膝の痛みを抱えるようになって、もう15年ほどになるだろうか。
最初に痛みを感じたのは、息子(27歳・重度自閉症)が、特別支援学校の中学部に編入したときだった。
息子の通う支援学校には、広い和室があって、保護者会の行事がそこで行われることが時々あったのだけど、膝を折って座ろうとして、痛みでまともに曲がらないことに気がついたのだ。
自宅では完全に椅子生活で、日々いい加減にやっつけている掃除も掃除機とモップしか使わないから、床に腰を下ろすことなどなく、膝がダメになっていることに気づくのが遅れたのだ。
その後、特別支援学校は入学人数が激増し、椅子使用の会議室、音楽室などがどんどん潰されて教室に改装されたため、PTAの集まりなどは、和室一択になってしまった。和室が最後まで残ったのは、教室に改装するのに予算がたくさんかかるからで、これ以上生徒が増えたら次に潰すのは校長室だと、校長先生が半笑いで話していたのを覚えている。
PTA役員を回避すれば、和室での会議も回避できたのだけど、あろうことか、息子が勝手に執行部役員への立候補用紙を担任の先生に提出してしまい、なし崩し的に(断りきれずに)執行部役員になってしまうという珍事が発生。それから二年間、毎月何回か、和室で膝を折る苦行を受けることになった。
それでも当時はまだ、座るときに辛さを感じる程度だった。
その後、膝の状態は少しずつ悪化していった。
階段の登り降りがきつくなり、いまでは手すりをつかまないと、危なくて降りることができないようになっている。
平地を歩いていても、長時間になると痛みが出てくることも増えてきた。
いまでは、朝目が覚めて、起き上がって立つときに、「いたたたたた」と言わずに済む日がほとんどない。
この痛みが少しでも軽くなってくれれば、日々の暮らしは、どれほど快適になることかと、ため息をついていたところ、昨夜、お友達に、おもしろい番組を教えてもらった。
NHKの「あしたが変わるトリセツショー」という番組で、膝の痛みを劇的に改善する特集をやっていたのだという。
さっそくNHKオンデマンドでその番組を探して、視聴した。
加齢とともに、膝軟骨が減ってしまうというのは、知識として知ってはいたけど、どんなふうに減るのかということは知らなかった。
実際に壊れてしまった軟骨の生の映像は、あまりにも衝撃的だった。
古くなったソファの破れ穴から、劣化してボロボロになったスポンジが見えていることがあるけれど、まさにそんな状態なのだ。
そのボロボロになった軟骨の破片が膝内部で炎症を起こすと、腫れて痛みが出るのだという。
一度すり減ってしまった膝軟骨は、元にはもどらないと聞いていたけれど、番組では、そんな絶望的な状態であっても、正しくケアすれば、みずみずしさを回復して、痛みを消すことができるのだと教えていた。
その方法は、膝になるべく負荷をかけずに、膝を動かすことだという。
七十代半ばで歩けないほど軟骨を痛めてしまった女性は、体重の負荷がかかりにくい水中ウォーキングを続けることで、痛みから脱却し、その年齢で、平泳の世界チャンピオンになってしまったという。現在九十代の彼女は、階段をスタスタと登り降りする姿を番組で披露していた。
あまりにも、羨ましすぎる勇姿だった。
しかしウォーキングためにスイミングスクールに入るのは、超絶出不精の私にとってはハードルが高すぎる・・・と思いながら番組を見続けていたら、もっと簡単に自宅でできる運動が紹介された。
まず、膝の、ゆる屈伸。
スクワットほどの屈伸は必要ではなく、ほんの少しだけ、曲げて伸ばすことを毎日やれば、一年ほどで痛みが消える可能性があるという。
それから、膝の筋肉の筋トレ。
膝の筋肉に脂肪がついて弱り、霜降り状態になっていることが、膝痛の原因になるのだという。その解消のための筋トレは、ほんとうに簡単にできるものだった。
椅子に座って、右足と左足を軽くクロスしてから、前に出した足は後ろに、後ろに引いた足は前に向けて、両足をぐっと押し合うことで、膝の筋肉に強い負荷がかかり、霜降りが解消されるのだという。いまも、これを書きながら、膝筋トレをやっている。
この二つのトレーニングに加えて、毎日無理なくウォーキングを続ければ、膝の痛みから解放されるかもしれない。そう思うと、俄然、やる気が湧いてくる。
いまから思うと、息子が学校を卒業し、送迎や療育などで外出する頻度が減ったことが、膝悪化の原因の一つだったのだろうと思う。
運動不足、体重の増加、血行不良。
どれひとつとっても、膝軟骨にとっては優しくない条件だ。
番組では、関節によいとされているサプリ類は、残念ながら、医学的には効果が認められていないと話していた。サプリでコンドロイチンなどを摂取しても、消化で分解されてしまうので、それらがどの程度関節に寄与するのかは、わからないのだという。
それでも、日々の食事での栄養が足りていなと自覚のある私などは、そういったサプリ類や、食事療法なども、案外効果があるかもしれないと思っている。
コンドロイチン、グルコサミン、ビタミンB群、ビタミンE。
このあたりを多く含む食品は…
軟骨類
山芋、なめこ、オクラ、納豆(ネバネバ系)
軟骨類は嫌いじゃないけど、毎日というのは大変そう。
植物のネバネバ系を意識して摂るようにしてみよう。