John Henry was a steel drivin' boy
But he went down
Yes, he went down
He went down
ジョン・ヘンリーは杭打ち職人だった*1
でも倒れてしまった
そう、彼は倒れてしまった
倒れてしまった
Take my hammer and give it to the capt'n
Boys, tell him I'm gone
You can tell him I'm gone
Yes, tell him I'm gone
俺のハンマーを監督に渡してやっとくれ
野郎ども、俺は行っちまったと監督に言ってくれ
俺は行っちまったと言ってやってくれ
そう、俺は行っちまったよって

This old hammer done kill John Henry
And it don't kill me
No it won't kill me
Ain't gonna kill me
この古ぼけたハンマーがジョン・ヘンリーを殺した
でも俺は殺されるもんか
いいや、殺せるもんか
俺を殺せやしないんだ

It's a long way from East Colorado
Honey, to my home
Honey, to my home
Honey, to my home
東コロラドからの長い道のり
恋人よ、俺はふるさとへ向かうよ
恋人よ、俺はふるさとへ向かうよ
恋人よ、俺はふるさとへ向かうよ

John Henry left his hammer
All paint' in red
All shinin' red
John Henry's dead
ジョン・ヘンリーはハンマーを置いてった
真っ赤に血塗られ
真っ赤に輝いている
ジョン・ヘンリーの死よ

Take this hammer and carrie it to the capt'n
You can tell him I'm gone
Boys, tell him I'm gone
You're sure he's gone
このハンマーを監督に持っていってやっとくれ
そして俺は行っちまったと言ってやってくれ
野郎ども、俺は行っちまったと言ってやってくれ
間違いなくあいつは行っちまいましたって

*1 Spike Driverは鉄道のレールの犬釘を打つ職人。steel driving man(boy)も同様だが、鉄道用のトンネルなどを掘り進める「掘削職人」を指すこともある。
ジョン・ヘンリーはアメリカの伝説的なヒーローの一人。屈強な職人で、蒸気機械と人力の勝負で勝ったが、その結果過労死したとされる。


text & tune: 1870年代までさかのぼるとされるアメリカ民謡

古い労働歌《このハンマーを取ってくれ》の異形のひとつ。


歌唱者のドク・ワトソン(1923-2012)はアメリカでブルーグラス(スコッチ・アイリッシュがベースのアメリカ民謡)の第一人者として知られていた。本名はArthel Lane Watsonだが、ラジオの生放送中にアナウンサーに「ニックネームをつけよう」と提案され、ファンの「(ワトソン博士にちなんで)ドクと呼ぼう」というアイデアがそのまま定着し「ドク・ワトソン」となったという。2歳の誕生日直前に感染症によって視力を失うが、幼少よりさまざまな音楽に親しんでいたおかげで、長じてギター奏者となった。フィドル・チューン(バイオリンで奏でる曲。バイオリン以外で演奏してもこう呼ぶ)を得意としていたのは、リクエストの多いブルーグラス民謡をバイオリン奏者なしでもギターで弾けるようにした結果。息子のマール、孫のリチャードもギター演奏家だったが、マールは1985年にトラクター事故のため、リチャードはドクの死後2015年に心臓発作のため亡くなっている。


収録アルバム:The Vanguard Years
Spike Driver Blues (Live)
Vanguard Records
2020-07-22




タグ :
#Doc_Watson
#アメリカ
#英語