
- 仙台駅前商店街の空洞化が止まらず、2017年にさくら野百貨店が倒産したのに続き、今年2月末には50年前にダイエーとして開業したイオン仙台店も閉店することが決まった。
- 仙台駅前という大都市駅前の空洞化が進む原因は、一つはネットショッピングで買い物をする人が増えたこと、それに、最近は住宅街に巨大ショッピングモールが相次いで開業しているので、駐車場がない駅前の繁華街で買い物をする人が減っているのである。
仙台駅前商店街の空洞化が止まらず、2017年にさくら野百貨店が倒産したのに続き、今年2月末には50年前にダイエーとして開業したイオン仙台店も閉店することが決まった。
僕はJR仙台駅の西口から徒歩30分以内に住んでいるが、JR仙台駅前の空洞化が止まらない状況にあって本当に心配している。
2017年2月末に仙台資本の老舗のさくら野百貨店が閉店して以来、この大きなビルは5年間廃墟状態だが、まだ次の買い手が決まっていない。そして、2002年に倒産した映画館などが入っていた日之出会館、2008年に倒産した仙台ホテルの跡地も今では駐車場になっている。日之出会館と仙台ホテルの跡地には商業施設が建設されて去年まで営業していたが、去年の1月に閉店して駐車場になった。さらに、地下鉄東西線の青葉通一番町駅と南北線の広瀬通駅の近くという便利な場所に建つイオン仙台店も、2月末に廃業する予定となっていて、その後はどこの企業が入るのかが決まっていない。写真はイオン仙台店。
イオン仙台店は2016年まではダイエーとして営業しており、約50年前にここにダイエーが8階建ての大型デパートを開業させた。僕の住む地域からは近いデパートであり、地下には食料品売り場もあるデパートとスーパーを合わせたショッピングモールなので、食料品の買い物を始めとして、衣服などを買う時もとりあえずここで買い物をするのが便利だった。そんな便利で50年も営業を続けてきたショッピングモールが閉店になるのは、仙台の中心部に住む者としてはかなりショックである。
仙台駅前という大都市駅前の空洞化が進む原因は、一つはネットショッピングで買い物をする人が増えたこと、それに、最近は住宅街に巨大ショッピングモールが相次いで開業しているので、駐車場がない駅前の繁華街で買い物をする人が減っているのである。
このように仙台駅前という、東北新幹線が全部止まる東北の中核都市の駅前で空洞化が進む原因は、一つはやはりネットショッピングで買い物が増えていることと、仙台市の住宅地にイオン、ヨークベニマルなどの東京資本の巨大なショッピングモールが誕生しているからである。イオンは仙台市南部の地下鉄長町南駅に巨大なショッピングモールを10年以上前に建てて、ヨークベニマルも仙台市東部の仙石線沿線の小鶴新田駅近くにヨークタウンを20年ほど前に開業させている。
こういう住宅街に建てられたショッピングモールには広大な駐車場があるので、少し離れた所に住む人でも車で来店をして買い物ができる。一方で仙台駅前は駐車場が不足しているので、車では来店できないから客の数がどんどんと減っているようだ。このような鉄道の主要駅付近のデパートが閉店するのは仙台だけの現象ではなくて、東京でも渋谷の東急、池袋の東武が閉店になることが決まっている。
このように鉄道主要駅の近くで、大企業のオフィスが近くに多い都心の地域は昼間の人口は多いが、その付近に住む住人は少なくて夜の人口は少ないので、夜の人口が多い住宅地に大きなショッピングモールが開業すると近所の住人はそこで買い物をするようになるので、昔からの繁華街にあるデパート、ショッピングモールなどは廃れる傾向があるようだ。今、仙台圏で住んでみたい地区の上位には、JR仙台駅から5つ南にある仙台空港アクセス線の杜せきのした周辺がいつも入っている。ここには巨大なイオンモールが駅と直結しており、ほとんどの買い物はここで済ませることができるので、わざわざ混雑する仙台駅まで買い物に行く必要がないからである。
いずれにせよ、巨大なショッピングモールが住宅街に開業したので、主要駅の駅前の繁華街が廃れるというドーナツ化現象というのは、仙台駅前だけではなくて全国共通の現象のようだ。