I'm goin' away
for to stay a little while
But I'm comin' back
if I go ten thousand miles
僕はゆくよ
しばらくの間向こうで暮らすために
でも戻ってくるよ
一万マイルも行ったのなら
Oh, who will tie your shoes ?
And who will glove your hands?
And who will kiss your ruby lips
when I am gone?
ああ、誰がお前の靴ひもを結んでくれるだろう?
誰がお前の手に手袋をはめてくれるだろう?
誰がお前のルビー色の唇にキスしてくれるだろう、
僕が行ってしまったら?

Oh, it's pappy'll tie my shoes
And mammy'll glove my hands
And you will kiss my ruby lips
when you come back!
ああ、おとっつぁんが靴ひもを結んでくれるわ、
おっかさんが手袋をはめてくれるわ
そしてあなたがわたしのルビー色の唇にキスするのよ、
あなたが戻ってきたなら!

*For he's gone,
 oh he's gone away
 For to stay a little while
 But he's comin' back
 if he goes ten thousand miles
*あの人は行ってしまった
 ああ、あの人は行ってしまった
 しばらくの間向こうで暮らすために
 でも彼は戻ってくるわ
 一万マイルも行ったのなら

Look away,
look away,
look away over Yandro
向こうをごらん、
向こうをごらん、
ヤンドローの向こうをごらん*1

On Yandro's high hill,
where them white doves are flyin'
From bough to bough
and a-matin' with their mates
So why not me with mine?
ヤンドローの高い山では、
白い小鳩たちが飛び回っている
枝から枝へ
連れ合いとつがいあいながら
それなのにわたしの相手はなぜいないの?

*Refrain
*繰り返し

I'll go build me a desrick
on Yandro's high hill
Where the wild beasts won't bother me
nor hear my sad cry
自分のための山小屋を建てるわ*2
ヤンドローの高い山に
野の獣たちにも悩まされず、
わたしの悲しい泣き声も聞かれない場所に

*Refrain
*繰り返し

*1 Yandroは架空もしくは失われた地名。「はるか彼方」を意味する古語yonderの変形とも。
*2 desrickはアパラチア方言で、大雑把に建てた山小屋のこと。


text & tune: アメリカ民謡 発祥はノース・カロライナとされる。

いわゆるアパラチア民謡。アメリカのアパラチア山脈周辺は険しく孤立した地域で、移住者たちの故郷であるアイルランドやスコットランドの古い文化や民謡が温存される一方で、悪い意味で田舎臭く荒っぽく排他的というイメージがあり、時に「ヒルビリー」と呼ばれ蔑まれた。

この歌詞に登場する謎めいた地名「ヤンドロー」は、1953-1986年にかけてアメリカで発行されていた著名なSF同人誌のタイトルでもある。ウェルマンによる怪奇ホラー連作集「悪魔なんかこわくない」のうちの一編「ヤンドローの山の頂の小屋」に由来し、また当該作品中でこの歌が引用されている。

さすらいの民謡収集家ジョン(John the Balladeer)が、とある田舎のパーティでこの《彼は行ってしまった》を弾き語りしていると、ヤンドローという苗字を持つ横柄な紳士に声を掛けられる。彼は歌詞に出てくる「ヤンドロー」こそ死んだ祖父の出身地に違いないと考え、ぜひそこへ行ってみたいと言ってジョンに無理やり道案内をさせるが…というお話。

悪魔なんかこわくない (アーカム・ハウス叢書)
マンリー・ウェイド・ウェルマン
国書刊行会
1986-05T




歌唱を担当している「コロンバス少年合唱団」は、現「アメリカ少年合唱団(American Boychoir)」である。

The Columbus Boychoir
収録アルバム: Singing For The Joy Of It
He's Gone Away
Leverage
2011-07-31


おまけ:ジョー・スタッフォードによるバージョンでは、終始見送る娘の立場となっている。

He's gone away
for to stay a little while,
But he's comin’ back
if he goes ten thousand miles.
彼は行ってしまった、
しばらくの間向こうで暮らすために
でも戻ってくるわ
一万マイルも行ったのなら

Oh, who will tie my shoes ?
And who will glove my hands?
And who will kiss my ruby lips
when he's gone?
ああ、誰がわたしの靴ひもを結んでくれるの?
誰がわたしの手に手袋をはめてくれるの?
誰がわたしのルビー色の唇にキスしてくれるの、
彼が行ってしまったら?

Look away,
look away
over Yandro
向こうをごらん、
向こうをごらん、
ヤンドローの向こうを

He's gone away for to stay
a little while,
But he's comin’ back
if he goes ten thousand miles.
彼は行ってしまった、
しばらくの間向こうで暮らすために
でも戻ってくるわ
一万マイルも行ったのなら

and it’s Pappy who tie my shoe,
And Mammy who glove my hand,
And you will kiss my ruby lips
when he's gone
わたしの靴ひもを結んでくれるのはおとっつぁん
わたしに手袋をはめてくれるのはおっかさん
そしてあなたはわたしのルビー色の唇にキスしてくれる
彼が行ってしまったら

Look away,
look away
over Yandro
向こうをごらん、
向こうをごらん、
ヤンドローの向こうを

この歌詞しれっと新しい彼氏作ってませんかね…。

He's Gone Away
Universe Remasterings
2013-05-08




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