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排水溝アイテムを手に取って思ったこと

ダイソーの「洗いやすいネットホルダー」

洗いやすいネットホルダー - ダイソーネットストア通販【公式】

従来のゴミカゴ

まず、方言調査でやるみたいに「これは何?」とそれぞれを見せられても、多くの人は答えられないし、「これはネットホルダー、これはゴミカゴと呼びます」と正式めいた言い方をされたり、たとえば早押しクイズで答えられたりさせられると、「それって正式名称なの?」と聞きたくなると思う。往々にして、(民具概念と本来連続的であるはずの)日常用品概念は、そういうもので、指示の因果としては、どこかのメーカーがその名前で出して、登録商標にしなければそれは自然と他でも使われることで広がるし、登録商標にしたらそれが「ホッチキス」的になる(商標の普通名称化、シネクドキの一種と言える、from 五所万実 「商標の普通名称化における言語学的諸相 : コーパス法言語学の可能性 」)か、別の名詞を作られてしまうかは、その名前の一般性や商品の優位性、市場の状況、などなどで決まってくる。さてここで挙げた論文が面白かったので少しメモしておく:


通名詞になってたら商標性が消えることになるのだけど、その判断基準がまず日米で違う。

しかし日本の特許庁の商標審査基準〔改定第14版〕(3条1項1号)では、取引者が判断主体とされており、逐条解説でも、業界内の意識が問題であるとされ、一般需要者の認識は重視されていない (中略) 一方、米国の商標法では、普通名称化の判断は「関連する公衆(relevant public)」にとっての「主たる意味(primary significance)」を基準に判断すべきと明文化されている

そして、辞書は規範主義だったら一般需要者の認識を反映しない、メディア調査も代表性が語れるような性質を持ち合わせない、アンケート調査は回答者の規範意識が日常の語用からの乖離を生む、といった問題点を指摘して、コーパスからそれを調べることの意義を述べている。そして具体的な方法としては大文字から始まるかどうか(英語での調査を前提にされている)、代替表現の比率、動詞や形容詞に派生しているか、などが参考になりうるが、それぞれ問題もあると書かれている。2つめ3つめに対応する問題点の具体例は以下の通り:

例えば、しばしば一般名称のように使われるカップヌードルは、カップラーメン、カップ麵、即席麵、どれが代替可能な一般名称となるのだろうか。カップ麵にはうどんが含まれ、即席麵には袋麵も含まれ、微妙に指示範囲が異なる。商標とその指示対象は概念化された一つの記号として確立しているため、代替可能なことばであっても真の代わりとなることはできないだろう。

ちなみに、商標 Google の登録取消が争われた裁判では、動詞的使用がそのまま普通名称(の使用)であることにはならないと判示されている。


僕としてはアーカイブ記述に興味があるので、法的な判断と異なり、「まあ色々な側面から書いておいて、判断は後世に任せればいいよね」という気楽な側面と、「その後世には二度と取れない情報を今残すにはどうしたらいいか?」という緊張した側面がある(そこが分離していることによるいろんな不可能性をどう乗り越えるかは博論の一章を成す、かも)。でも、皆の認識を記述したい、それを雑多で大量な記述からとりたいというところまでは共通していて、あとは僕が設計学(特に一般設計学)の側面を含むような「厚い記述」を志向してるので、「ネットの大量生産大量消費が当然になったために、それを前提としたら、ゴミカゴのうちのフィルター機能を削ることで洗いやすさを実現したネットホルダーが総合的にメリットを得るようになった」みたいなことを、生産者や消費者から引き出して記録する方法も考えたくなってしまう。これは web じゃなくて semantic web で記述してよ、と同じくらい、たぶんセンスの悪い期待なので、もうちょっと試行錯誤してみる。


ちなみに同じ発想は

お風呂場のネットホルダー

LANMU 髪の毛キャッチャー お風呂 排水口ネットホルダー 100枚 水切りネット付き お風呂 排水溝 ゴミ受け 排水溝 ゴミ受け ステンレス製 髪の毛 細かなゴミ キャッチ 直径8~10cm排水口対応 特許出願 (本体+水切りネット) のようにお風呂場の排水口にも適用できるけれど、お風呂場は髪の毛しかないので、

くるくるゴミガード

くるくるゴミガード お風呂の排水口 抗菌プラス - ダイソーネットストア通販【公式】

の方が良いと思っている。確かに少し洗いにくいというデメリットがあるのだけれど、キッチンほど汚れが激しくないというところと、髪の毛を毎日にちゃんと捨てられる方がメリットがあって、なるべく石油商品の消費を減らしたいということとのバランスでこちらはこの選択になっている。

こういうのは YouTuber とかが色々語ってくれそうなんだけれど、探したところ、あまりコレ!というのは見つからなかった。最近は YouTube を書き起こして markdown にするとかも手軽になりつつあるので(YouTube動画をMarkdown形式で要約するPythonスクリプト #GEMINI - Qiita)なんか上手く枠組みをつくって経済的なインセンティブと語ったり分析したりするインセンティブをマッチさせられるといいなとは思うんだけど。




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