都心部・臨海地域地下鉄構想を推進するための関係者の集まり「都心・臨海地下鉄新線推進大会」が2024年11月18日、中央区晴海の晴海トリトンスクエア「第一生命ホール」で開催された。今回は7回目。進捗は想定の範囲内だったが、大きな変化があった。新線実現に向けてこれが足りない、といった話題はほぼなく、「事業化一歩手前まで来ている」という趣旨の発言が続いたこと。また、既報だがつくばエクスプレスとの接続も引き続き狙っていくことが示された。本件、大きな期待をしつつも抑制的な取り上げ方をしてきた弊ブログだが、事業化決定の声が聞かれる日も遠くはなさそうな印象を持った(2024/11/18)

- 推進大会の様子(以下、敬称略)
- 進捗について:中央区副区長 吉田不曇氏「運が良かった」
- 葉梨衆院議員 TX延伸推進議連会長
- 加藤雅之都議会議員
- 小田川浩 つくばみらい市市長
- 綾部吉行 江東区副区長
- 石島秀起 東京都議(中央区選出)
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
推進大会の様子(以下、敬称略)
日時 2024年11月18日 1800-1930
参加者 6〜7割
進捗について:中央区副区長 吉田不曇氏「運が良かった」
過去の経緯
・中央区は最初、今走っているBRTをやろうとしていた。
・2020年の東京オリンピックが決まり、東京都がやるということになった。
・それなら地下鉄をやろうということで検討をスタートしていた。BRTの話がまとまらないうちから進めていたことになる。2014年に調査開始。
・運が良かった。全国にも例はないのだが、たった2年で交通政策審議会の答申、「やる事業者が現れたら、国は支援しますよ」という中に、都心・臨海地下鉄構想が入った。われわれも驚いた。
・かなり順調に動いていたが、東京都においても具体的検討が進んでいた。ところが新型コロナ。4年間の大きな赤字、初期投資を逡巡するような困難な状況に置かれた。
最近の動き
・そんな中で東京都が事業計画案を発表。これならやれますよと。東京駅から有明の国際展示場まで繋ぐ内容。事業採算性からいうと中央区としては近距離では収益が上がらない。つくばエクスプレスと連結してはどうか。有明で繋がって最終的に羽田空港に繋げていけるようにしたらどうかと働きかけ。
・つくばエクスプレス沿線には大きな旅客が望める。収益を上げるのは大変で車庫を作らないといけない。大変ありがたいことにつくばエクスプレス沿線に車庫がある。それを踏まえ、東京都が検討を鋭意進めている。
直近の動き
・東京都が今年2月に発表した三者合意は、具体的な検討を始めようということ。繋ぐということについてははっきりした答えは出つつある。
・国の補助を含めて、事業を動き出させる一歩手前まで来ている。銀座、築地、晴海、有明で地盤調査を始めている。
・懸案だった江東区にも今回から参加をいただいた。皆さんのご支援をお願いしたい。

葉梨衆院議員 TX延伸推進議連会長
・2040年開業(目標)を発表。16年先というのはそんなに先のことではない。
・リニア品川駅は9割完成、10年かけて9割。それが大深度の駅造り。(それを考えると、臨海地下鉄新線は)2028年には着工を始めないと。
・つくばエクスプレスと臨海地下鉄新線をつなぐとB/Cが上がるという結果が東京都から近く出るだろう。
加藤雅之都議会議員
・2025年度予算要求は前年度の3億1000万円が5億円に増額
小田川浩 つくばみらい市市長
・沿線7市代表としてあいさつ
・中央区の期成同盟会参加に同意いただいた。
綾部吉行 江東区副区長
・長年の悲願は東京8号線延伸。鉄道事業許可を経て着工。2030年代半ばの開業が見えてきた臨海地下鉄新線の海の森方面への延伸を要望。実現に向け中央区と連携したい
石島秀起 東京都議(中央区選出)
・3社合意で事業計画の検討を進めることになった。このうち、東京臨海高速鉄道は東京都が91・32%の株式を保有する第三セクター。東京都が大きな発言力を持つ。
・設計図作成、運行計画の詳細な検討、運行計画の検討、地質縦断図作成、シールドトンネルの設計などをしている。
・1日も早い新線実現を図りたい。
感想・まとめ
ざっくりと、事業化決定はかなり近いという印象。
事業化に向けた話が相当具体化している。
あれが足りない、これが足りないという話はほぼ出てこなかった。
これは、これまで6回とは大きな変化だと思う。
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江東区もついに参加した。ちょっと話はずれていたが、江東区としては言っておかなければならないことだと理解する。
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第8回推進大会までの1年は節目の年になるかもしれない。