When I was young and foolish
I thought I never would marry
Fell in love with a pretty little gal
And sure enough we married
俺が若くて阿呆だった頃
結婚なんて絶対しないと思ってた
とあるかわいこちゃんと恋に落ちたら
よし結婚しようと思うには充分だった

*A long come-a-ding-come-a-daree
 The prettiest little gal that ever I saw
 Her name was Devilish Mary
*おいでよ、ディン! おいでよ、ダリ!*1
 見たことないよなかわいこちゃん
 その娘の呼び名は「悪魔のようなメアリー」
We both were young and foolish
She was just a girly
We both agreed upon one word
Our wedding day was Thursday
俺たちは若くて阿呆だった
彼女もほんの小娘だった
俺たちはお互い意気投合*2
結婚式は木曜日だった

*Refrain
*繰り返し

We hadn't been married but about six weeks
She got mean as a devil
Every time I look cross-eyed
She knocked me dead with a shovel
ところが俺たちの結婚生活は半年もたなかった
メアリーは悪魔のように意地悪になって
俺が彼女の機嫌を損ねたらいつでも*3
シャベルで死ぬほどぶん殴られた

*Refrain
*繰り返し

We hadn't been married but about six months
We both agreed to be parted
So she up with her little duds and
Down the road she started
俺たちの結婚生活は半年もたなかった
お互い別れることにしたよ
それでメアリーは着るものをまとめて*4
未来へスタートを切ったのさ*5

*Refrain
*繰り返し

She filled my back with ol' soap suds
Filled my back with stitches
She let me know right at the start
She's gonna wear my britches
あの女は俺の一張羅を腐った洗剤に漬けて*6
俺の一張羅を縫いあとだらけにしちまった
結婚してまず俺に宣言したことは
俺のズボンを穿くつもりだってこと*7

*Refrain
*繰り返し

If I marry another time
Gonna be for love and not riches
Marry a little gal about two feet high
She can't wear my britches
俺が次に結婚するときは
金目当てじゃなくて愛する人とするよ
2フィートくらいの背丈の子と結婚しよう*8
俺のズボンを穿けないような女の子とね

*Refrain
*繰り返し

*1 意味不明の囃子言葉。dareeはdillyとかdiddleのなまりかもしれない。バージョンによっては「Rink come a dink dum a derry」となっているものもある。

*2 agree uponは「確約する」とか「全面同意」の時に使う。直訳で「一言で全面的に合意する」。
*3 look cross-eyedは「寄り目で見る」転じて「変顔をする」さらに転じて「人を怒らせるようなことをする」という意味。ただしcross-eyedは「泥酔した」という意味でもあるので、場合によって旦那が飲んだくれて嫁がブチ切れているとも読める。
*4 dudsは「衣類」の口語。服を荷造りした(wrap up)とも読めるし、服でめかしこんだ(dress up)とも読める。よくわからない。
*5 down the roadは「いずれ」「ゆくゆくは」という意味で使われる言葉。

*6  この辺はバージョンによってまちまち。「服を腐った洗剤で洗うし、皿も洗わない」とするバージョンもある。my backはおそらくthe clothe on my back(着の身着のまま、着たきり雀)のこと。
*7 「嫁が着るもんがないとか言って俺のトランクス履いてるぅ!」的な。新婚でこれはきつい。britchesはbreechesの口語で、ズボン全般に使うが特に膝丈ズボンのことを指すこともある。
*8 個人差もあるが、生後3か月くらいの赤ちゃんがこれくらいの身長(60cmちょい)。おまわりさんこいつです。バージョンによっては6フィート(182cm)などとすることもある。

text & tune: アメリカ民謡? もっとも最初の録音は1928年、当時16歳だった女流歌手Roba Stanleyによるもの

起源が今ひとつわからないが、相手の女の子をよく知らずに結婚したら豹変したというある意味ありがちな歌である(それ以外に家事が壊滅的にダメだったりしてるが)。猫をかぶっていたのか、それとも実は男がポンコツでブチ切れた結果なのかは知らん。スキレット・リッカーズの他、ピート・シーガーやオデッタ・ホームズがこの歌を録音している。

スキレット・リッカーズ(鉄フライパンを舐める者たち)という珍妙な名前のこのグループは、1927年に結成されたアパラチア系のバンド。

アメリカのアパラチア山脈周辺の地域は非常に独特で、開拓者たちが内陸の平地を目指すもここを突破できず、しかたなくそこに住みついた、という歴史がある。険しく孤立した地域で、移住者たちの故郷であるアイルランドやスコットランドの古い文化や民謡が温存される一方で、悪い意味で田舎臭く荒っぽく排他的というイメージがあり、「ヒルビリー」と呼ばれ蔑まれた。

何の関係もないけど、「悪魔」「メアリー」で検索すると腸チフスのメアリーが上位にあがってくる。


Skillet Lickers
収録アルバム: Old-Time Fiddle Tunes And Songs From North Georgia
Old-Time Fiddle Tunes And Songs From North Georgia
Skillet Lickers
County Records
1990-06-30




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