
こんにちは、暖淡堂です。
電車通勤をしていると、身体も(精神的にも)ちょっとキツいのですが、読書が進むというよい部分もあります。
今のところ、読書ができるということで、乗り切れている感じです。
で、津村秀介さんの小説を本当に久しぶりに手にしました。
津村秀介さんは2000年に亡くなっています。
津村さんの作品では「裏街」や「孤島」などが好きだったのですが、フリーのルポライター浦上伸介が登場するシリーズもよく読んでいました。
フリーのルポライターといえば、内田康夫さんの浅見光彦が有名ですが、僕は浦上伸介の方がお気に入りのキャラクターでした。
その理由は「酒飲み」であること。
新聞記者の先輩と、取材の打ち合わせをするときには、どこかで飲みながら話をします。
舞台が神奈川の横浜や川崎のことが多く、なんとなく場所の想像ができるのがよかったですね。
それと浦上伸介が取材に訪れた先の街で、食事の時に飲む。
そんなスタイルが、当時の自分の出張時のスタイルに合っていて、親しみを感じました。
浅見光彦と浦上伸介の年齢設定が、どちらも大体30歳代前半。
浅見光彦の加齢が、ある時点から止まっていますが、浦上伸介は他のキャラクターとの関係で、どうしても時間の経過の影響が出ている感じです。
それはそれとして。
「琵琶湖殺人事件」では、物語の舞台が関東、関西、九州、四国、とほぼ日本の半分の範囲。
そこをいくつかの交通手段を使って仕掛ける犯人のトリック。
そのトリックを、現地を訪れながらジワリジワリと解いていく浦上伸介。
後半は一気読みになりました。
1991年の作品です。
当時の日本の様子が描かれているので、それを楽しむという読み方もできますね。
ポケットベル、などが出てきます。
連絡の中心はカード式の公衆電話だったり。
1991年は、僕は学位論文を書き上げるために、これまでの一生で一番勉強していた時期です。
そんなことを思い出しながら読みました。
最近は西村京太郎さんの作品も改めて読んでいます。
そのあたりは、また別の機会に。
「琵琶湖殺人事件 ハイパー有明14号「13時45分」の死角」
津村秀介 そうだ、浦上伸介に会おう

