Lor, Lor, my pretty little Pink
Lor, Lor, I say
Lor, Lor, my pretty little Pink
I'm going to stay away
ああ!僕のかわいいピンクちゃん*1
僕は「ああ!」と言うばかり
ああ!僕のかわいいピンクちゃん
僕は遠くへと行ってしまうつもり
Cheeks as red as a red, red rose
Her eyes as a diamond brown
I'm going to see my pretty little miss
Before the sun goes down
真っ赤っかな薔薇のような頬っぺた
ブラウン・ダイヤモンドのような両の瞳
僕のかわいこちゃんに会いに行かなくちゃ
お日様が沈んでしまう前に

*Fly around my pretty little miss
 Fly around my daisy
 Fly around my pretty little miss
 You almost drive me crazy
*飛び回れ、僕のかわいこちゃんのまわりを
 飛び回れ、僕のヒナギクちゃんのまわりを
 飛び回れ、僕のかわいこちゃんのまわりを
 君のせいで僕はすっかりおかしくなっちゃうよ*2

Well I reckon you think my pretty little miss
That I can't live without you
But I'll let you know before I go
That I care very little about you.
君こそが僕のかわいこちゃんだと思ってた
君がいなけりゃ生きてけないとね
でも僕が行ってしまう前に教えてあげるね
君のことなんかこれっぽっちも気にかけちゃいないさ

It's rings upon my true love's hands
Shines so bright like gold
I'm gonna see my pretty little miss
Before it rains or snows
僕の本当の恋人の手にはめた指輪は
黄金のようにまぶしく輝くよ
僕のかわいこちゃんに会いに行かなくちゃ
雨や雪が降ってくる前に

*Refrain
*繰り返し

When I was up in the field of work
I sat down and cried
Studying about my blue eyed gal
Thought to my soul I'd die
僕が作業場で徹夜した時は*3
座り込んでは泣きわめいていた
青い瞳の女の子のことばかり考えて
僕はきっと死ぬに違いないと心から思ったよ

**Fly around me pretty little miss
  Fly around my dandy
  Fly around my pretty little miss
  I don't want none of your candy
**飛び回れ、僕のかわいこちゃんのまわりを
 飛び回れ、あたしのしゃれ男さんのまわりを
 飛び回れ、僕のかわいこちゃんのまわりを
 君のキャンディじゃないなら何もいらない

Well, Every time I go that road
It looks so dark and cloudy
Every time I see that gal
I always tell her, "howdy."
いつもあの道を行くときは
ひどく陰気でどんよりしてる感じ
いつもあの娘と会うときは
僕は必ず言うんだ、「こんちは!」って

Coffee grows on white oak trees
The river flows with brandy
Rocks on the hills all covered with gold
And the girls all sweeter than candy.
コーヒーが白樫の林に実り
川にはブランデーが流れてる
山の岩はみんな純金で覆われていて
女の子たちはみなキャンディよりも僕に甘いんだ

**Refrain
**繰り返し

I'll put my knapsack on my back
My rifle on my shoulder
I'll march away to Spartanburg
And there I'll be a soldier.
ナップザックを背中にしょって
ライフル銃を肩にかつごう
俺はスパータンバーグまでてくてく歩いて*4
そこで兵隊になるつもりさ

**Refrain
**繰り返し

Every time I go that road
It looks so dark and hazy
Every time I see that girl
She almost drives me crazy
あの道を行くときはいつも
暗くてもやもや霞んでいるみたい
あの女の子を見るときはいつも
僕はすっかりおかしくなっちゃうよ

**Refrain
**繰り返し

I asked that girl to marry me
And what did she say?
She said that she would marry me
Before the break of day
彼女に結婚してくれるか聞いてみたら
彼女はなんて言ったと思う?
僕と結婚するって言ってくれたんだ
夜が明けてしまうその前に*5

**Refrain
**繰り返し

Charlie is a nice young man
Charley is a dandy
Every time he goes to town
He buys the ladies candy
チャーリーは素敵な若者
チャーリーはしゃれ男
町へ出かけるときはいつだって
ご婦人方にキャンディを買ってあげるんだ

*1 「Lor」は「Lord(主、神の婉曲な呼び方)」のなまりで、驚いたときや狼狽したときに発する「ああ!」「おやまあ!」という感嘆。

彼方からの旅人.マホロア(星のカービィ.Wii)「星のカービィ テラリウムコレクション-Game Selection-」


*2 「drive me crazy」は「狂気へ駆り立てる」、イライラして気が狂いそうなときにも、恋心で相手に夢中になってしまうときにも使う。

*3 仕事で徹夜したくらいで泣きわめいて死を思うのは大げさすぎんかと思ったが、「the field of work(作業場)」はもしかしたら「戦地」のことなのかも…
*4 スパータンバーグは第一次世界大戦(1914-1918)時に新兵の訓練施設が置かれた町。
*5 「the break of day」は一日の始まり、夜明けの意。

text & tune: アメリカ民謡?

様々な民謡の歌詞の断片をつなぎ合わせたような歌で、詳細な起源は不明。ぴちぴちした桃色の肌の女の子を「マイ・リトル・プリティ・ピンク」と呼びあらわしているのだが、このブラッドリー・キンケイド版(1929年)の歌詞では「ピンクちゃん」がブラウンの瞳だったりブルーの瞳だったり色々混乱している。「飛び回れ、かわいこちゃんのまわりを」という歌詞はダンス曲としての性格を思わせる。

膨大なバージョンがあり、このサイトでは実に14ものバージョンを収録している。


その起源については、アメリカ・メキシコ戦争(1846-4848)までは確実にさかのぼるであろうとされているが、もっと古い時代までさかのぼれる可能性がある。陽気なメロディの割にどことなく歌詞が暗いのは、戦地へと向かう若者の気持ちを反映したものかもしれない。

「しゃれ男」として言及されるチャーリーは、Bonnie Prince Charlie(うるわしのチャーリー王子)と呼ばれたチャールズ・エドワード・ステュアートおよびスコットランド民謡に関連付けられることもある。



収録アルバム:A Man and His Guitar (Vol.1)
Pretty Little Pink (Version 1)
JSP Records
2012-07-16



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