
*** 2025年7月更新 ***
こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
長い夏休み。たくさんある宿題をいかにかんしゃく少なめに頑張らせるか。
発達障害児の親の毎年の悩みどころですよね。
今回は息子が小学校の夏休みに、毎年やっていた課題対策のお話です。
- 例外日は作らない
- 課題に何日要するかを親が判断して割り振る
- 提出課題は普通クラスと同等の「情緒支援学級」
- 勉強する「範囲」の的を絞る
- 1DAY プランボード
- 低・中学年まではプランボードで。高学年からは自主的に。
- まとめ
例外日は作らない
夏休みがいよいよ始まりますね。息子は夏休みと言えども、この頃は毎日朝からかんしゃくを起こしまくっていました。
そんなかんしゃくに対応しながらも、私の頭の中は長い夏休みに出される結構な量の課題をどうやってやらせていくか…でいっぱい。
息子の場合、課題をやる量が「初日だから1ページだけ」とか「昨日頑張ったから今日は勉強なし」などと甘い目で見てあげていたら、それがしっかりと刷り込みされてしまいます。
一度刷り込みをされると「甘めの日」を引き合いに出して、あの時はあーだったのに何で今日はダメなの?!とかんしゃくの種を余計に増やすことに…。
そのため、例外日は我が家の場合設けることはありませんでした。
1日の総量をガックリと減らしたりする日はもちろんありましたが、全くやらない日はなかったのです。
そんな毎日。無理なく宿題や習い事、お出かけの予定をこなしていくには綿密な計画が必要になってきます。

課題に何日要するかを親が判断して割り振る
それにはまず、学校から出た宿題や課題の種類を早々に親が把握することが必要です。
自由研究は題材を決めて大まかな日取りを計画する。読書感想文は苦手なので3日は余裕を見る。
絵や書道は集中力が切れやすいので2時間以内でできる程度の「簡単そうな題材」を選択。ドリルなどはパラパラめくってみて日数で割っていく、など。
そして夏なので溶連菌感染症やら夏風邪やらにかかる可能性もあるので(息子は毎年夏休みには何かに感染していました)、余裕をみてお盆前後には終わっておきたいなあ、とかいう「期限」を設定します。
息子の小学校は厚い夏休みドリル・絵・書道・自由研究・感想文や作文が2、3種類、新聞作りやら俳句やら日記やら、とにかく全員提出課題が多かった。
その他に「自主勉強」という名のノートも毎日2ページ以上書いて提出。(ADHD息子は1ページまでが限界だったので、担任の先生に相談のうえ、1ページで了承を得ていました。こういった親からの根回しも大切なお仕事ですね。)
私なんか小学校の時はロクに勉強しなかったような気がしますが、時代ですかね…。
提出課題は普通クラスと同等の「情緒支援学級」
ところで息子は通常学級に在籍していましたが、中学年後半頃から情緒支援学級に移籍し、通常学級と支援学級の2クラスで学校生活を送っていました。
授業の一部を通常学級で受ける、という「交流級」の選択肢をとっていたんですね。
知的支援学級では、宿題の配慮があるのでそれほど多くの課題はでません。
しかし情緒支援学級の場合は多くの場合、そのような配慮はありません。
情緒が安定せず多くの問題を抱えてはいますが、知能指数は通常学級と同等かそれ以上の子が在籍するクラスなので、勉強に関しては通常学級と同じなんですね。
多少の進度の違いはあっても、卒業までに必要な学業を修得することが最終目的だからです。
「普通クラスか支援クラスか」で悩まれている方は、この「課題・勉強量の違い」も頭に入れておくといいですね。
勉強する「範囲」の的を絞る
そして授業をほとんど受けていないのと同じ状態だった、当時の彼の場合。
1学期に習った国語、算数、理科、社会の範囲を、私は担任の先生やお友達に確認していました。

習っている範囲を聞いても、息子くんは曖昧なんだよねえ…。「正確な範囲」が知りたかったママは、長期休みの前には必ず担任の先生に聞いていたんだって。
そして、聞いた学習範囲の中で「これだけは夏休み中にやらせたい」という学習範囲を決めていました。
全部はもちろんできないので、ポイントを絞っていった感じでしたね。
彼の場合は、漢字をなかなか覚えないので(それは毎日ある漢字の書き取りノートを全然やっていないから!)、漢字と。
算数は積み重ね教科なので、個人的には一番手が抜けないなあと思う教科だったので、とにかく毎日必ず1問でもやれるように。

算数は問題慣れ、というところもありますからね。息子は「こんな言い回しで問われる」というような例題を何度かやっているうちに解き方が身に付くことも多かったです。
理科・社会はもともと興味が強く、得意教科だったので、さらっと要約された薄ーいドリルを数日くらい。
そんな感じで「夏休みにやる範囲」を絞っていました。

むーん…。親も子供も、夏休みは大変だ…。
勉強がそもそも嫌いな子だったら「勉強は諦めるかぁ…」となっていたと思いますが。
息子は好奇心旺盛で、この頃から「ずっと先まで進学したい」という希望がありました。
そのため、親としてはできるところまでは応援してあげたいと思っていたので、まあ私なりのサポートをしたつもりです。
先はどうなるか分かりませんが…。
1DAY プランボード
そしてサブツールとして「1DAY プランボード」を置いていました。

…なーんて命名するほど凄いものではないんだけど、こんなヤツだよ!

