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月刊VS Code通信(2026/3月号)

今月も Visual Studio Code の新バージョンがリリースされました。さっそくリリースノートをチェックしていきましょう。

目次

新バージョンのリリース情報

Visual Studio Code のバージョン 1.110〜1.111 がリリースされました。

※公式の発表により、バージョン1.111より週次サイクルのリリースに変更となりました。このブログでは、執筆時点でのリリース情報を取りまとめて投稿予定です。

個人的に気になる主なリリース

VS Codeのバージョン1.110(2026年2月リリース)および1.111のリリースノートの要点を、ご指定の形式にバージョン列を追加してまとめました。

バージョン 変更点 変更内容
1.110 チャット UX の改善 モデルピッカーの刷新、コンテキストに合わせたヒントの表示、ターミナル出力の折りたたみ表示、インラインチャットのホバーUIへの移行などが行われました。
1.110 エージェントセッション管理強化 プランのセッションメモリへの保存、会話履歴の圧縮機能(自動/手動)、履歴を引き継いだ新しいセッションを作成できるフォーク機能が追加されました。
1.110 エージェントカスタマイズ機能 Agent Debugパネルによる詳細な動作ログの確認や、チャット画面からスラッシュコマンドを用いて直接スキルやプロンプトなどを生成できるようになりました。
1.110 エージェント拡張性の向上 拡張機能ビューからエージェントプラグインをインストール可能になり、Claudeエージェントでのステアリングやキューイングなどの拡張が行われました。
1.110 エージェント連携・統合ブラウザー追加 エージェントが統合ブラウザーを操作・検証できるツールが追加され、エディター内で自律的なテストやWebアプリの開発ループが可能になりました。
1.110 ターミナル機能向上 Kitty graphics protocolのサポートによる高精細な画像表示や、外部ターミナルとしてのGhosttyのサポートが追加されました。
1.110 コーディング/エディター改善 長距離の次期編集提案(NES)の改善、モーダルエディターの実験的導入、JS/TS設定の統合、Python Environments拡張機能の正式提供が実施されました。
1.111 エージェントの自律性・権限管理 セッションごとにエージェントの自律性を調整できる権限ピッカーが追加され、エージェントが自律的にタスクを完了するAutopilotモード(プレビュー)が導入されました。
1.111 エージェントカスタマイズ機能 特定のエージェントに対してのみ事前・事後の処理をアタッチできる、エージェントスコープのフック(プレビュー)が利用可能になりました。
1.111 エージェントのトラブルシューティング #debugEventsSnapshot を使用して、デバッグイベントのスナップショットをチャットのコンテキストとして添付し、動作を分析できるようになりました。
1.111 チャット UX の改善 チャットのヒント(Tips)が構造化されたオンボーディング形式に改善され、適切なタイミングで機能が提案されるようになりました。
1.111 ターミナル機能向上 GitHub Copilot CLIなどのAI CLIプロファイルが、ターミナルのドロップダウン上部にグループ化して表示されるようになりました(実験的)。
1.111 拡張機能/API 拡張 拡張機能の package.json 内にあるローカライズされた文字列に対し、定義への移動などの基本的なIntelliSenseがサポートされました。

その他の詳細なリリース内容については February 2026 (version 1.110)Visual Studio Code 1.111をご覧ください。

「対話」から「自律」へ:Autopilotと長期タスク対応が変える開発の当たり前

v1.110 / v1.111 で何が変わったか、一言で言うと「AIエージェントがついに"自走"し始めた」です。 Google Antigravityなどを使用されていた方は、すでにお馴染みかもしれませんが、VS Code x GitHub Copilotにも同じような対応が進んでいるようです。

これまでのエージェントは、コードを提案して → 承認して → 次のステップへ、という対話型のフローが基本でした。でも v1.111 でプレビュー公開された Autopilot モードは、その前提をガラッと変えそうです。エラーが出たら自動でリトライ、完了と判断するまで自律的に作業を回し続ける。要するに、こちらが「よし」と言うまで動き続けるモードです。

さらに v1.110 で追加された統合ブラウザ操作ツールを組み合わせると、エージェント自身が Web アプリの UI を触りながら、コンソールエラーや画面の変化を確認しつつ自己検証まで回せるようになります。コーディングから動作確認まで、開発ループをエージェント単体で完結できるイメージです。

ただ、自律性が上がるほど気になるのが「中で何が起きてるの?」問題。そこのケアも進んでいます。セッションごとに自律度を調整できる権限ピッカー、裏側で読み込まれた設定やツール呼び出しを可視化する Agent Debug パネル、そして #debugEventsSnapshot でエージェントの挙動スナップショットをチャットに貼り付けて分析できる機能など、"自走するエージェントの手綱"をちゃんと握るための仕組みが揃い始めている印象です。

エージェントとの付き合い方も、じわじわ変わっていきそうです。一行ずつコードを書かせる時代から、適切な権限とコンテキストを渡してタスクを丸ごと委譲し、軌道修正だけ担うマネージャー的な立ち回りへ。そんなシフトが、今まさに現実になろうしているかもしれませんね。




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