
引き続き、スペインバルセロナ。
サグラダ・ファミリアに着いた。
予約の20分ほど前に着いたが、入れるかと思って列に
並んでみたが、さすがにはねられた。
時刻まで、一周、外から見てみることにする。

見学はこちらから入る。
こちらは、教会の正面ではなく東側。
(正確には北東。バルセロナは碁盤の目の町割りだが
海岸線に合わせて45度ほど傾いている。)
東は日の昇る方向なので生誕のファザード(門)というよう。
伝統的にヨーロッパのカトリックの教会は上から見ると、
基本十字架の造りで、右、左、下の三つの面からなっている。
どこも下が正面入り口で、奥に向かって信者の座る席が並び、
十字の真ん中が、祭壇になっている。
各面に、生誕、受難、栄光(南側、建設中)とキリストを
象徴する三つのフェーズの意味をガウディは持たせている。
唯一、ガウディ生前に完成したのがここ生誕、とのこと。

かなり細かく造形が施されているが、人物と間を植物が埋められ、
全体として生命感に満ち溢れたキリストの誕生、ということ
なのであろう。
また、ここ、細かく見ると、生誕前後の聖書にでてくる出来事が
彫刻として表現されている。
この画面、一番上が、大天使ガブリエルのマリアへの受胎告知。
中央右が幼子キリストを抱く、座っているマリア。
下左が解説などには出てこないが、誕生の祝いに訪れる、
東方三賢人、にも見えるが、違うか?。このあたりの彫刻に
外尾氏の作品もあるよう。(ということは、彫刻だけ新しい。色がきれい。)
左側に正面側の建物が見えている。
そしえ、次、外から見た、西側。
西側ということになるのだが、今は外からは
ここへは入れない。
ここが受難。生誕とまったく趣きが違う。
もちろん、受難とはキリストが十字架に掛けられたこと。
ここにも、キリストが十字架を背負わされてゴルゴダの丘に
登る姿だったり、受難周辺のことで聖書に書かれている
ストーリーが彫刻されている。
拡大してみる。
先ほどの生誕もそうだが、キリストが十字架に掛けられて
いる場面など聖書のストーリーは、教会内部に絵として
掛けられることは多いが、こうして外に彫刻として
配置されることはまずないだろう。
これもここの大きな特徴といってよろしかろう。
基本、教会建築は、時々の様式に沿ってデザインされてきた。
カトリック教会2000年の歴史でこんな、具体的なものを
外側に配置した教会は過去にもないし、この後もおそらく
出ないのではなかろうか。
抽象と具象という見方もできるよう。つまり、サグラダ・
ファミリアの外部デザインは聖書の具象で構成されている。
これにガウディはどんな意味を込めたのか。ちょいと難しい。
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂など、聖堂前の広場を
囲むように過去からの聖人の像をたくさん配置している
例はある。これは先人へのリスペクトだったり、カトリック
教会の歴史を示し、古代ローマからの伝統も連想させる。
具象だが、聖書モチーフではない。
宗教建築に限らないかもしれぬが、外部デザインをなにか
意味のあるものには普通はしない。まあ、大きなカニの
張り子を看板にするカニ料理店のようなもの?。
これみよがし?。少なくとも品はよろしくない。
では、サグラダ・ファミリアが品がよくないかといわれれば
素人が見ても、妙、常のものではないというのはわかるが
品がないとは見えない。それだけ彫刻などの表現の芸術性が
高いからであろう。くせは強いが、まあ、それがガウディ
ということになるのか。
建築の専門家でもない私には簡単に結論は出ない。一先ず、
次にいこう。
受難のファザードに戻る。最初に述べたがここの彫刻の
タッチというのか雰囲気も特徴的。近代抽象彫刻ということ
なのであろうが、もちろん写実的でもなく、かなり暗く、
寂しげでもあり受難らしい衝撃的な表情であろう。
さて、南側は栄光になるが、建設中でまだ見ることは
できない。
再び、最初の入口、東側に戻り、時刻がきて入場。聖堂内部へ。
まず、正面入り口側から、祭壇方向を見る。
かなり衝撃的であろう。
天井がかなり高く、そこに向かって植物、樹木のような
柱が林立し、すっと、にょきにょきと、伸びている。
やはり、圧倒的な生命感を感じる。
色もちょっとパステル系のような、教会らしくない、
ファンタジー?、そんな感じではなかろうか。
ディズニーランドではないが、ちょっとテーマパーク
のような雰囲気もある。
あるいは、日本の岡本太郎先生の前大阪万博の太陽の塔
(特に、内部)などもちょいと思い出す。
もちろん、それらよりもガウディが先であろうが。
そして、祭壇の正面上に十字架に掛けられたキリスト。
まあ、これは、どこの教会にも必ずここにあるもの
ではあるのだが、浮いている。ちょっとカトリック信者
としては衝撃的といってよいだろう。まず他で見たことはない。
さらに十字架の上に傘のような、天蓋、といったらよいのか。
雰囲気は明るく、ちょっと復活を現わしているようにも
見える。
その奥に常の教会らしくパイプオルガンも見える。これは
さすがにノーマル。
横からみると、こんな感じ。
大切なものなので、さらにアップ。
やはりワイヤーで釣られている。
天蓋がまた、おもしろい。
上になにか、草のようなもの、穂の付いた麦、らしい、
が生えていたり。
天蓋の縁になにか文字が書かれている。カタルーニャ語
なのか、意味はわからない。が、GLORIA、なんという文字が
見えるので、キリストへの賛美の言葉か。
その下に下がっているのが、緑と紫のぶどうに見える。
麦とぶどうは、パンとぶどう酒。最後の晩餐でもあり、
ミサで行われる聖体拝領を象徴しているのか。
さらに、その下に、ランプ。
はてさて、これらまとめて、なにを表現しているのか。
つづく
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