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【普通級か支援級か?・2】 情緒障害支援クラスという選択。

学校に急ぐ子ども達

 

こんにちは。ココです。

注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ

 

前回は「知的障害支援クラス」についてお話しました。

今回は息子も在籍していた「情緒支援クラス」についてのお話です。

 

● 情緒支援クラス。多分これが一番「難しい」支援クラスです。

 

 

情緒障害支援クラスとは

 

支援クラスは一般的に「知的障害支援クラス」「情緒障害支援クラス」「学習障害支援クラス」と分かれています。

自治体や学校によっては、これら全ての支援クラスが揃っているところもあれば、ひとつも支援クラスがない、というところもあります。

 

知的障害支援クラスは概ね知能指数IQ70~80程度の子ども達の学習を支援します。

 

これに対し「情緒障害支援クラス」というのは、概ねIQ80以上で知的障害はないものの、過度のこだわりや過敏、集団行動に参加できない、多動や衝動が激しすぎる、感情の起伏が多く授業をしばしば妨害してしまうなど「情緒・集中力などの」困難を持つ子ども達を支援します。

 

一般的にこのクラスに在籍する子供は、知的障害のない自閉スペクトラム症、注意欠如多動症(ADHD)などの子ども達が中心になります。

 

動物のいろんなクラス

 

一番難しい「支援クラス」

 

ひとくくりに自閉スペクトラム症、注意欠如多動症(ADHD)と言っても、その症状の表れ方は千差万別です。

 

常に動いて喋りまくって1分たりとも着席することができない、衝動性が激しすぎて些細な言葉でいきなり相手を攻撃する。

 

匂いに過敏で友達の洋服に使われた洗剤の香りに吐いてしまう、ワークブックを出して、と今さっき言われたのに「聞いてない!」と毎時間反抗する。

 

発言が外れたときに激しいかんしゃくを起こす、先生や友達の話しかけに全く応じない(ように見える)…。

 

多動で衝動的なADHDの子の発する些細な「ひとこと」に落ち込んで、1週間学校を休んでしまう自閉スペクトラム症の子。

 

ひとつひとつもたもたと時間がかかる自閉スペクトラム症の子の行動にイライラしてつい余計なことをしたり暴言を吐くADHDの子。

 

同じADHDでも不注意が強い子の場合は、多動な子の「ねえねえこれってさあれでしょ、XXXで使うんだよね?あれ違った?あ、そっか、前に言ってたXXXで使うんだったよね?それでさ…」

と矢継ぎ早に問いかける言葉に毎回「何をするか忘れて」結局毎時間なにも勉強できない、など、支援クラス内で「そのとき一緒になった子供たちの組み合わせ」によっても様々な問題が起こりやすい。それが情緒障害支援クラスの「難しさ」です。

 

森で遊ぶリスとうさぎとハムスター

それぞれいろんな特性があるから、同じ教室にいるのは難しいよね…。でも、少人数で「人との関わり方」を学ぶ練習にもなるから、メリット・デメリットの両方があるんだよね。

 

普通クラスの定型発達児は、そんな子たちを「適当にあしらったり」「関わらない」「その子の興味が向くものに話題をすり替える」など、様々に対応します。

もちろんその中には悪意のある行為をとる子どもも少なからずいます。

 

それに比べて支援クラスは基本1クラス8人。

絶対数が少ないので先生の目も届きやすく、陰で執拗に悪意のある行為をするような子の被害にも合いにくいのがいい所でもあります。

 

知能指数の差が激しい

 

もうひとつ、情緒障害支援クラスの問題として起こりえるのは「クラスの子ども達の知能指数の差が激しい場合が多い」こと。

 

情緒障害支援クラスに在籍する子は、基本的に知能の遅れがないことが前提です。

しかしIQのばらつきが大きい場合があることも。

 

最近よく使われるようになった言葉でもある、「ギフテッド」「2E」などに属するような子ども達が在籍する場合もありますから、IQ82の子とIQ138の子が一緒になることもあります。

 

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「ギフテッド」や「2E」という言葉は、心理学や教育の研究の中では使われることがありますが、医学的な「診断名」ではありません。
明確な基準があるわけではなく、あくまで支援の方向性を考えるための「概念」のひとつです。
そのため、これらの言葉は、子どもの特性を理解するためのヒントとして扱われています。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





ちなみに「ギフテッド」は「特定の能力が平均年齢より大きく突出している子」を指すんだって。

IQ130以上って言われているけど、IQの数字じゃなくて、「特定能力の特徴」がずば抜けて高い子を指すらしいよ!

 

うさぎのアイコン





「2E」は、ギフテッドの特性と、発達障害による困難さの両方を持つ子を指すんだって。

どちらにしても、研究者によって基準が違うから、定義の統一がされていない領域なんだね。

 

情緒障害支援クラスに知的障害を伴う子が入った事例

 

そんな情緒障害支援クラスに、知的障害を伴うお子さんが入ることもあります。

 

ひとつの例としてAくんの場合をお話しますね。

彼は普通クラスに在籍していましたが、様々な問題があり、知能検査を学校ですすめられました。

IQ78だったので、A君は4年生から知的障害支援クラスに移籍しました。

 

しかしお母さんは非常に不満でした。

入ってみたら、3年生なのにいまだに九九を練習している子がいるし(九九は2年生で習得します)、手先の訓練といって、好きでもない幼稚園児がやるような貼り絵を授業中にさせられています。

宿題は普通クラスにいたときの4分の1、それも簡単な計算ばかり…。

 

うちの子はもっとできるのに、どうしてこんな低レベルな学習内容なの?これじゃあ全然伸びないわ!

 

お母さんは学校に直談判して、A君を情緒障害支援クラスへと移籍させました。

A君は注意欠如多動症(ADHD)も併せ持っていたので、同じ支援クラスなら、学年に見合った学習内容をする情緒障害支援クラスの方がよっぽどいい、と思ったようです。

 

ランドセルを背負った小学生の男の子

 

知的障害支援クラスと情緒障害支援クラスは目的が全く異なる

 

知的障害支援クラスと情緒障害支援クラスとでは、そもそも指導内容が異なります。

 

知的障害支援クラスは、小学校で勉強する内容を噛み砕いて何度も指導し、「基本的な」学習を習得させることが目的です。

期末テストや評価も、支援クラス独自のものを使用することが多いです。

 

対して情緒障害支援クラスは、集団活動に少しずつ参加できるようにする、少ない人数の中で自分の理性を育てる訓練をする、感情が暴走したときのクールダウン的な場所、など「情緒が安定した学校生活を送れるようにする」ことが目的です。

 

そのため、学習内容は普通クラスと同等。期末テストも基本的には彼らと一緒にこなします。

 

評価はやはり支援クラス独自のものを使用することが多いのですが、学力評価は普通クラスの子と変わりません。

努力目標で評価される欄が甘めに設定されている、という違いはありますが。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





例えば僕の場合はノートを取る、掲示物を仕上げる、ということに困難があることが分かっているから、授業中にノートを取ることが全くなくても評価が下がらないように配慮されていたよ。

その分困難さがない「発言をする」「テスト」「実験」等で評価されていたんだ。

 

まとめ

 

同じ支援クラスでも、到達目標が全く異なる「知的障害支援クラス」と「情緒障害支援クラス」。

 

親の目線だけで知的障害支援クラスから情緒障害支援クラスへと移籍したAくんは、その後自分でもよく分からない「困難さ」に悩みます。

 

次回はAくんの悩み事についてお話したいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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