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日記(2025.3.21-4.1)

2025.3.21

 東京から京都へ。京都に行くのは、研究室の片づけや博士号授与式のため。そのまま実家の福岡へ帰省する予定。10日ほどの長旅となる。これだけゆっくり逗留できるのは人生で最後かもしれない。

 昼、研究室の片づけ。コロナ以後すっかり研究室から足が遠のいてしまった。過去の学生たちの工夫が蓄積されてきた場所だが、自分の代で途切れさせてしまったようにも思い、申し訳ないところもある。でも、それを口伝ではなく教育プログラムに落とし込むのが大学の役目だという面もあると思う。

 夕方、研究者のA先輩と会話。物を渡すだけのはずが、2時間ぐらい話し込んでしまった。研究どうこうではなくて、大きな話をできるのが楽しい。本当はもっと喋りたいぐらいだ。

 夜、研究者のB先輩と飲み屋へ。四条のとある居酒屋。四条はめちゃめちゃ観光客が増え、ふらっと入れない店ばかりになった。しかしこの店は、「馴染みの人しか入りにくい」のに「安くて旨くて雑な雰囲気の心地よさ」があるという奇跡的な空間になっている。あとどれだけ踏ん張ってくれるだろう?

 夜は友人のCの家に宿泊。前まではいなかったルームメイト(D)が増えていて驚く。朝方までゆっくり語り合った。人と人との関係がどう生まれて、どう変わって、どう断絶していくのか。そんなこと。

 

2025.3.22

 午後、以前ブログに書いた、北沢恒彦の展示にCと一緒に行った。とても心地よくて春の陽気がする日だった。京都では年に数日しかない最高の小春日和って感じ。帰り道で食べた、魚屋さんの鮭炊き込みご飯が旨かった。Cの家に帰ると友人Eも来ていて、三人でケーキを食べた。その後私は銭湯に行って、近くのスーパーで具材を買ってトマト鍋を作った。Dも帰ってきたので四人で食べた。

 夜が更けてから、友人Eが来て、Cたちがやっているバンドの曲作りが始まった。途中から友人Fも増えた。結果、なんと信じられないぐらい面白い曲ができた。全員が笑い転げていた。たぶん人類史上で一番面白い夜だったと思う。会話を全部録音しておけばよかった。今でも思い出し笑いしてしまう。

 気づかいをすることと、主体性の有無と、相手にストレスをかけること、の絡まり合いみたいな話をしたのも印象に残っている。

 

2025.3.23

 昼、数年ぶりに会う友人Gと喫茶店でお茶をする。近況を報告して、非常勤講師という不安なことこの上ない境遇を共有する。似た境遇の人に似た悩みを話せることのありがたさを実感する。一言で言えば、あまりに給料が安い。

 大学で片づけをして、授業準備をして、銭湯に行って、Cの家へ。家にはDがいて、その後、Fが友人Hを連れてきた。そしてバイト終わりの友人Iが来て、爆速で鍋を作ってくれた。私はFが貸してくれた『いやはや熱海くん』という漫画を読みながら会話に参加した。この漫画、めっちゃおすすめ。高校生で読みたかった。

 深夜はCとHががっつり話し込んでいた。一人では生きていけないということ、人が集まる場所のこと、コミュニティのこと、アイデンティティのこと…。私は似た境遇にある二人のハイコンテクストな会話についていけなくて、10ラリー後ぐらいに「そういうことか!」と理解してだいぶ遅い相槌を打ったりした。二人からすると「なぜいま?」と思ったりしただろう。徐々に眠くなって、寝た。二人は朝までずっと喋っていたと思う。

 

2025.3.24

 午前中、研究室の発行している雑誌の発送作業。もう一人の院生が優秀すぎてあっという間に終わった。

 午後、修了式。吉野靫さんが売っているパレスチナ連帯グッズのパーカーを着て、クーフィーヤを首に巻いて出席。似たことやってる人いるだろうし合流しようと思っていたが、おらず。パレスチナ国旗ぐらい持っていくべきだった。スタンディングすらできず、見通しが甘い。しかし、壇上に上がった授与者が、総長に対して対等な対話を求める発言をしてくれて驚いた。

 夕方、色々書類の手続きをする。夜、研究室の追いコンの一次会・二次会に参加。最低限、ご迷惑ばかりおかけした先生方にお礼の言葉を伝えることはできた。

 その後、吉田寮食堂に顔を出し、友人E,Fを含めた、たくさんの人と喋った。一言伝えたいことのあった人が何人かいて、別々に色々話したけど、めちゃ酔っていたので伝わったのか分からない。初対面の人に美味しい油そばの作り方を教えてもらったり、また別の人に東京の私の家の近所の美味しい居酒屋を教えてもらったりした。

 10歳以上歳下の人が、初手で普通にタメ口で話しかけてくれて、思うことを話せるのは、やっぱり素敵だ。あと、昔は絶対にこの人の前では話せないと思ったことが、数年経って、普通に話せたりもした。

 

2025.3.25

 昼、学割券を買うために大学へ。研究室から荷物の発送もする。そしてCの家に戻って、夕方にC, D, Fと一緒に狸谷山を散策する。めっちゃ綺麗な夕日が稜線に沈む瞬間を観れた。夜、泊めてくれているお礼にしゃぶしゃぶに連れて行った。食後、Iも加わって、車で銭湯に行く。

 深夜、C, Fと一緒にゆっくり語り合う。社会のこと、自分の弱さ、人には言えないこと……。CとFは私よりはるかに長い仲で、でもFも今年で京都を出る。ちなみに私と二人は知り合って三年半だ(十年ぐらいに感じるけど)。この間、色々なことがあった。たくさんに不当なことがあって、それたびに抗ったり、抗えなかったりした。やると言ったのにできなかったり、もうひと踏ん張りできなかったりした。壊れてもう戻らないものもたくさんある。それでも闘ってきた。まだ時間はある、時間は無限にある、そういう心づもりを捨てなかった。少なくとも、そういうつもりでやってきた。そんな感慨に浸る日も、たまにはあっていい。

 

2025.3.26

 京都から出発。Dがバス停までお見送りに来てくれた。香川まで電車で揺られていく。18きっぷがあまりに使いにくく改悪されていて驚く。

 夜、香川で旧友Jと飲む。昔はできなかった話ができた。どういう変化が起きたのか分からない。でも、何が変わったから、昔できなかった話ができるようになったのか、ということは真面目に向き合いたいと思った。多分それってすごく大事なことだと思うから。

 

2025.3.27

 実家の福岡へ帰省。オンライン授業を行ってから、家族と晩飯を食べる。レシピを色々教えてもらう。これは帰省した時の定番だ。

 ここから数日、家の物の片づけを行う。帰るたびにやっているのだが、今回でおおよそ片が付いた感じはある。これ以上は減らせないし、減らしたとしてもあまり意味がない、みたいな。

 

2025.3.29

 旧友Kに会う約束をしており、会いに行ったのだが、体調不良で一時間ほどで帰宅。二日前に食べた生牡蠣の食あたりが原因だと思う。失敗した。

 

2025.4.1

 飛行機で東京に戻る。東京は人が多すぎる。

(棋客)




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