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「切腹 鬼役(十二)」坂岡 真 後始末を求められるもの

忠義に篤い若い小姓が切腹を命じられた。将軍家の朝餉の配膳中の失態が理由との事だった。

しかし、それは自らの失態の糊塗を図る上役と、家の断絶を避けようとする裕福な寄合によって着せられた濡れ衣だった。

鬼役の矢背蔵人介は、小姓に着せられた濡れ衣の罪をはらそうとするが、叶わず、蔵人介自身が切腹介錯を依頼されてしまう。

小姓の才覚と忠義の篤さを認めていた将軍家慶は、自らの脇差切腹に用いるようにと渡す。

小姓は見事に名誉の切腹を果たす。

やがて、矢背蔵人介は、小姓の上役と、寄合による企みを暴くために剣を振るう。

 

 

坂岡真さんの悪人の描き方が巧みです。

今回は組織的な不祥事と、それを告発しようとする内部の者との対立や、濡れ衣を着せられて責任を取らされるという設定になっています。

なんだか、お役所仕事の不祥事を告発し、自殺した人を思い浮かべてしまいますが…

「コロナ禍」の期間中に行われたたくさんのやっつけ仕事での齟齬が露顕していますね。

妙な濡れ衣を着せられて処分される人がいなければ、と思います。

ついつい、そんなことを考えてしまいましたが、この本は面白いです。

お勧めです。

 

 

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