カムチャッカ半島の巨大地震に伴う津波について、興味深い見解が示されていたので、メモしておく。通常の周期の長い津波とは別に、深海底からそびえる海山の山脈(海山列)に反射して周期の短い津波が発生し、日本の各地で合成されて津波の高さが高くなったという内容。興味深いけど、ちょっと怖いわ(2025/07/31)。

気象庁会見より(2025年7月30日)
天皇海山列について
場所はここに書いてある通りで、大体南北2000kmに渡る海山列になっていて、水深6000mぐらいの海底からおよそ4~5000mの高さがあると以前の調査で報告をしている
天皇海山列で反射した津波が日本に到達か
・通常は地震が発生して津波が四方八方に広がる
・最初の津波っていうのは震源から日本に向けて流れていく
・その一方で天皇海山列のところで当たって反射してくるという津波がある
・周期の短い波は天皇改山列に当たり、戻って日本の方に到達してきた津波であると考えられている
北からくる長い波長の津波と東からくる短周期の津波(反射)が合流する
◎久慈港(岩手)の例

・岩手県の久慈港が良い例かも。最初は非常に周期の長い1つの波が1時間程度要するに上がって下がって、終わるのが1時間ぐらいという波の高さ。そういう状態のある中、さらに天皇海山列で反射してきた津波が重なるということになる。
・北から来る津波と、東から来る津波両方が合流するような形となって高まるところが、今回の津波の特徴ではないかと考えている
◎えりも町(北海道)の例

・周期の短い津波が久慈港でも見られ、北海道のえりも町についても途中から有意に周期の短い波が出ている。これもおそらくその天皇海山列の反射の影響だろう。
・北から来る津波と、東から来る津波が合わさってまさに反射してきた津波と、北から来る津波が合流して高くなってるんだという風に考えている。
参考 天皇海山列で反射した津波、過去の事例
①2006年11月15日 千島列島東方の地震
②2007年 1月31日 千島列島東方の地震
今回のカムチャッカ半島の地震より若干南西方向。
今回の地震と同じように北から南にかけて津波が到来するが、天皇海山列、東の方にも津波が伝播して天皇海山列で反射して日本の方に戻ってくる。この地震では特に西日本の方でも割と高い津波が観測された。
③1952年11月5日、今回の地震とほぼ同じ場所
古いので確たることは言えないが、発生場所が同じで非常に大きな地震が起きたというところもあって、同じようなことが起きたのではないか。
感想・まとめ
大変興味深い話。津波高が高くなるという意味で、良い話ではない。
津波波形図をみると、たしかに1時間程度の周期の波に突然10分程度の短い周期の波形が加わっていることがよくわかる。
影響の程度についてどの程度高くなったのか、という部分までわかると、「正しく」警戒できそうな気がするが。
どうだろう。