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「この夏の星を見る」

「この夏の星を見る」
2025年8月28日(木)シネマ・ロサにて。午後2時40分より鑑賞(シネマ・ロサ1/B-5)

~天体観測にかける中高生たちのまっすぐで熱い思い

 

9月1日に「リンダ リンダ リンダ 4K」を再度鑑賞してきた。本当はグランドサンシャイン池袋に行くはずだったのだが、もたもたしている間に良席を押さえられてしまい(土日はもちろん平日もかなりの混みようなので)、渋谷のシネクイントに変更。さすがに2度目の鑑賞なので(公開時にも何度か観ているから、それを含めれば相当な回数になる)、多少は飽きるところがあるかと思えばさにあらず。すべてのシーンから目が離せなかった。観れば観るほど4人が輝いてくる。今更ながら素晴らしい青春映画だ。この先も配信等で何度も観るだろう。4K版のDVDが出ないかな。

さて、青春映画といえば、先週各方面で高評価らしい青春映画を観てきた。「この夏の星を見る」。辻村深月の小説の映画化だ。監督はこれが長編デビューとなる山元環。これまではショートフィルム「ワンナイトのあとに」や配信ドラマ「今日も浮つく、あなたは燃える」などを監督してきたとのこと。脚本は森野マッシュが担当。

簡単に言えば天文観測にかける中高生たちの青春群像劇だ。
2020年。新型コロナウイルスの感染拡大により学校が休校になったり、部活動が制限される中で、茨城県立砂浦第三高校の天文部に所属する溪本亜紗(桜田ひより)は、オンラインで、各地で同時に天体観測をする競技「スターキャッチコンテスト」を実施することを提案する。長崎の五島列島や東京都心の生徒たちも参加して、競技がスタートするのだが……。というあらすじ。

映画の冒頭、ISS国際宇宙ステーション)に滞在予定の女性飛行士が、イベントで話をしている。そのイベントの観客の中には溪本亜紗がいる。目をキラキラさせて女性宇宙飛行士を見つめている。

亜沙の宇宙への憧れを象徴するようなこのシーン。実は観客の中には別の2組の人物もいたことが後でわかる。実に心憎いシーンだ。

続いて亜沙の幼少期が描かれる。幼い彼女は宇宙に興味を持ち、ラジオ番組に月に関する質問を投稿する。その投稿は採用され、亜沙のもとに電話がかかってくる。ここでも亜沙は目を輝かせる。

時代は飛んで、亜沙は高校生になっている。茨城県立砂浦第三高校の天文部に勇んで入部した彼女の同級生には、ナスミス式望遠鏡制作しようとする飯塚凛久(水沢林太郎)がいた。亜沙や凛久たちは、希望に燃えて天文部の活動を繰り広げようとしていた。

だが、世界は一転してコロナ禍に突入する。学校が休校になったり、部活動が制限されるようになる。亜沙たちも満足な活動ができなくなる。

コロナの影響を受けたのは亜沙たちだけではない。長崎県五島列島の泉水高校、東京のひばり森中学校、同じく東京の御崎台高校の生徒たちも、それぞれコロナ禍で何もできずに悶々とした日々を送っていたのである。

そんな中で、東京のひばり森中学校のある生徒が「スターキャッチコンテスト」のチラシを見て興味を示す。スターキャッチコンテストとは、手作りの望遠鏡で課題の星を観測して、その早さを競う競技。「自分で問い合わせの電話をしてみれば?」と言われて、彼はチラシに書かれていた電話番号に電話をする。それは茨城県立砂浦第三高校の天文部の電話番号だった。電話に出た亜沙に、「中学生でも参加できますか?」と問う。亜沙は「もちろん」と答えるが、コロナ禍ではみんなが集まって天体観測をするのは不可能。そこで彼女は一計を案じる。オンラインで各地をつなぎ、スターキャッチコンテストを開催すればよいではないか!

こうして、オンラインスターキャッチコンテストに向けて、亜沙たちは着々と準備を進める……。

この映画の素晴らしいところは、天体に魅入られた生徒たちを生き生きと描いていることだ。特に彼らの高揚感、わくわく感がとても良く表現されている。もちろんそのハイライトはコンテストの競技の本番だ。

夜で暗いので、普通に撮ったらそれほど見栄えはしないかもしれない。しかし、そこにケレン味たっぷりの動きを加え、カメラワークなど映像的にも工夫して面白く見せる。細かな説明など加えずに、短いカットを重ねてスピーディーにたたみかける。茨城、東京、長崎・五島列島と。おかげで、競技のルールなど詳細はわからなくても引き込まれてしまうのだ。

こうしてスターキャッチコンテストは無事に終わる。これでドラマは大団円を迎えるかと思ったら、そうではなかった。

コロナ禍はまだ続く。その中で亜沙の周辺で大きな出来事が起きる。これにもコロナが影響している。そして、映画は最後にもう一つのクライマックスを用意しているのである。

それはさらに全国規模になった追跡劇。夜空を駆け巡る「ある星」を全国の中高生がリレー方式でキャッチするのだ。

この場面もCGなどを駆使して華々しく盛り上げる。観客を少しも飽きさせない。実に巧みな演出だ。そして、その後に冒頭のシーンの秘密が明かされる。

コンテストが中心のドラマとはいえ、その合間に中高生の友情や恋などをさりげなく織り込むなどして、青春映画としてぬかりのない作りになっている。何よりもコロナで最悪になった夏休みを最高にしたいという、中高生たちのまっすぐで熱い思いが観ているこちらの胸に響く。彼らの前向きな姿に元気をもらえる映画だ。

桜田ひよりをはじめ中高生役の俳優たちの瑞々しい演技も見事。コロナ禍でほとんどマスク姿での演技だったが、彼らの目の光だけで感情がうかがえた。彼らを見守り背中を押す岡部たかしなど先生役の俳優たちも好演している。

◆「この夏の星を見る」
(2025年 日本)(上映時間2時間6分)
監督:山元環
出演:桜田ひより、水沢林太郎、黒川想矢、中野有紗、早瀬憩、星乃あんな、和田庵、萩原護、秋谷郁甫、増井湖々、安達木乃、蒼井旬、松井彩葉、中原果南工藤遥小林涼子上川周作、河村花、朝倉あき清水ミチコ、ビスケッティ佐竹、堀田茜、近藤芳正岡部たかし
*池袋シネマ・ロサほかにて公開中
公式ホームページ https://www.konohoshi-movie.jp/
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