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Kiro を用いた仕様駆動開発の体験ワークショップに参加しました

こんにちは、 プロダクトエンジニアの thiger7 です。

3月10日、AWSオフィスにて「Kiro を用いた仕様駆動開発の体験ワークショップ」にプロダクトマネージャー・インフラエンジニアを含めた3人で参加しましたので、参加レポートをまとめます。

AWS オフィス

今回のイベントでは、主に座学パートとワークショップパートの2つが用意されていました。

  1. 座学パート(仕様駆動開発と Kiro の紹介)
  2. ワークショップパート(Spec モードで仕様書マークダウンを作成)

座学パート

コードから仕様へ

生成AIの進化により、開発の主導権が「コード」から「ビジネスの価値定義」へと移り変わりつつあります。

仕様書を中心に、ビジネス要求・アーキテクチャ(システム設計)・実装・テストといったすべての開発プロセスがシームレスにつながる時代になりました。ビジネス側がドキュメント(仕様書)を正しく作ることができれば、それを元にAIが自動生成でソフトウェアを形にしてくれる、という新しい開発の形になってきています。

AI開発の課題と仕様駆動開発

最近は、AIとチャットしながら感覚的にプロダクトを作っていく「バイブコーディング(Vibe Coding)」という言葉もよく耳にします。これは個人の探索的なコーディングには向いていますが、複数人でのチーム開発や複雑な機能開発では課題を感じることもあります。

LLMは基本的に「確率的に次の言葉を推論する」という性質を持っています。 例えば、「ToDoアプリを作って」といった曖昧な指示を出すと、React や Streamlit など出力される技術スタックがバラバラになり、結果が予測できないという課題が発生します。

これを防ぎ、AIに意図を正確に伝えるためのアプローチが「仕様駆動開発(Specification-Driven Development)」です。 ビジネス側と開発側での認識のズレや手戻りを防ぐために、期待する振る舞いを言語化し、構造化された仕様書に落とし込むことが、AI開発においてとても重要になってきます。

仕様駆動開発のための Kiro

要件定義から設計・実装までを支援する仕様駆動開発のための開発環境が Kiro です。

Kiro を使えば、開発者に限らずビジネスサイドでも、要件定義・設計・タスク生成を反復して改善する開発プロセスを実現できます。

Kiro 画面

参考: Kiro のご紹介 – プロトタイプからプロダクションまで、あなたと共に働く新しい Agentic IDE | Amazon Web Services ブログ

Kiro の導入事例

座学パートの中では、実際に Kiro を導入して開発期間の短縮や品質向上といった成果を上げている企業の事例もいくつか紹介していただきました。

ワークショップパート

後半は、実際に Kiro の「スペックモード」を使って要件定義から基本設計までを体験するワークショップでした。

ワークショップ作業風景

今回私たちがテーマに選んだのは、「求人情報の自動分析・改善AIシステム」です。顧客から受け取った求人CSVデータをAIが分析・改善し、新しいCSVとPDFの成果レポートを出力するというものです。

実際に手を動かしてみて以下の気づきがありました。

気づき

仕様のズレを即検知&修正できる

出力された仕様書を見て、「ビジネス側が期待しているもの」と「開発しようとしていること」のギャップをすぐに検知できました。例えば、「個別ではなく求人全体の自動改善にしたい」「成果物の定義やデータの提供方法はどうする」といった要件の課題を明確にしてくれました。違和感があればすぐにチームで指摘して修正できるスピード感が素晴らしかったです。

ツールが「交通整理役」になる

ビジネスサイドからの曖昧な要望が出た際も、「それは今までとは別の新しい要望ですね」「論点が混ざっているので整理します」といったように、Kiro がハブとなって交通整理をしながら、ドキュメント化やスコープの優先度付けをしてくれました。また、仕様書でビジネスサイドが分からない単語が出ても、そのまま Kiro に問い合わせることで、すぐに理解を深められました。

合意形成のフローが変わる

これまで要件定義は分業しながらやり取りすることも社内では多かったのですが、Kiro を使えば「関係者全員が同期で集まり、1時間弱で議論しながらやりたいことを決める」という進め方ができるようになり、手戻りをかなり減らせそうだと思いました。 ワークショップの中では実際に AI 改善レポートのイメージもすぐに Kiro が表示してくれたことにより、完成形にズレがないかを関係者全員で確認する体験ができました。

開発知識もある程度必要になる

今回は参加メンバーがプロダクトマネージャーやエンジニアだったため、システムの全体像をある程度把握しており、「ここの要件が足りない」という視点を持って議論を進められました。しかし、これをビジネスサイドのメンバーがそのまま主導するには、最低限の開発知識が必要になりそうです。インフラのアーキテクチャやプロダクトの提供方法など、いくつかの「引き出し」を持っておくことが大事だと感じました。

今後実践したいこと

今後社内で実践していきたいことについてまとめます。

Kiro をハブにした職種横断の開発フロー

ビジネスサイドも含め、各職種でフェーズを分断するのではなく、「要件定義の段階でステークホルダー全員が集まって新しいものを作る」という働き方を社内で試してみたいです。 その際、ビジネス側に不足している開発知識や、開発側に不足しているビジネス視点など、お互いの足りない部分を補う「ハブ」として Kiro を活用し、交通整理をしながら仕様を作る流れができれば、開発スピードはさらに上がると思いました。

「Live in 45」

AWS の社員の方がおっしゃっていた「45分でアイデア出し、45時間で実データを使った検証、45日で本番サービス化」というスピード感の考え方がとても素敵でした。このサイクルを社内でも試し、より早くユーザーに価値を届けられる組織づくりを目指したいです。

最後に

LLMのコーディング能力は今も進化し続けています。今回のイベントを通して、エンジニアがいかに早く・多くのコードを書くかということ以上に、「仕様を書く能力」がよりソフトウェアを作り上げる力になってくることを体験できました。

これからは人間が「どう実装するか」ではなく、「ユーザーにどんな価値を届けるか」という本質的な問いに、より多くの時間を割けるようになります。Kiro のようなツールがビジネスと開発の橋渡しになることで、チーム全員でプロダクトを作り上げる「共創」の楽しさも増していくと思いました。

今回の学びを活かし、まずは直近の機能開発やプロトタイプ作成から「仕様駆動開発」を実践していきたいと思います。

おまけ

イベント後に配布されたお弁当も美味しくいただきました。本当にありがとうございました。

お弁当1

お弁当2




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