「マルコヴィッチの穴」は1999年に公開されたアメリカのSFコメディです。出演はジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、ジョン・マルコヴィッチ、キャサリン・キーナー他。チャーリー・シーンやブラッド・ピットもカメオ出演しています。あるオフィス・ビルに隠された穴から、マルコヴィッチの意識の中に潜り込み、その行動を操ることができるという設定ですが、いわゆるSFX的な作りには金をかけておらず、異常に天井が低いオフィスや、マルコヴィッチの潜在意識の中などを胡散臭い(?)世界を実写で実現しています。
目次
スタッフ・キャスト
監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:チャーリー・カウフマン
出演:ジョン・キューザック(クレイグ・シュワルツ )
キャメロン・ディアス(ロッテ・シュワルツ)
キャサリン・キーナー(マキシン)
ジョン・マルコヴィッチ(ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチ)
オーソン・ビーン(レスター社長)
チャーリー・シーン(チャーリー )
メアリー・ケイ・プレイス(フロリス)
W・アール・ブラウン(初めての客)
レジナルド・C・ヘイズ(ドン)
バーン・ピヴェン(マーティン船長)
カルロス・ジャコット(ラリー(エージェント) )
リチャード・ファンシー(ジョンソン・ヘイワード)
ケヴィン・キャロル(タクシーの運転手)
ほか
あらすじ
- 人形使いのクレイグ・シュワルツ(ジョン・キューザック)と、ペットショップに勤める妻ロッテ(キャメロン・ディアス)の貧しい夫婦は、倦怠期です。ある日、彼は定職に就こうと新聞の求人欄を広げ、マンハッタンのビルの天井が低くて立つことのできない7階と8階の間=7と1/2階にある会社、レスター社に事務の職を得ます。
- そこで美人OLのマキシン(キャスリーン・キーナー)に一目惚れした彼は、彼女を追いかけますが相手にしてもらえません。そんなある日、彼は会社の一室で、有名俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に15分間だけ入れる穴を見つけます。これを使いクレイグはマキシンと共に商売を始め、次々と客をマルコヴィッチの穴に入れていきます。
- それに気付いたマルコヴィッチ本人が自分の穴に入り、事態はややこしくなっていきます。ロッテもその穴に入り、男としてマキシンと性体験して子供まで作ってしまったりと、どんどんエスカレート。クレイグは元の人形使いに戻りますが、マルコヴィッチは捻れた世界へ突入、マルコヴィッチの穴は、クレイグと妻ロッテの人生を大きく狂わせていくことになります・・・。
レビュー・解説
ジョン・キューザックは売れない人形使い、キャメロン・ディアスはその妻という役回りですが、特に妻はキャメロン・ディアスであることに気がつかないくらい地味で、これだけでも一見の価値ありです。キャサリン・キーナーは、この夫婦に惚れられる色っぽい女性を見事に演じています。マルコヴィッチは、マルコヴィッチ自身の役で出演しています。
何と言っても圧巻は、マルコヴィッチの潜在意識の中でキャメロン・ディアスとキャサリン・キーナーが追いかけっこするシーンでしょう。
- お漏らしをして他の生徒たちに囃し立てられるなど幼少時代のマルコヴィッチ
- 彼女に「気色悪い」と言われているマルコヴィッチ
- 密かに女性の下着に頬擦りしているマルコヴィッチ
などが次々と現れてくる中で追いかけっこを演じるのですが、目はどうしてもマルコヴィッチにいってしまいます。
マルコヴィッチがマルコヴィッチ自身に入り込み、世界がマルコヴィッチだらけになるシーンもなかなかです。
このシーンで「マルコヴィッチ、マルコヴィッチ、マルコヴィッチ・・・」という台詞が繰り返されますが、これが後に本人出演の iPhone のCMのモチーフとなりました。
マルコヴィッチをモデルに著名な写真家の代表作を撮影した「マルコヴィッチ、マルコヴィッチ、マルコヴィッチ」という写真展も開催されています。
実はこの映画のマルコヴィッチの役を、トム・クルーズにして脚本を書き直さないかという話もあったそうです。が、少なくとも「クルーズ、クルーズ、クルーズ」より、「マルコヴィッチ、マルコヴィッチ、マルコヴィッチ」の方が、語呂にインパクトがありますね(笑)
悪役であろうが、コミカルな役であろうが、マルコヴィッチの演技は常に確実です。非常にまじめな方ではないかと思いますが、一方で性格俳優としてのキャラクターに一種の「キモさ」があり、それが受けている部分もありそうです。「マルコヴィッチの穴」はずっと気になっていた作品ですが、マルコヴィッチは悪役や脇役での出演作も多い事から、「RED」、「REDリターンズボン」でのコミカルな演技に強烈な印象を受けるまで、彼のイメージをよく掴みきれていませんでした。やはり、彼の真骨頂は性格俳優としての役作りではないかと思います。
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