夏になると多くのセミが現れてシャウトを聞かせてくれる。
ハルゼミなどもいるが、
まず小型のニイニイゼミが鳴きはじめ、
次いで透明の翅のミンミンゼミと茶色い翅のアブラゼミが
暑い盛りにはこちらも透明の翅のクマゼミが
夏の終わりにツクツクボウシが鳴く。
ヒグラシなどもいるがこちらは局地的である。
アブラゼミはシャーと鳴き、クマゼミはワシャワシャ、ヒグラシはカナカナと鳴く。
pixel7a 5.43mm SS1/25 F1.89 ISO1095
どくとるマンボウ昆虫記に出てくる話なのだが、
芭蕉の
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
の蝉は何だろうという話になり、
これに対して小宮豊隆がアブラゼミの鳴き声は岩にしみいるという感じではない。
また、芭蕉がこの句を詠んだのは7月の早い時期だったのでアブラゼミには早い
と指摘した。
茂吉氏は激高し、
7月の立石寺まで出かけてアブラゼミが鳴くか調査に出かけたりするのであるが…
最終的に負けを認めるという話であった。
しかし小生はこのセミはヒグラシであると信じている。
あの物悲しいカナカナと言う鳴き声は岩にしみいるという表現にふさわしい。
ヒグラシは秋の季語になっているが違和感がある。
なぜなら、7月のはじめににオオムラサキの撮影に高尾山に登ると
鳴き声をよく聞いたからである。
セミの羽化は観察するとおもしろい。
まず背中が割れ中の蝉が思いっきり反りかえる。(セミバウアー)
しばらくその姿勢を維持して
腹筋?の力だけで上体を起こすと
尻を抜き、翅が伸びていく。
蘇東坡の赤壁賦に
飄飄乎如遺世獨立羽化而登仙
(ひょうひょうと浮き世の汚れを捨てて羽化登仙して旅立つ)
と言う一文があるが、
蝉の羽化は不老不死の仙人を連想させたらしい。
現実は羽化してしまうとそんなには長く生きず、
方々で屍をさらし、セミファイナルを披露するのだが…
