対象地域の指定等の検討を行うことも有効
感想・まとめ
この話は、早めに一旦まとめておく必要があると思った。
住民向けのチェックリストの掲載はありがたい。
南海トラフ臨時情報発表時向けのものとはいえ、都心南部直下地震への備えにも十分に役立つだろう。
事前に行えるチェックはこのリストをベースに進めておくと良い。
翻ってみると、結構準備不足の項目もあった。