
引き続き、スペインバルセロナ。
サグラダ・ファミリア。
聖堂の外を見て、中。
祭壇上の十字架のキリストを見ていた。
ガウディらしく、かなり奇抜なものだが、
これ自体はガウディ没後のものらしい。だが生前、別の教会
向けにガウディが作ったものを元にしているらしい。
祭壇の上に掲げられる十字架に掛けられたキリストは、
聖堂内で最も重要なものといってよいと思うが、それを
ガウディはこのように表現するとは。
昨日書いた、麦とぶどうも、カトリックにとって最も
重要なセレモニーである、最後の晩餐、ミサの聖体拝領を
象徴し、かつまた、実りの豊穣を寿いでいるとも感じられる。
もちろん、カトリック信者であり表現者であるガウディの
作品であり、これ全体で意図、意味が強くあるのであろう。
(多少、調べてみたが、わからなかった。どうも日本語では
カトリック関係の専門家のものは見つからない。)
そのままこれを受け取るしかないか。
聖堂内外には、こうして意味がはっきりしないもの
あるいは、聖書に出てくる話で意味がわかる彫刻類
などなど、とにかく数え切れない無数のストーリーが
散りばめられている。
これらすべてを追っていると切りがない。
ざっと見るだけでも、かなり消耗する。
さて。
昨日、聖堂の三つの面は、生誕、受難、復活と書いたが、
復活は“栄光”の誤りであった。お詫びして訂正。
そして、どうも各面の位置関係が、正面は建設中で外から入れず、
かつ、見えず、よくわかっていなかった。完全に誤解して
書いていた。
言い訳をすると、外側を東(生誕)から時計回りでまわると
次が南(正面、栄光)なのだが、これが見えなかった。
それで、西の受難を南と勘違いしていたのである。
生誕が東、南が正面で栄光、そして、西が受難、この順が正解。
これもお詫びして訂正。
聖堂内部に入ると、南、正面もできているのだが、これも
実のところ、これもわかりにくくしていた。
南が受難と思い込んでいたので、ここが栄光であると
気付いてもいなかった。
閑話ではないが、休題。
数ある、聖堂内外のストーリーの中でも、
これを出したかったのである。
これが、その南側、栄光の正面入口扉内側に掲げられている。
なんだかお分かりなるだろうか。
拡大。
英語だとThe Lord’s Prayer、スペイン語だとPadre Nuestro
カタルーニャ語だと、Pare Nostre。
日本語だと「主の祈り」。日本語で、われらの父、というのが
見えると思う。
カトリックに限らず、ほぼすべてのキリスト教で唱えられる
もっとも大切な祈り。
中央にカタルーニャ語で、そして50か国語の主の祈りがまわりに
散りばめられている。
日本語は、われらの父、しか確認できなかったが漫画「SLAM DUNK」
「バガボンド」の作者井上雄彦氏の文字ともいう。井上氏が
訪問した際に縁ができ頼まれた、らしい。(書かれたのは
「我らを悪より救い給え」という。意外に、文字自体は日本語の
わからぬ担当彫刻家によってアレンジされている可能性もあるか。)
ともあれ、正面扉に主の祈りを掲げるというのは、どういうことか。
また、考えてしまう。
まあ、またまただが、教会の正面入口にこんなことはカトリックは
普通はしなかろう。あぞとすぎる。野暮というもの。
これが、バチカンがサンピエトロ寺院で大真面目にやれば、世界に
対するメッセージとして、まだわからぬでもないか。
これが、そもそもガウディの指示、意図なのかというのもあるが
まさか、このようなことを、ガウディとは無縁に新たに後継者達が
考えるとも思えぬか。わからぬが。
ともあれ、これもまた、ユニーク。
そして、これ。
これは、この主の祈りのある、正面扉の上。(そうなのである、できていないので。ここ、出られない。)
なんだか、すごいではないか!。
アップ
ダースベーダー!?。
これもまた、いつできたのかは、今、確認できないので、
ガウディオリジナルアイデア、デザインなのかは、わからぬが。
(これも勝手には作らぬか。)
これ、キリスト自身かとも思ったが、カタルーニャの守護聖人
サン・ジョルディ(Sant Jordi、聖ジョージ、聖ゲオルギオス、
聖ジェルジオ殉教者)という。
キリスト教がまだ、迫害されていた頃のローマ軍の騎士。
彼はキリスト教徒で、ローマに逮捕され信仰を捨てず殉教した。
なるほど、国(自治州)の守護聖人が正面扉上にあるのは、
とてもリーズナブル。
さても、さても。
サグラダ・ファミリア、こんな具合である。
とにかくユニーク、唯一無二。
ねたの宝庫。突っ込みどころ、考えどころ、満載。
いくつか目に付いたものだけを書いたが、これら
まったく、ほんのわずか。
考えさせられるし、また、それがたのしい。
知れば知るほど、もっとたのしいはず。
日本人はキリスト教、カトリックの知識が少ないので
単に、見ておもしろいになりがちであろうが、わかれば
もっと深いことに気付くであろう。
(あたり前だが、テーマパークでも美術館でもない。
本来祈りの場である。注意してほしい。)
カトリック教会であり、間違いなく鬼才、天才、
アントニ・ガウディ最高傑作。
十年後あたりの完成。
私も運がよければ見られるかもしれぬ。
身体には気を付けようか。
(完成前にもう一度、ここだけを見にバルセロナにきても
よいかもしれない。)
こんなところで、見学を終了し出る。
地下鉄に乗って、ホテルに戻る。
夜は、今日はミシュラン星付きレストランを予約している。
で、書いておこう。休んでいると、夕方、やっと、イベリア
航空からスーツケースが届いた。1日ですんだのは幸運か。
つづく
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