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短歌日記76

たがいの皮膚を確かめ合うように日暮れの街で巡り会うとき


 いささかの惑いもなしにくちづけをする若人のかげを横切る


 なべてなお花が明るいわけをいま話しましょうとナイフをかざす


 迷い子も星の隠語になりゆける天文学の裏地の科白


 かげはやさしく月は照る為すすべもない倫理の授業


 すかんぽの茎囓るとき懐いだす少年時代の企みなどを


 閉じ込めあう子供もたちかな虹の発つ室のなかにはだれにもおらず


 張力喪いながら床に落ちひろがってゆく愛憎なども


 いずれにせよ、ぼくがぼくの過去を赦せるときがあればいいのに


 でもそれが旅路だったというときのきみのくちびるばかり見ている


 星 さもなくば花あればいいとつぶやく転落した子供靴


 みずいろの天使の真午カーステレオのボリュームいつもあげすぎている


 心臓のいいわけばかり墓場にておれのなまえを刻む夕凪


 いつもまたかぜになぞらえ中空のかげりにきみを描く雷雲


 放電するよ すべてはおまえを忘れるための犠牲だからか


 窓に立つ人参ひとりふくらんで亡命料理のページを閉じる


 恋人はスプートニクだ 銀色のアンテナひとつおれに捧げる


 少女らの兎唇のごときあやまちが地下鉄に乗る 3時の下校


 触れてみたい 樹皮のごとくにきみが存る状況たちの偏在のなか


 素粒子の二人称とはきみのこと いま裏庭にボールを投げる



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