10月23日(水)の記録。
睡眠障害をYouTubeの朗読動画で解消しようという目論見は、一応、成功した。
ただ、選んだ動画がダメだった。
「平家物語」現代語訳。
「祇園精舎の鐘の声…」
そこだけ聞いて、コトッと寝入ったまでは、上出来だった。
その後、私の脳は眠ったまま、推定12世紀日本のどこかの戦場に飛ばされた。
見渡す限りの泥濘の地平。
底冷えする大気に沈殿する、生々しい死臭。
そこかしこに散らばる屍のかけらを避けながら彷徨う無数の人影は、もはや生者であるのか死霊であるのか区別がつかない。
疲れ果てているのに座り込むことも許されざず、逃げる方角の選択を迫られる。
西に行くか、東へ戻るか、北へ駆け上がるか、南の海に沈むか。
どちらに進んでも破滅すると知っているのは何故なのか…
朝8時過ぎ、最悪の気分で目が覚めた。
「一晩で一ノ谷まで行っとったな。もうちょっとで壇ノ浦や」
と亭主に呆れ声で言われた。
朗読されたテキストが、睡眠中の脳を刺激して、800年前の戦場の悪夢を生み出したようだ。
あるいは怪談「耳なし芳一」のように、平家にゆかりのある何かを呼び寄せた……とは思いたくない。壇ノ浦までは行かなかったみたいだし。
なんにせよ、次はもう少し人畜無害な朗読動画を選ぼうと思う。あんな終末の極まった夢は、一主婦が見ていいものじゃない。病む。
本当は末っ子の音読が一番なんだけど。笑えるし。
週末にでも、またお願いしよう。
(_ _).。o○
そういえば、橋本治の「双調平家物語」を読もうと思って、まだ果たせていない。
亭主が電子版ではなく紙の本で買いたいというから、買ってもらえるのを期待して買い控えていたのだけど、いまは中古でしか手に入らないし、全15巻だと中古でも三万円近くになるようだ(Amazon)。
文庫版ならもう少し安いだろうけど、それだったら電子版の方が、視力の弱い私には読みやすい。
だけど、「双調平家物語」の第1巻の副題が「飛鳥の巻」っていうのが、かなり不穏だ。橋本治、いったいどこから平家を書き起こしているのか。
「窯変源氏物語」を読んだときも、作家への物語への憑依の度合いの深さと、エグいほど作り込まれた物語の重層構造に恐れをなして、この人の頭、一体どうなってるんだろうと思ったものだ。
土台を書いた紫式部も大概な人だから、橋本治がリライトすることでレイヤーの数が倍掛けになったのかもしれないけれども。
脳のスペックが、私のような凡人とは全く違っているのだろう。
アインシュタインみたいに、四次元以上の世界を脳内で構築再現できるような天才がいるのだから、物語作家にも似たようなことが出来る人がいても不思議じゃないのだろうけれども。
きっと、一般社会じゃものすごく生きづらかっただろうなと想像する。橋本治も紫式部も。
(_ _).。o○
朝ごはん、お茶、バナナ。
昼ごはん、まぐろ丼。
晩ごはん、挽肉カレーライス、トマトレタスサラダ。
夜食、玉ねぎ餅、漬け玉ねぎ。末っ子作。
ノンアルコールビール缶、一本。
- Duolingo レッスン 1回。
- 外出(長女さんの病院窓外など)2回。
- 服薬、3回コンプリート。
- ブログ記事、6本。
- 黒酢ドリンク
