ヨムフリに参加したことをきっかけに高円寺の読夢の湯さんにZINEの見本を置いてもらっているのだが、これでBOOTHに置いている本が売れるようになったりしないかなと思ったが、そんなことは起こらなかった。
自分の日記について、普通に「もっと売れろよ」と思っているし、「もっと売れてほしい」と願っている。前回の文フリの試し読みコーナーで見つけた本がすごく良くて、久々に著者のツイッターをみたらあっという間に人気者になっていたので、「俺の審美眼に狂いはなかった」と思った。じゃあ俺の審美眼で自分の本を読んだらどうなるかというと、一言で言うと「気遣いがあるが雑、内容は凡庸寄り」である。まあでも「普通」に宿る美学はあると思っているので…夏休みのおともにいかがでしょうか。
現在、玉葱堂書店さんで「休職日記」、「無職日記」を取り扱っていただいています。この機会にぜひどうぞ。
cozy.books-tamanegido.shop
BOOTH
https://dec-kawasaki.booth.pm/
大人になってわかったことは「みんなそれほど宗教観とかないし、信じてるものもない」ということです。実家も祖母の家も今思えば信心深い家で、以下のことをあたりまえにしていたのですが、意外と当たり前ではないということが判明したので、生活に染み付いた宗教的行動を挙げます。
<仏教系>
・お経を毎朝唱える
・仏さまに毎朝ご飯とお水をあげる
・盆、彼岸の墓参りは欠かさない
・定期的に寺に行く
・自宅で葬式をやる
・悪いことがあったら甘茶を飲む
・納車の際にはタイヤに甘茶をかける
・甘茶の茶がらはゴミに出さずに土に埋める
<神道系>
・神棚にお札をまつる
・お葬式の時は神棚を隠す
・厄年(前役、後厄含め)は必ず祈祷してもらう
・事故に遭ったら祈祷してもらう
・受験や大事なタイミングのときは学問の神様にお参りに行く
・お正月の朝には雪をかき分けて氏神様にお参りに行く(山奥)
<そのほか伝承系>
・お盆を過ぎたら海や川へ行かない
・お墓のもの(草木、石など)を持ってこない
・季節の初物を食べたら東を向いて笑う
・夜に口笛を吹くと蛇が出るから禁止
・習字の紙はおさいとう(どんどん焼き)に出して、紙が舞い上がるとうまくなる
など
さらにいうと、母方の祖母は上記に加えて地域の祈祷師とでもいうんですかね、その方にお祈りしてもらいに行ったりしてました。(家を建てる方角などを決める、就職はA社B社どちらがいいか神様に聞く、病気が快方に向かうかを神様に聞く、など)。
よくある「芸能人が何千万も貢いで…」みたいなことはなく、祈祷してもらったら心づけを渡す程度で、本当に「地域の有力者に力添えをもらう」みたいな感じでお祈りしてもらっているようでした。
その方はAさんというのですが、祈祷している間、Aさんは桶に入った甘茶を何か柱状のものにかけながらお経?念仏?を唱えていました。これだけを見ると仏教系っぽいですが、記憶があいまいですし、今となっては神道系だったのか仏教系だったのか、はたまた違うものなのかもわかりません。祈祷は属人性が高いものではありますが、どちらかと言えば土着の信仰に近いものだったような気がします。
さらに言うと自分もAさんパワーの恩恵を受けたことがあります。子供のころ、寝違えたか何かで猛烈に首が痛くなったことがあったのですが、祖母が「Aさんからもらったタオルを巻いて寝たら治るよ」と言われて、その通りにしたら翌朝嘘みたいに治ったことがありました。神秘体験かただの偶然かはわからないですが、現世利益があったのは確かなので、やったーと思った記憶があります。今村夏子『星の子』 みたいな話ですが、その方の名前と地域名で検索しても全くヒットしないので、本当に知り合いレベルでしか商いとしてやっていなかったのだと思います。家も豪邸でなく普通の家だったし。
もうなんかうさん臭すぎる話なのですが、こういうオカルト話もありますよということでした。夏なのでたまにはこういう話題もいいですよね。夏休みの日記はまた今度書きます。
読んだ本
高野秀行『酒を主食とする人々 エチオピアの科学的秘境を旅する』
TBSのクレイジージャーニーにも出演歴がある辺境ノンフィクション作家の筆者が、“ 朝昼晩、毎日、一生、大人も子供も胎児も酒を飲んで暮らす村があるらしい”というわさを聞き付けたエチオピアに取材にいくルポ本。めっちゃくちゃ面白かった!今年読んだエッセイ・ノンフィクション本で一番面白かった。
作中ではチャガを飲むコンソ人とパルショータを飲むデラシャ人の村にそれぞれ3日間ほど滞在する。驚くべきことに大人も子供も、そして妊婦も4~5%の酒を一日2リットル前後飲んでいた(コンソには一応ノンアル版もあるらしい)。酒はソルガムという穀物から作られる。発酵することで栄養価が増し、また暑い日でも傷むことがない。水が貴重な地域では大量の水を飲むより少量の酒を飲んだ方が効率がいいし、お腹を壊すこともない。まさにいいことづくめである。
もちろんアルコールが入っているので飲めば酔っぱらうそうだが、酒を主食とする生活を1週間も続けるとかなり体の調子が良くなるらしい。おそらく固形物や脂質を取らないせいだろうと筆者は考察していたが、それは確かに体に良さそうだなと思った。
酒の話題だけでなく、現地の通訳スタッフやコンソで出会った少女等の交流エピソード、エチオピアに行く前にインジェラに含まれるテフ(イネ科の穀物)アレルギーが発覚するエピソードも面白かった。
観た映画
国宝(2025年、李相日監督)
ミーハー心で見に行って良かった。とにかく見てください。