As I went out to Darby
All on a market day
And I spied the biggest ram, sir
That was ever fed on hay
おいらがダービーへ出かけたら*1
その日は市が立つ日だったが
すんばらしくでっかい雄羊を見たんでさぁ*2
おいらが干し草をやってきた中でも一番さ
*And he rambled, rambled
Rambled all around
In and out of town did he ramble
He did ramble
Well, he rambled 'til them butchers cut him down
*そいつはブラブラ、ブーラブラ
そこらじゅうをブラブラ歩く
街の中でも外でもブーラブラ
そいつはブラブラ歩き回り
そう、肉屋に切り殺されるまでブラブラしてた
He had four feet to walk, sir
He had four feet to stand
And everyone of those four feet
They covered an acre of land
そいつは四本足で歩いてさぁ
そいつは四本足で突っ立ててさ
その四本足の全部ともが
1エーカーの土地くらいあるんだ*3
*Refrain
*繰り返し
The wool on this ram's back, sir
It reached up to the sky
And the eagles built their nests there
For I heard the young ones cry
雄羊の背中にゃ毛がはえててさぁ
空にまで届く長さでさ
鷲がそこに巣をかけて
雛が鳴いてるのをおいらは聞いたさ
*Refrain
*繰り返し
This ram had a horn, sir
That reached up to the moon
A man went up in January
And he didn't get back 'til June
雄羊にゃ角がはえててさぁ
月にまで届く長さでさ
ある男が一月に登って行って
六月まで戻って来なかったさ
*Refrain
*繰り返し
The butcher that cut him down, sir
Was drownded in the blood
And the little boy who held the bowl
Was washed away in the flood
肉屋がそいつを切り殺したらさぁ
血の海で溺れちまったさ
お椀にしがみついた坊やが*4
血の河をどんぶらこっこと流されてったさ
*Refrain
*繰り返し
*1 ダービーはイギリスにある都市。古代ローマ時代からある古い都市である。この歌にちなんで、ダービー市は羊モチーフの建造物やマスコットキャラクターを擁する。
*2 lambだと子羊だが、ramだと雄の羊を指す。
*3 1エーカーはサッカーグラウンドひとつぶんくらい。最初四本足合わせた全長が1エーカーかと思ったが、足の裏ひとつにつき1エーカーだわこれ。
*4 このお椀はもしかすると血を受けるためのお椀だったのかもしれない。
text & tune: イギリス起源の民謡。文献初出は1739年の書簡だが、それよりもさらに古い時代から歌われていたと考えられている。
一聴すると、規格外に大きい羊についてのホラ話を楽しむ歌のようだが、この羊はキリスト教以前の異教の宗教儀礼に由来するとする説がある。豊穣を司る聖獣としての羊は、後に悪魔の象徴と見なされるようになった。
ダービーシャーとヨークシャーの境目では、「オールド・タップ(年寄り羊)」または「ダービー・タップ」などと呼ばれるクリスマス行事がある。まず、羊の頭をつけた棒を持った男が、荒布をかぶる(日本の獅子舞に似た姿になる)。彼を中心に様々な仮装をした男性がチームを組み(その中には肉屋、女装者、悪魔などが含まれる)、家々を巡ってパフォーマンスを行い、寄付金を要求するというものである。そのパフォーマンスである「肉屋が羊を解体する」作業の際に歌われるのが《ダービーの雄羊》である。
メロディには様々なバリエーションがある。
イギリスからアメリカへ移民が入ってくる際に一緒に持ち込まれ、アメリカでも歌われるようになった。かのジョージ・ワシントンが、合衆国建国の仲間であったオリバー・エルスワースの幼い息子たちに、この歌を歌ってやったという記録が残されている。
1865年にダービーで発行された雑誌《ダービー・ラム》の表紙(大英博物館所蔵)

収録アルバム:Bowling Green and Other Folk Songs from the Southern Mountains
Rambled all around
In and out of town did he ramble
He did ramble
Well, he rambled 'til them butchers cut him down
*そいつはブラブラ、ブーラブラ
そこらじゅうをブラブラ歩く
街の中でも外でもブーラブラ
そいつはブラブラ歩き回り
そう、肉屋に切り殺されるまでブラブラしてた
He had four feet to walk, sir
He had four feet to stand
And everyone of those four feet
They covered an acre of land
そいつは四本足で歩いてさぁ
そいつは四本足で突っ立ててさ
その四本足の全部ともが
1エーカーの土地くらいあるんだ*3
*Refrain
*繰り返し
The wool on this ram's back, sir
It reached up to the sky
And the eagles built their nests there
For I heard the young ones cry
雄羊の背中にゃ毛がはえててさぁ
空にまで届く長さでさ
鷲がそこに巣をかけて
雛が鳴いてるのをおいらは聞いたさ
*Refrain
*繰り返し
This ram had a horn, sir
That reached up to the moon
A man went up in January
And he didn't get back 'til June
雄羊にゃ角がはえててさぁ
月にまで届く長さでさ
ある男が一月に登って行って
六月まで戻って来なかったさ
*Refrain
*繰り返し
The butcher that cut him down, sir
Was drownded in the blood
And the little boy who held the bowl
Was washed away in the flood
肉屋がそいつを切り殺したらさぁ
血の海で溺れちまったさ
お椀にしがみついた坊やが*4
血の河をどんぶらこっこと流されてったさ
*Refrain
*繰り返し
*1 ダービーはイギリスにある都市。古代ローマ時代からある古い都市である。この歌にちなんで、ダービー市は羊モチーフの建造物やマスコットキャラクターを擁する。
*2 lambだと子羊だが、ramだと雄の羊を指す。
*3 1エーカーはサッカーグラウンドひとつぶんくらい。最初四本足合わせた全長が1エーカーかと思ったが、足の裏ひとつにつき1エーカーだわこれ。
*4 このお椀はもしかすると血を受けるためのお椀だったのかもしれない。
text & tune: イギリス起源の民謡。文献初出は1739年の書簡だが、それよりもさらに古い時代から歌われていたと考えられている。
一聴すると、規格外に大きい羊についてのホラ話を楽しむ歌のようだが、この羊はキリスト教以前の異教の宗教儀礼に由来するとする説がある。豊穣を司る聖獣としての羊は、後に悪魔の象徴と見なされるようになった。
ダービーシャーとヨークシャーの境目では、「オールド・タップ(年寄り羊)」または「ダービー・タップ」などと呼ばれるクリスマス行事がある。まず、羊の頭をつけた棒を持った男が、荒布をかぶる(日本の獅子舞に似た姿になる)。彼を中心に様々な仮装をした男性がチームを組み(その中には肉屋、女装者、悪魔などが含まれる)、家々を巡ってパフォーマンスを行い、寄付金を要求するというものである。そのパフォーマンスである「肉屋が羊を解体する」作業の際に歌われるのが《ダービーの雄羊》である。
メロディには様々なバリエーションがある。
イギリスからアメリカへ移民が入ってくる際に一緒に持ち込まれ、アメリカでも歌われるようになった。かのジョージ・ワシントンが、合衆国建国の仲間であったオリバー・エルスワースの幼い息子たちに、この歌を歌ってやったという記録が残されている。
1865年にダービーで発行された雑誌《ダービー・ラム》の表紙(大英博物館所蔵)

収録アルバム:Bowling Green and Other Folk Songs from the Southern Mountains
