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第61回:Chain of Thought(CoT)とReActの違い

Hello there, ('ω')ノ

🚀 はじめに:なぜ“思考プロセス”を明示する必要があるのか?

大規模言語モデル(LLM)は、
ただ「答えを返すだけ」ではなく、
その答えに至るまでの“思考の道筋”を踏ませることで
💡 より正確で論理的な回答が得られることがわかってきました。

そこで登場したのが以下の2つの技術:

名前 役割 一言でいうと…
✅ Chain of Thought(CoT) ステップバイステップで「考えさせる」 考え方を教える技術
✅ ReAct(Reasoning + Action) 「考える」+「行動する」AIを構築する 考えて動くAIの設計手法

今回はこの2つの違いをわかりやすく解説し、
どんなタスクで使い分けるべきか? を紹介します。


🔎 1. Chain of Thought(CoT)とは?


🧠 基本概念

CoT(思考の連鎖)は、
複雑な質問や推論を行う際に、
AIが一気に答えを出すのではなく、“順を追って考えるように促す”プロンプト技法です。


🧱 基本プロンプト例

質問:ある果物はバナナより重く、りんごより軽い。それは何?

答え:まず、りんごとバナナの重さを比較します。バナナはりんごより重いです。  
なので、その果物はりんごより重く、バナナより軽い必要があります。  
その条件に合うのは「梨」です。

🔑 ポイント:
- 推論の途中経過を明示
- モデルの論理性が向上し、正答率も上がる
- 「数学」「論理パズル」「条件判断」などに特に有効


🛠️ 2. ReAct(Reasoning + Action)とは?


🔧 基本概念

ReAct は、
CoT の「考える」部分に加えて、
ツールを呼び出す “行動(Action)” を組み合わせた設計です。

👉 つまり、AIが「調べる」「計算する」「ファイルを操作する」など、
外部リソースと連携しながら思考を進めていく方式です。


🔄 ReActの流れ(例)

  1. ユーザー:「日本の首相は誰ですか?」
  2. AIのReasoning(推論):「正確な情報を得るには検索が必要」
  3. Action:「Googleで '日本の現首相' を検索」
  4. Observation:「結果:岸田文雄と出た」
  5. 最終Answer:「現在の日本の首相は岸田文雄です」

💡 ReActが活きる場面

  • 検索・計算・ファイル処理など実行系タスク
  • 「調べて→考えて→報告する」スタイルのワークフロー
  • LangChain、AutoGPTなどのエージェント実装で標準手法

🔁 CoT と ReAct の違いまとめ


比較項目 CoT(Chain of Thought) ReAct(Reasoning + Action)
主な目的 思考過程の可視化と論理性の向上 思考+外部行動による問題解決
出力形式 ステップバイステップで答えにたどり着く 思考 → 行動 → 結果観察 → 再思考 → 最終答え
ツール利用 ❌ なし(モデル内で完結) ✅ あり(検索・計算・データアクセスなど)
使いどころ 数学、論理問題、判断が必要な質問 情報収集、RAG連携、実務処理、対話エージェントなど
実装フレームワーク例 OpenAI, Anthropic など LangChain, AutoGPT, BabyAGI など

🎯 3. 実務での使い分けヒント


🧮 CoTが向いているタスク

シーン 理由
数学問題の解説 ステップごとの計算・思考が必要
論理的な選択肢からの判断 条件の整理と比較が必要
法律文書の読み取り・比較 条項ごとに条件を分けて考える必要あり

🤖 ReActが向いているタスク

シーン 理由
社内ドキュメントを検索して回答 外部知識との連携が必要(→ RAG)
ユーザーの発言からファイルを作成 実際のコード実行やファイル操作が求められる
チャットボットが逐次的に調査・対話する 状況に応じて「次のアクション」を自律的に判断できる必要がある

🧠 4. 実装・利用時のコツ


✅ CoTを活かすには?

  • 「まず考えてから答えてください」を付けるだけでもOK!
  • 「Step 1」「Step 2」と明示すると効果UP

✅ ReActを使うには?

  • LangChain + Agent 構成がおすすめ
  • ツール(例:検索API、計算関数、ファイル入出力)を整備する必要あり
  • ReActAgent などの名前でテンプレートあり!

🎁 まとめ:CoTは“思考の訓練”、ReActは“仕事の代行者”

Chain of Thought(CoT) は、LLMが考え方を見せながら答えるための技術
ReAct は、LLMが考えるだけでなく外のツールと連携して実行までこなすAI構造
✅ CoTは学術・思考タスクに、ReActは自動処理・業務エージェントに特に有効
✅ 状況に応じて「思考するAI」か「動くAI」かを選んで使い分けるのがプロンプト設計のカギ!

Best regards, (^^ゞ




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