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出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(6月11日)のモーサテ「プロの眼」のゲストはニッセイ基礎研究所の矢嶋康次氏で、テーマは「貿易立国の復活」でした。
矢嶋氏個人に対する気持ちはもとより、タイトルからして期待が持てますが・・・
矢嶋氏が最初に示したのは1996年以降約28年間の費目別の対外収支とそれらを合計した経常収支の推移です。

「悪夢のような」を通り越して悪夢そのものであった、猛烈な円高による2010年以降の経常黒字の落ち込みと、アベノミクス以降の回復が見事ですが、直近の2022年以降のロシアによるウクライナ侵攻以降の原油価格の高騰により我が国の貿易収支は伸び悩みの時期を迎えます。
これが強ち円安だけの影響でない、むしろ円安の影響が軽微であることは過去の記事
で、ご紹介したとおりです。
我が国同様の経常収支の黒字国であるドイツとの2010年以降の、費目別の経常収支の推移は以下の通りとのことです。

同じ稼ぐにしても所得収支で稼ぐ我が国と貿易収支で稼ぐドイツとの決定的な差は、国内への生産設備の投資と雇用の創出で国際収支がいかに素早く国民に還元できるか、ということでしょう。
「円安で貿易収支が改善・・・と、言うけど貿易黒字にはならないじゃネエか!」
と言う声がありますが、猛烈な円高で生産設備が海外に移転してしまいましたので、おいそれと輸出するものが作れない、というのが実情ではないでしょうか。
そう言うなか、企業の設備投資の意欲が高まっていることが「貿易立国の復活」への明るい起爆剤であると矢野氏は指摘しました。

確かに直近急激に投資の見通しが上昇していますが、この原因について矢嶋氏は
安全保障上の観点からの中国とのデカップリングで日本への投資意欲が高まっている
と指摘しました。
先進国のなかで唯一「物作り」を残してきたことがかってはデメリットと言われて来ましたが、今はそれが「怪我の功名」となっているという評価です。
矢嶋さん! もう一つ大切な要素を忘れていませんか?
「円安」です。
「悪い円安教」の最大の伝道師である日本経済新聞傘下のテレビ東京の番組では言い難いであろうことは想像できなくもありません。
あえてお名前は上げませんが、もうひとかたのコメンテーターが「物価抑制のために円安を抑制すべく利上げを」と言い出すような番組ですから。
最後に、「貿易立国の復活」への課題として安価な電力の安定供給を上げましたが、池谷享キャスターが「再エネを進めるということですか?」とトンチンカンきわまりないコメントをしたことに対して、矢嶋氏は明確に応えませんでした。
矢嶋さん! 何故明確に答えないのですか?
「原発の再稼働です!」って。
我が国の安価な電力の安定供給のために安全の確認された原発の再稼働は必須の筈ですが・・・
有り難うございました。