私は20代前半で中島義道先生の『人生を〈半分〉降りる 哲学的生き方のすすめ』を読んで「これって自分じゃん」になったのだった。10代の頃からずっとちゃんと生きる気力がなかったというか、かなり投げやりに生きてきた。そもそも進路や住む場所を親や家の馬鹿みたいな都合でかなり制限されたので、(一応、子供の頃にやりたいこのとはあったのだが、許可が出るわけなかった)さっさと実家から離脱する以外の目標はなく、最短距離で離脱するために入れる学校に入って、入れる会社に入ってなんとか人生をやり過ごしてきた。
新卒から6年間は転勤族として生きていたせいで、転勤が怖くて大型の家具を買ったり、歯列矯正をするなど長期的な決断ができなかった。ずっと仮の生活をしていると思っていたし、そもそも生きる気力が死ぬほど軽薄なので、その日暮らし的な生活をしていた。
が、休職と無職をして、一旦全てがリセットされたことでやっと自分の人生を引き受ける覚悟が出来ました。齢三十にして遅いとは思うが…。リセットした結果がいいものであったのかは正直まだわからないが、これからいい選択だったと思えるように、最善の選択をしていきたい。
というか、人は基本的には「その時最善であると思った選択」を常に選び続けているわけで、その結果が今なのである。
昔は生活についてぼやいた時に「それでも自分の人生を自分で切り開いてきてえらいよ」と人からは言われたものだが、同情するなら金をくれとしか思わなかったし、あんたのまともな親とうちの親を交換してくれよとも思ったが、最近はまぁそういうこともあるかと思えるようにもなってきた。100%ではないけどね。
話は変わって、現在の私のキャリアは、半分自業自得とはいえ傷がつきまくった状態である。うまい具合にいい会社に入ってうまい具合にキャリア形成してる人が妬ましくて仕方ないぞ!
転職に関して思うことはいろいろあれど、社会はなぜか「即時撤退」が大嫌いで「実務経験3年以上」が大好きなので、結果「自分を守る選択(=退職、休職)が逆に自分を危ない状況に進ませる」という矛盾した事態が発生してしまうのが本当によくないなと思っている。優秀だったり、運のいい人はその被害を最小限にできたり、むしろより良い環境に進むきっかけに変えられるのだが、優秀でなかったり、運が悪かったりすると、一瞬で落ちるところまで落ちてしまう。
そもそも「配属ガチャ」と揶揄されるほどに日本型企業では職種の選択権が個人に与えられていないのに、経験がないとチャレンジする権利すら与えられないのが当たり前になっている転職市場もどうなんだという話ではあるが…(この話は100回くらいしている)
最近、特に思うのは、復職の段階は「生き延びるので精いっぱい」な状態だったので、いろんなことに気がまわらなかったということである。しょうがないといえばしょうがないといえ、こういう状態にしてくれた(嫌味)前職には複雑な感情を抱いているよ。
関連して、実家から自分の戸籍を抜いた。先日パスポートを更新したときに戸籍を取ったのだが、筆頭者に父親の名前があり、その子として記載されている事実が本当に無理すぎたので、役所に分籍届を出して自分が筆頭者の戸籍をつくてもらった。とっくの昔に独立して自分で生計を立てているというのに、戸籍上はいつまでも「親の子」として扱われるのがいかにも家父長制という感じがして無理だった。
戸籍法の改正で今月末くらいから戸籍のフリガナ記載のために各戸に通知が行くらしく、親もそのタイミングで戸籍から抜けたことを知るわけなので、通知が行った後に変えることも考えたが、親にも知らしめたいという気持ちが多少あったので通知前に変えた。戸籍を抜いたから親子関係がなくなるわけでも扶養義務がなくなるわけでもないが、気持ちの問題である。
もうほんとに戸籍とかいう家父長制的価値観の旧制度なくしてくれよ…と思う。早く選択的夫婦別姓と同性婚が実現してほしいし、誰もが暮らしやすい社会になってほしい。断固反対している保守のおじいちゃんたちは自分の既得権益がなくなるのが嫌なんだろうなー。
今日の仕事はGW前ということもありすべてが駆け足ですすんでいく。最近は朝6時過ぎに起きて出勤の時間までにタスクを消化する生活になっている。夜は食事と簡単な家事と風呂くらいで読書をしてさっさと寝ている。割と理想的な生活である。
朝のタスクは以下の通りです
・洗顔、歯磨き
・なかやまきんに君の筋トレ
・中国語
・日記関係
・朝食
・化粧、身支度
次の扉開けば 更なるチャンス ほら
観た映画
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(原題:九龍城寨之圍城、ソイ・チェン(鄭保瑞) 監督、2024年、香港)
「とにかく人気でロングラン上映しているらしい」と聞きつけ、前情報を全く入れずに見に行った。鑑賞者の全部ストレス発散してくれる映画か? と思ったら「アクション!イケメン!イケオジ!無骨坊主!三つ巴!過去の因縁!肉弾戦!カタルシス!」って感じで全方位で満たされる映画だった。
主人公のチャン・ロッグワン(陳洛軍)がいわゆる姫ポジだった。城サーの姫。お姫様抱っこまでされているからね…(本当)
九龍城砦の作りこみがものすごくて、においまで伝わってきそうだった。城砦 外観の写真は見たことがあったが、内部や生活の様子までは知らなかったので「こんな感じだったのかー!」とずっと感心しながら見ていた。九龍城砦内で働き、食べて寝ているシーンがあるからこそ、あのアクションシーンが映える。
私は吹き替え版で見たのだが、アクションシークエンスに集中できたので初回は吹き替えで見てよかったと思った。次回はぜひ字幕で見たい。
読んだ本
『北朝鮮に出勤します―開城工業団地で働いた一年間』
栄養士である著者が、板門店にほど近い開城工業団地(北朝鮮の経済特別区内にある、南北融和政策の一環で作られた工業団地)で働いた日々がつづられている。
工業団地内の給食施設で北朝鮮人の同僚と働き、はじめこそ食料の横領や愛想のなさに驚いていたが、彼女たちが家族のために働き、食料を持ち帰っていることをしると、人と人としての親しみが出てくる。
食材を運ぶトラックの運転手が、北朝鮮職員のために毎回果物や菓子などを差し入れてくれる話が印象深かった。