数日前の深夜二時過ぎ。
どうにも寝つきが悪くて、ラノベなど読みながらうだうだしていたら、同じように眠れなかったらしい末っ子(19歳)が喋りに来た。
その日、熱を出して大学を休んでいた末っ子に、友人からLINEが送られてきたという。
なんでも古典文学の授業中、爆睡してた学生のスマホから、爆音でラップ流れだしたのだとか。
曲名は、「チーム友達」。
「クソだせぇ上に、中身がうっすい」
とは、末っ子の評。クラスメートも概ね同じような評価だったとか。
曲の途中、「契り、契り」と繰り返す箇所がある。
古典文学での「契り」といえば、男女間の恋や結婚の約束である。
けれども、野郎どもが真顔で「契り」を連呼しているのを聞けば、日本文学を専攻する学生が想起するのは、上田秋成「雨月物語」に掲載されている「菊花の約(ちぎり)」だろう。
義兄弟の契りを交わした友と会う約束をしていたのに、故郷で監禁されてしまった武士が、命を絶って幽霊となり、再会を果たしたという悲劇的怪談なのだけど、タイトルに「菊(肛門の隠語)」なんていう文字が入っているだけに、BLとして受け止められることも多い。
当然、教室内に微妙な空気が流れたようだけれども、爆音にもかかわらず、スマホの持ち主は爆睡から目覚めることなく、周囲の学生たちも先生も曲を止めようにも止められなかったため、そのまま「チーム友達」を流しながら講義が続行されたのだとか。
終いには先生も微妙に縦ノリしながら講義をしていたという。ご愁傷様なことである。
……という話を聞かされながら、YouTubeでその「チーム友達」を流しつつ、動画のコメントを眺めていたら、
こんなに友達いっぱい作れる人たちなのに、友達になれそうな人がいない
というのがあって笑い死にしそうになった。
たしかに。
あと、
この曲のおかげで娘たち(9歳&5歳)が喧嘩したらチーム友達を歌うようになって喧嘩が減りました。ありがとうチーム友達🤝
という、子ども受けを報告するコメントをいくつか見かけて、なるほどと思った。
音大に在学している末っ子の友人曰く、
「これは音楽ではない。詠唱だ」
と言ったとか。
グレゴリオ聖歌とかと同じジャンルになるのか、これ…
謎の中毒性を訴えるコメントも多いようだ。
内容が薄いと呆れていたはずの末っ子も、なんだかんだで周囲の友人たちにこの曲を勧めまくっているようだし、私もこうして何度も聞き返してブログ記事まで書いているのだから、中毒性は確実にあると思う。
