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ドイツはロマンチックではない国?

中世の風景が残る南ドイツの街ローテンブルク

シュツットガルトにあるドイツ語学校でドイツ語を勉強していて最後の授業の日に、「日本はナチスドイツと同盟していた過去があるので、ドイツはナチスドイツ時代に残酷なことをした国というイメージが強くて、多くの日本人はドイツはロマンチックな国だとは思ってない」という率直な感想を言った。

 

 

このブログでは、僕が1999年春にドイツのシュツットガルト近郊に住むドイツ人家庭にホームステイしながら、シュツットガルト市内にあるドイツ語学校でドイツ語を勉強した時の思い出を紹介する。

 

僕が1999年3月中旬からドイツ語学校に通い始めて10週間が経って、5月下旬に最後の授業の日になった。中年女性のドイツ語教師のLさんは僕に、

「T(僕のこと)は日本に帰ったらどういう話をしますか?」

と授業の初めに質問してきた。普通なら「10週間ドイツ語を勉強して有意義な時間を過ごすことができて」という建て前論のようなことを言うのだろうけど、僕は子供の頃からナチスドイツに興味があったから、

「多くの馬鹿な日本人はドイツはロマンチックだと思っていません。日本とドイツは第二次大戦で同盟をしていたので、ドイツは多くのハリウッドの戦争映画に描かれているようにホロコーストをやった残酷な人たちというイメージが強いので、『ドイツに行ってきた』と言うと、『ドイツ人は何で第二次大戦であんなに残酷なことをしたのでようかね』などと、質問をする人もいます」

という率直な日本人が抱くドイツのイメージを言った。

 

 

中年女性のL先生は「ドイツは確かに風景が美しい国ではあるけど、ドイツ人のメンタルはあまりにも経済的でロマンチックではない。どうしてドイツ人が残酷なことをしたのかについてはこれは過去に起こってしまったことなので、ドイツ人は過去と共に生きるしかない」と言っていた。

 

 

するとL先生は驚いたことにこう言った。

「いいえ、その日本人たちは馬鹿ではありません。ドイツは確かに風景と街並みが美しい国ではありますが、ドイツ人のメンタルというのはロマンチックではないです。ドイツ人のメンタルはベンツ、ジーメンスなどの大手企業に代表されるように、あまりにも経済的で工業的でロマンチックではありません。それで、日本人はヨーロッパ旅行というとドイツではなくてどこに行くのですか?」

「日本人はヨーロッパ旅行というと、ロンドン、パリ、ローマをパッケージツアーで2週間ほどかけて周遊して、それでヨーロッパに行ってきたと満足する人が多いです。それ以外に日本人の海外旅行の人気旅行先はアメリカですね。アメリカ西海岸でディズニーランドとハリウッド映画スタジオを見て、ニューヨークでブロードウェーミュージカルと高層ビルを見て、それで満足する人が多いです」

僕がこう言うと、20代のアメリカ人女性は、

「それはおかしいと思う。アメリカなんて街並みが汚いし治安が悪いから来てもつまらない。多くのアメリカ人の人気がある旅行先はパリね。パリがすごく人気があるわ」

と笑って言った。その教室にもう1人いた30代の日本人女性のRさんは初めは僕の発言を聞いて驚いていたが、海外旅行の会話を聞いて笑っていた。

 

「どうしてドイツ人が残酷だったのか?ヒトラーがナチス政権時に、勝手にドイツ人は世界で一番優秀な民族だとか言ったのです。確かにT(僕のこと)が言ったようにドイツというとそういうイメージを持つ人は多いと思います。でも、ナチスというイメージはすでに起こってしまったことだから、ドイツ人はこれを共に生きていくしかありません」

というふうに、ちょっと疲れたような口調で言っていた。

「でも、Tは最後の授業の日によくドイツの率直な感想を言ってくれました」

と言って僕のことをほめてもくれた。

「日本人とドイツ人とナチスドイツの話が出来て、有意義な会話だった」

とアメリカ人女性は微笑んで言った。

 

ホームステイ先のH家に帰って、L先生は「ドイツは風景が美しい国だけど、人のメンタルはあまりにも経済的でロマンチックではないと言っていた」と言うと、H夫妻は、

「それは彼女は間違っている。ドイツ人は十分にロマンチックなメンタルをしている。確かにドイツの経済力は世界でも有数の強さだが、ドイツ人は内面はロマンチックだ」

と言ってL先生が言ったことを否定していた。

 

ドイツというとヒトラーのナチス党のイメージ、世界でトップクラスの経済力という国のイメージも強いでしょうが、十分にロマンチックな国でもあると僕は思います。




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