クーポン使用で一万円台前半で買えるとのことで、用途は思いつかないが試しに買ってみた。2023年発売のNiPoGi N95 Mini PC AK1PLUSというモデルだ。
ベンチマークスコアや拡張性をご紹介する。
仕様について

商品ページでは見づらく、書かれていないことも多いので、スペックシートをこちらで作成した。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| OS | Windows11 Pro OEM版 |
| CPU | Intel N95 |
| RAM | DDR4-2666 SO-DIMM 8GB (1/1) |
| ストレージ | M.2 2280 256GB SATA SSD (PCIe x4 NVMeに換装可) 2.5インチ SATA増設可(取り外せる台座側に) |
| Wi-Fi & Bluetooth | 802.11ac(Wi-Fi 5) Bluetooth 5.0 底面に技適マークあり |
| 映像出力 | HDMI*2 4K60Hz対応 |
| オーディオ出力 | 3.5mm(内部USB接続) |
OSはWin11 ProのOEM版が搭載されている。クリーンインストールした際には自動でエディションを認識し、ネットに繋ぐだけで認証が完了した。格安ミニPCの中にはボリュームライセンスを不正に使用しているものがあるそうだが、本機は正規のWindowsなので安心だ。
Intel N95はAlder Lake-Nシリーズ(12世代Core)のCPUで、それまでの格安PCに搭載されていたCeleronやAtomとは一線を画す性能を発揮することで知られている。
PassMarkのスコアはi7-2600とほぼ互角。i5-8250Uより少し遅い。それでいてTDPは15Wに抑えられている。ワットパフォーマンスがとても高いから、小規模の自宅サーバー用に最適だ。ちなみに、比較対象になりやすいN100は6Wで同等の性能を発揮するため、ワットパフォーマンスが更に高い。
軽作業やネット閲覧は快適にこなせるので、人によってはサブ機どころかメイン機として使えるほどの性能がある。
付属品について

付属品は以下の通り。
- 電源アダプタ 12V 2.5A
- HDMIケーブル 約0.8m
- VESAマウント金具
HDMIケーブルはモニターの裏にVESAマウントで固定することを想定してか、短めのものが付属する。
本体と電源アダプタはいずれもPSEマーク付き。
本体を見て気になったこと
端子の配置がやや使いにくい。USB端子が背面に1つ、側面に3つと少しアンバランスな構成になってるほか、ヘッドホン端子が背面にあったりと使いづらそうだ。VESAマウント金具を使用した場合は背面(HDMIや電源端子がある側)が上、側面(USB端子と電源ボタンがある側)がモニタの正面から見て左になる。
いずれも後継機では改善されているようだ。
拡張性

RAM(DDR4 SO-DIMM)スロットが一つあり、今回買った構成では初期搭載は8GB。
Intelの公式サイトでは16GBが最大としているが、手持ちの32GBのモジュールを装着したところ、難なく起動して認識が確認できた。なお、RAM交換後の初回起動は数十秒かかる。
SSDは256GBのM.2形状のSATA SSDが使われているが、NVMeのSSDも搭載可能。ただし、PCIe x2での接続となり、速度は1700MB/s程度に留まる。
取り外し可能な台座側に2.5インチSATA SSD/HDDを増設可能。
M.2スロットで遊んでみる
M.2スロットはPCIe x2に対応している。ライザーカードを使用することでビデオカードなど任意のPCIeデバイスを接続できる。内蔵されているSSDを2.5インチ形状に変換して台座側に移動し、M.2スロットには他のデバイスを接続することにした。

今回はRTX2060搭載ビデオカードを接続した。ちなみに、ビデオカードが接続されている時はiGPUが無効化され、起動画面やBIOS設定はビデオカード側から出力される。

ベンチマークテストFF14黄金のレガシーを実行してみた。結果は6567点で、相場の半分程度のスコアに留まった。
実行中はCPU使用率が100%に張り付き、反対にGPU使用率は50%前後で推移していたことから、CPUがボトルネックとなっていることがわかる。PCIeが2レーンというのも影響しているかもしれない。
さいごに
噂通り「そこそこの性能」を発揮するIntel N95搭載ミニPCとして、本機はかなり安価な部類だ。USBポートの使い勝手など細かく見ていくと気になる点も多いが、値段相応かそれ以上で応えてくれると感じた。
1万円台前半という圧倒的な低価格が魅力だが、ガッツリ使おうと思うとメモリとSSDの不足が心配になるだろう。実は後からパーツを購入して交換するよりも、最初から上位の構成を買ったほうが安くあがるので、購入を検討する際は試算が必要だ。