Oliver Cromwell lay buried and dead,
Hee-haw, buried and dead,
There grew an old apple-tree over his head,
Hee-haw, over his head.
オリバー・クロムウェル、埋められて死んでた
ヒー・ホー、埋められて死んでた
そこには古いりんごの木が頭の上に繁っていた*1
ヒー・ホー、頭の上に
The apples were ripe and ready to fall,
Hee-haw, ready to fall,
There came an old woman to gather them all,
Hee-haw, gather them all.
りんごは熟して落ちんばかり、
ヒー・ホー、落ちんばかり
ばあさんがそっくり集めようとやってきた、
ヒー・ホー、そっくり集めようと
Oliver rose and gave her a drop,
Hee-haw, gave her a drop,
Which made the old woman go hippety hop,
Hee-haw, hippety hop.
オリバー、起きあがって一発食らわせた
ヒー・ホー、一発食らわせた
ばあさんポンポン跳ねてった
ヒー・ホー、ポンポン跳ねてった
The saddle and bridle, they lie on the shelf,
Hee-haw, lie on the shelf,
If you want any more you can sing it yourself,
Hee-haw, sing it yourself.
鞍と頭絡を棚にあげろ*2
ヒー・ホー、棚にあげろ
もっと聞きたいなら自分で歌いなよ、
ヒー・ホー、自分で歌いなよ
*1 over ~'s headで「頭の上(頭頂という意味ではない)」「頭の上を飛び越える」という意味だが、「理解を超える」という意味もある。ここでは埋葬されたオリバーの頭側にたまたま林檎の木が生えていたという解釈で良さそう。
*2 とうらくと読む。馬具のひとつ。馬の顔につけ、そこから伸びた手綱を騎手が操作する。
text & tune 英国の童謡 動画はBenjamin Britten(1913-1976)によるアレンジ
いわゆるマザーグース、またはナーサリー・ライムのひとつ。ピューリタン革命の立役者で、偉大な指導者ともえげつない独裁者ともいわれるオリバー・クロムウェルをテーマにしているが、彼の功績とは全く何の関係もないナンセンスな歌。強いて言えば、王政復古の後、クロムウェルの遺体は掘り出され、見せしめとして首を斬られてさらされた。その後首は25年ものあいだウェストミンスター寺院の屋根で風雨に晒され、落っこちた後も見せ物として転々とし、1960年に母校であるケンブリッジのシドニー・サセックス・カレッジの学長に買い取られ、チャペルに安置された。つまり、史実に基づくとしたらこの埋められたクロムウェルは、そもそも頭がないのである。なにそれ怖い。あるいは、りんごとは屋根から落っこちたクロムウェルの頭そのものなのかもしれない。なにそれも怖い。
ま、クロムウェルは清らかな生活を志向するあまり「神聖なクリスマスにバカ騒ぎなんてけしからん!クリスマスは中止!」を本当に実行しちゃった希有な人物でもあるので、庶民には「融通の利かないケチンボ」くらいにしか思われてなかったのかもしれない。
Peter Pears / Benjamin Britten
収録アルバム: Britten: Britten & Pears - A Unique Musical Cooperation
Hee-haw, ready to fall,
There came an old woman to gather them all,
Hee-haw, gather them all.
りんごは熟して落ちんばかり、
ヒー・ホー、落ちんばかり
ばあさんがそっくり集めようとやってきた、
ヒー・ホー、そっくり集めようと
Oliver rose and gave her a drop,
Hee-haw, gave her a drop,
Which made the old woman go hippety hop,
Hee-haw, hippety hop.
オリバー、起きあがって一発食らわせた
ヒー・ホー、一発食らわせた
ばあさんポンポン跳ねてった
ヒー・ホー、ポンポン跳ねてった
The saddle and bridle, they lie on the shelf,
Hee-haw, lie on the shelf,
If you want any more you can sing it yourself,
Hee-haw, sing it yourself.
鞍と頭絡を棚にあげろ*2
ヒー・ホー、棚にあげろ
もっと聞きたいなら自分で歌いなよ、
ヒー・ホー、自分で歌いなよ
*1 over ~'s headで「頭の上(頭頂という意味ではない)」「頭の上を飛び越える」という意味だが、「理解を超える」という意味もある。ここでは埋葬されたオリバーの頭側にたまたま林檎の木が生えていたという解釈で良さそう。
*2 とうらくと読む。馬具のひとつ。馬の顔につけ、そこから伸びた手綱を騎手が操作する。
text & tune 英国の童謡 動画はBenjamin Britten(1913-1976)によるアレンジ
いわゆるマザーグース、またはナーサリー・ライムのひとつ。ピューリタン革命の立役者で、偉大な指導者ともえげつない独裁者ともいわれるオリバー・クロムウェルをテーマにしているが、彼の功績とは全く何の関係もないナンセンスな歌。強いて言えば、王政復古の後、クロムウェルの遺体は掘り出され、見せしめとして首を斬られてさらされた。その後首は25年ものあいだウェストミンスター寺院の屋根で風雨に晒され、落っこちた後も見せ物として転々とし、1960年に母校であるケンブリッジのシドニー・サセックス・カレッジの学長に買い取られ、チャペルに安置された。つまり、史実に基づくとしたらこの埋められたクロムウェルは、そもそも頭がないのである。なにそれ怖い。あるいは、りんごとは屋根から落っこちたクロムウェルの頭そのものなのかもしれない。なにそれも怖い。
ま、クロムウェルは清らかな生活を志向するあまり「神聖なクリスマスにバカ騒ぎなんてけしからん!クリスマスは中止!」を本当に実行しちゃった希有な人物でもあるので、庶民には「融通の利かないケチンボ」くらいにしか思われてなかったのかもしれない。
Peter Pears / Benjamin Britten
収録アルバム: Britten: Britten & Pears - A Unique Musical Cooperation
