「ブラックジャックによろしく」という医療マンガで、ある人を助けようとする主人公(医師)に対して、恋人が
「先生はかわいそうな人が好きなだけなんでしょ?」
と言うシーンがある。
これを読むたびドキっとするのは、ぶっちゃけ自分も、そういう面を少し持っているからなのだと思う。
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つらい境遇や過去を持つ人に手を差し伸べることは、言葉を選ばずに言うと、ものすごい気持ち良さを感じる行為だと思う。
特に、自己肯定感の低い人だと(僕がそう)。
すごく自分が必要とされている感じがするし、自己肯定感が上がるし、生きている実感を得ることすらある。
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しかし。だからといって、「自分が、かわいそうな この人を救うんだ」とか「自分がこの人を癒すんだ」みたいな考えを持つことは、すごく おこがましいと思う。
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まず、相手にとって、関わる人は自分だけではない。究極的には、「自分じゃないと助けられない人」というのはいないと思っている。
加えて、相手は自力で立ち上がる力も持っている。「自分がこの人を救うんだ」みたいな考えは、相手が独りで立ち直る力を過小評価してるように思う。
そもそも、相手を「かわいそう」と見ることは、どこかで相手のこと「下」に見ている気もする。
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だから、どんなに現在つらそうな(あるいは、つらい過去を持って、今も癒えていない)人がいても、「自分が相手を救う」という傲慢な考えは決して持たずに接したい。
手を差し伸べるにしても、相手も(仮に自分がいなくても)自力で立ち直る力を持った一人の大人であることを踏まえて、対等に、謙虚に関わりたいと思う。
決して、手を差し伸べる自分に酔わずに。