2005年10月22日
自閉症児の脳では、海馬や扁桃体を含む大脳辺縁系に萎縮がみられるという。
大脳辺縁系の異常は、自閉症特有の社会性の欠如、コミュニケーション不全の根本原因を作っているのではないかと言われている。
この部位が壊れると、人の表情を読み取れなくなったり、他人の感情を理解することが難しくなったりするのだとか。
この大脳辺縁系のなかの、海馬という部位の萎縮を改善する実験が、東北大学の医学部で行われているという。
生まれつき、海馬の前駆細胞を維持するPax6という遺伝子に傷のついたラットに、DHAとアラキドン酸という、細胞を作るのに必要な必須脂肪酸を多く含んだエサを与え、回復するかどうかを確認しているという。
ラットに与えられるエサは、サントリー健康科学研究所から供与されているとのこと。息子(7歳・重度自閉症)に飲んでもらっているサントリー「アラビタ」(DHAとアラキドン酸含有)と同じ系列のものかもしれない。
もしもラットの海馬が回復すれば、息子の海馬にも回復の可能性が見えてくる。
海馬の回復に関わっているというPax6という遺伝子は、扁桃体など、大脳辺縁系の他の部位でも大きな働きをしているというから、うまくすると、自閉症状を生み出している根本原因全体が、回復していく可能性もある。
「自閉症は生涯治らない障害である」と、耳タコで聞かされつづけてきた「常識」が、覆る日がくるかもしれないのである。
実験の結果が出るまで、あと二ヶ月ほどとのこと。
仙台に住んでいる頃だったら、実験している学生さんに、せっせと差し入れを持って通いたいほどである。
頑張れ、サントリー製のラットの餌!
(過去日記を転載しています)
