1912年コダックがベスト・ポケット・コダックと言うカメラを発売したのだが、
ベストのポケットに入るコンパクトさが受けてベストセラーになった。
このカメラは様々なバリエーションとクローンが存在するのだが、
1群2枚のレンズを使用したものをベスト・ポケット・コダック単玉…
通称ベス単と言った。
いわば写ルンですのようなカメラでレンズの性能は絞り込むことでカバーされていた。
ところが、このカメラ…フード状に取り付けられた絞りを取り外すことが可能であり、
この状態で撮影するととんでもない軟調の写真になるのだが、
幻想的な雰囲気の写真が撮れると言うことで主に日本で人気が出た。
いわゆるベス単フード外しである。
後にこれを一眼レフで再現することを目指してソフトフォーカスレンズがつくられた。
現在はLensbaby Velvetなど一部を除いて新品では入手不可能である。
代わってソフトフィルターやソフトウェアで処理するのが主流になっている。
pixel7a HDマクロレンズ 5.43mm SS1/789.89 F1.89 ISO44
ソフトフォーカスはハイライトをにじませることで
輝きを表現することができる。
これはうまく輝きが表現できていると思うが、
なかなかうまくいかず、試行錯誤を繰り返している。
ソフトフォーカスレンズとソフトフィルターの違いは、
やはり、フィルターでは利きが弱く、極端な表現はできないのだが、
レンズを選ばず使用できると言うメリットはある。
ノーベル経済学者のミルトン・フリードマンは
会社の目的は株の価値を増やすことだと主張したが、
株の価値を増やすことを目的に経営すると、
必然的に売れ筋の商品ばかりを生産し、
売れない商品は淘汰されることになる。
ソフトフォーカスレンズを造るなんてとんでもないと言うことになる。
これこそが新自由主義の弊害であり、
市場に出てくる製品の多様性は失われてしまうのである。
その点Lensbabyは男気がある。
フリードマンは鉄道や道路、郵政などの民営化も主張していたが
民営化すると採算が合わないものは切り捨てられることになる。
それが地方の鉄道の廃線に繋がり、
地方と都心の格差は広がっていく。
新自由主義は個人の格差が広がることで知られているが、
地方の格差も助長するのである。
