2025年1月14日、武蔵小金井駅北口に出ると説明板があった。
日付を見ると令和6年12月とある。
設置ホヤホヤだ。
折角のめぐりあわせなので、記事を書くことにした。
桜の名所から名勝へ
武蔵小金井駅から北方へ15分ほど歩くと玉川上水の小金井橋にたどり着き、この橋を中心に東西6kmにわたる桜並木が広がります。この桜並木は1737(元文2)年頃、江戸幕府8代将軍の徳川吉宗の命令により川崎平右衛門定孝等が、桜川(茨城県)や吉野山(奈良県)等の名所から集めたヤマザクラを植樹したものと伝わります。
江戸時代後期、立派に成長した桜並木は'小金井桜'や'御上水桜'と呼ばれるようになり、歌川広重をはじめ文人墨客が小金井桜を題材に作品を手掛けています。明治時代には明治天皇が花見のため行幸されるなど人気が高まり、小金井といえば誰しも玉川上水の桜並木を連想し、江戸・東京近郊随一の桜の名所となりました。
その後、1924(大正13)年12月9日、個性豊かなヤマザクラ並木が評価され「小金井(櫻)」として国の名勝に指定され、全国の桜の名所での名勝指定は、小金井桜の親「桜川(櫻)」と「吉野山」とともに国内第1号の快挙でした。
歌川広重『富士三十六景 武蔵小金井』1859(安政6)年

桜のうろ(幹のあな)から富士山がのぞき、現在も玉川上水堤でみられる赤いクサボケの群生が描かれています。
“武蔵小金井駅”開業と小金井桜
武蔵小金井駅は1924年4月に、花見客のための'小金井仮乗降場'から始まります。当時は全国から多くの行楽客が訪れ、小金井はおおいに賑わいました。
この後、地域住民の念願の常設駅“武藏小金井駅”が甲武鉄道(JR中央線敷設から37年後の、1926年1月に正式に開業することとなります。
武蔵小金井駅の開業をきっかけに駅前を中心にまち並みが形成され、小金井村から小金井町へと発展していきました。小金井桜は小金井周辺地域の発展に大きく寄与したのです。

武蔵小金井駅ホーム 1934(昭和9)年
開業9年後の駅ホームで記念する追返青年団講習生たち
日本の野生種ヤマザクラの桜並木の景観が守られている小金井地域は、今では東京都内で貴重なエリアです。2024(令和6)年に名勝指定100周年を迎えた小金井市は、「知る つなげる 笑顔広がる」をキャッチフレーズに100年後も小金井編を残せるよう、市民等とともに様々な保護活動を進めています。
この説明板は名小金井(サクラ)名勝指定100周年記念の一環で設置しました。
令和6年12月
小金井市教育委員会
名勝小金井(サクラ) 名勝指定100周年

仮囲いに貼られていた写真(撮影日 2025年1月16日)







そうだ、花見に行かないと。