100円ショップのホワイトボードに「今日1日の予定」を書いて、ダイニングテーブルの脇に設置していたんですね。
使い方はこう。
まず前日の夜に私が大まかな時間割を書いておきます。
これはあまり細かく設定しないのが肝心。
完璧主義の自閉症スペクトラム息子は、時間通りにやれなかった場合、すぐにかんしゃくを起こしてしまうからです。
集合時間の決まっているラジオ体操や、参加予定の行事、習い事などを中心に書き、その隙間時間に勉強をしようね、という無言の提案をこのボードでしていました。
学校はきちんと時間割が決まっているので迷いませんが、夏休みはやることが不規則に配置されるので、書き出すことによって彼の「頭の中を整理させる」必要があったんですね。
息子のように突発的な行事や時間割の変更にあまりストレスを感じない子は、この程度のゆるっとしたプランで大丈夫だと思います。
プランの変更にパニックを起こすお子さんなら、もう少し細かく設定された方がいいかもしれませんね。
ちなみに「今の時間」とプランボードの「予定時刻」を確認することで、時計を読むという勉強の素晴らしい復習になります。

時計、読めるようになったからといって時計を読む習慣を減らすとあっという間に曖昧になっちゃうからね。
日常生活で時計を読みながら行動することはとっても大事だよ!
特にADHDの子はこの点が非常に苦手だけど、訓練していくことで「ちょっとは」動けるようになってくるよ!

長い夏休み、遊びも大事な発達素材!身体にとっても、この時期の遊びは丈夫な骨を作る、大切な「小学生のお仕事」なんだよ!
低・中学年まではプランボードで。高学年からは自主的に。
息子はこのプランボードを朝食を食べながらちらりと見て、「じゃあこの時間と車の移動時間に2つはやろうかな」と言ったりしていました。
決められた1日の課題をクリアしたら、毎日ちっちゃなご褒美も設定していました。(テレビを30分多く見られるとか、夕方本屋さんにお出かけできるとか、ファミリーパックの小さいサイズではない、普通サイズの棒アイスが買えるとか、です。)
そのご褒美をゲットするために、3~5年生まではこんな方法で頑張っていました。
6年生になる頃には、もうこのボードを使わずとも夏休みを上手く生活できるようになっていました。
「今日の勉強」を午前中に全部終わらせてから、午後は習い事やゲーム、友達と遊ぶなど自由時間をゆっくり満喫していましたね。
「今日の勉強」は私がその日の予定や体調・朝起きた時の機嫌を見ながら「今日はこのくらいは出来るかな~?」と言った風に決めていました。
学校の課題に付箋を貼って、勉強を始める時間までにはテーブルの上に重ねて置くようにしていました。
こうすることで視覚的に「今日はこの量をやる」ということが確認できるし、徐々に「減っていく課題量」が見える化されているので、頑張るモチベーションも維持できたように思います。
また、習い事など「時間が決まっている予定」は朝に口頭で伝えても、1つくらいしか頭に残らないADHD。
2つ以上時間が決まっている予定のある場合、もうひとつの予定を忘れてのんびり行動し過ぎ、後で切羽詰まって大かんしゃくを起こしてしまうことが多かった息子。
そこで、1dayプランボードを使わなくなり、予定が可視化できなくなった6年生からは「時間が決まっている予定」は紙に書いてテーブルの脇に置くようにしました。
「2時:プール。終了後:アレルギーの病院。」みたいに箇条書きのシンプルなメモでしたね。

シンプルな箇条書きの方が、分かりやすくてていいですね。付箋を使って、終わったらひとつずつはがしていくのも視覚化しやすいです。
もちろん全く集中力がなく、午後2時過ぎまでかかってかんしゃくおこしながら習い事に飛び出したり、結局できない日もありましたが…。
周りに聞いてみると、発達障害児であっても6年生頃になると多くの子供たちはこのように、ある程度自主的に朝、勉強するようになっていたみたいです。
5年生までの積み重ね効果なのか、中学生に進学する、という意識が出てくるからなのか…。

いや、今までの「親の努力の賜物」と思いたいです!
まとめ
定型発達児はだいたい4年生~5年生頃にこの「自主的に勉強」する姿勢がみられるようです。発達障害児はそれより1~2年遅れてやっとそんな片鱗が見えてくるかな~??という感じですね。
これは個人によっても時間差がありますが、7割くらいの子供はこんな風に意識と行動が変化していく感じがします。
発達障害児の子供たちの「成長の階段を上る足取り」はとんでもなく遅く感じて、こっちがヤキモキしてしまいますが、それでも1歩ずつ、着実に彼らはその階段を上ります。
息子のように3段上ったかと思えば4段下りてみたり、また2、3段上り始めたなーと思ったらいきなり一番下までジャーンプ!ええーっ!?という子もいますが…。
でも気付いたら出来るようになっていた…。ある日ふとそう思う日が来ます。
それは3ヶ月後かもしれないし、3年後かもしれない。
それまでは「ママ!」と抱っこを求めるこの手の柔らかさを感じられる幸せを、もっと噛みしめていかなきゃな…。
人前でツンケンした態度を取り始めた、6年生の息子の背中を見ながらそう思っていた頃。懐かしい、夏休みの記憶です。
これからの夏休みの対策のひとつとして、参考にしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。
