1.はじめに
この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2025 の 5日目の記事です。
昨年の 12月には夜綱さんによって XDトゲピーの乱数調整が解禁されました。発売から 20年以上経った今でも開拓は進んでおり、コロシアムではパイラNPC が破壊され、XD でも残すところはヒメグマ、ザングース、オオスバメといったところです。しかしながら、ヒメグマ と ザングース は特別な技が「リフレッシュ」という残念っぷりで、破壊したところで感は否めません。一方、オオスバメは「バトンタッチ」なので、"みががむ"しながらバトンで逃げたりできて面白そうです。
さて、本題となりますが、XDオオスバメの不定消費が John兄貴 により解析されたので、ライブラリをお借りして、専用の乱数ツールを作成しました。乱数調整の難易度は 29.97 fps での 1F合わせなので、比較的簡単な部類ではあります。
ちなみに瞬きは使用しません。オオスバメが登場するフィールドはロード消費のタイミング自体は安定していましたが、不定消費はメニューを開いている間のみ 59.94 fps となるため、瞬きを使う場合は 2回F合わせが必要になります。
今回の記事では XDオオスバメ用乱数ツール、「SwellowSearchTool」を使ったオオスバメの乱数調整について紹介します。

2.事前準備
XDオオスバメの乱数調整はデスハゲ島6F で Seed を調整し、エレベーター経由でドーム外で待機しているアルドスとフレームを合わせて戦闘に入ることで乱数が成立します。要は Coヤンヤンマのように不定消費がないマップから移動して、タイマーが 0 になる瞬間に戦闘突入するだけです。

ここで問題になるのがミラーボレーダーの存在です。ミラーボレーダーの状態は 9段階に分かれており、9段階目で上昇判定を引いた場合、ミラーボが出現します。表示上は「ぜんぜん」「あまり」「ちょっと」の 3段階で反応していますが、内部的にはさらに 3段階に分かれています。厄介なのはこの判定が 100歩ごとに行われており、その判定時に消費が入ります。
エレベーターからドーム入口までは 50歩程度あるので、移動中に判定が発生すると、不定消費が想定通りに進まない原因となります。
しかし、この判定はミラーボが出現している間は行われないため、出現した状態を維持することで、安全にアルドスまで移動することができます。

それとは別に 255歩ごとになつき消費が入るので、ミラーボ出現中にもかかわらず、想定外の個体を引いた場合は少し歩いてやり直してください。ミラーボは出現してから 1000歩 歩くまで消えないため、多少移動するくらいであれば問題ありません。
ミラーボを出現させたら、一度ドーム外から 6F に降りた位置でレポートを書きます。初期位置がバラバラだとフレームが安定しませんので、開始位置は固定させます。事前準備はこれで終了です。

3.目標個体・不定消費開始Seedの検索
SwellowSearchTool を使用して、目標個体を検索します。ツールはこちらからダウンロードできます。John兄貴と夜綱さんのライブラリをフル活用しました。
ドーム外の不定消費を再現したライブラリはこちらです。エレベーターからフィールドに入った場合限定で、29.97 fps 基準となっています。こちらは John兄貴 が公開してくださったものです。
こちらのツールでは「Seed検索」、「不定消費計算」、「ズレ確認」の 3つのタブに分かれており、個体の検索は「Seed検索」タブで行います。目的の個体が見つかったら、開始時Seed をコピーします。(この開始時Seed自体にあまり意味はなく、好みではないのですが、一応 xdcheck の表示に合わせました。)

次に「不定消費計算」タブに移動します。コピーした開始時Seed を「目標の開始時Seed」のテキストボックスにペーストし、計算開始をクリックすることで、不定消費開始時のSeed が出力されます。フレームは最低でも 1400F は確保しておくとよいでしょう。実際の乱数調整ではこの不定消費開始時のSeed をエレベーター前で調整します。

4.実践
ここからは XD乱数のいつもの流れですが、初期Seed厳選・消費を行って、不定消費開始時のSeed まで調整します。この辺のやり方はいろんな記事で紹介されているので、割愛します。消費方法は何でもいいですが、タイトル画面で消費する場合はロード消費18 を見込んでおく必要があります。
Seed の調整が終わったら、タイマー開始と同時に十字キー上を押下し、エレベーター経由でドーム入口まで移動します。すると、前髪後退兄貴との会話が始まるので、画像のメッセージが表示されたタイミングで待機し、タイマーが 0 になった瞬間に A押下します。

なお、エレベーターで上がってから、不定消費が発生するまでに空白時間が存在します。目的の個体を乱数する前に、まずは適当なSeed を使って、空白時間を特定しておくことを推奨します。
私の環境では出現した個体が -268F の位置にいたため、十字キー押下から目標の 2000F に加算して、2268F で戦闘に突入しました。
目標個体を引けなかった場合は、捕まえたオオスバメのステータスからズレを特定します。特定には SwellowSearchTool の「ズレ確認」タブを使いましょう。今回は -6F の個体を引きましたので、フレームを補正して再チャレンジします。
ちなみにフィールドでの不定消費自体は 29.97 fps で進んでいますが、リスト上で表示しているフレームは 59.94fps 想定となっております。そのため、出力結果は 2F ごとに表示されます。

目標の個体を引けたら乱数調整成功です。こちらの個体は ようき 2-31-31-6-31-31 となりますが、色回避なしで H個体値2 SVめざ飛の個体なんかもいます。H個体値2 にすると、無振りでみがわりを 4回張れます。
同じやり方でエレブー、カビゴンの乱数調整も可能です。この 2体は展開がありますが、狙う個体によっては展開が狭いので、役立つ機会はあると思います。

以上となります。光らないので需要が低いのはお察しですが、物好きな方は是非挑戦してみて下さい。
明日の記事は ころさんによる「ハックロムのベガ対戦布教」となります。ベガは少し前にクリアしましたが、対戦システムは本編より好きでしたね。本編では不遇なタイプやポケモンが活躍できるのもハックロムの面白い要素だと思います。