
ノンチャンといえば、鰐淵晴子。
いまや老境とは言え、余人をもって
代えがたいポジション。
ハプスブルグ家の末裔でもあり、
天才バイオリニストでもあったわけで。
しかし、私の中でノンちゃんは別の人であるな。
私の人生で初めて出会った、本物のワル。
それがノンちゃんなのであるな。
ノンちゃんは男前であった。
どういうタイプかと言うと、
若い頃の阿部寛に近いザンスな。

そうそう、こういう顔をしておったザンスな。
長身で甘い二枚目。
立ち居振る舞いはごく普通。
普通に話しておると普通ザンスけど、
基本的に壊れておったザンスな。
彼と知り合ったのは中学生の頃。
まあ、なんかの理由で不良たちに
喧嘩を売られたノンちゃん。
あまりに興奮して、石を殴ってしまい
両手が複雑骨折しちゃって
皮膚から骨が突き出ているのに喧嘩を続け
相手がドン引きして、走って逃げちゃう。
で、ノンちゃんは興奮が収まらず、
何本か木をへし折って
なんか勝手に気絶して救急車で運ばれるという。。
もう、この話だけで
相当ズレてるのおわかりいただけるかと。
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で、このノンちゃんは普通に頭も良かったので
とある私立の進学校に入るんザンスけど。。
そこで何かをやらかし、退学になったわけですね。
行く場所をなくなっちゃったので、
親はデカイ寺に預けることに。
そこから仏教系の高校に通ったわけザンスな。
宿坊のようなとこに住んで、小僧さんになったわけ。
こういうのが普通にあったのが、昭和ザンスね。
ところがこういう問題児を引き取る坊主が
マトモな訳もなくザンスね。。。
まあ、坊主にマトモがいるかはおいておくザンスが。
袈裟を脱いだら夜の帝王的な人で
そのお供をすることで、夜の街にも
どっぷり入っていったわけザンスな。
そんなある日のこと。
2月の寒の折、荒修行で氷を割って
池に浸かってる坊主をみて
ノンちゃんは珍しく感動したわけザンスな。
ノ 「私は今まで勘違いしていました。素行を改めます」
坊 「何言うとんねん」
ノ 「あの寒修行は感動しました」
坊 「あのなあ、一年で5分我慢したら、一年分の銭が入るんや」
ノ 「はあ?」
坊 「お前、俺について何を見とったんや、ボケ!」
ノ 「迷いが取れました」
これで、ノンちゃん
更に振り切れて
いったわけザンスね。
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そうこうしているうちに高校も終わります。
しかし、ノンちゃんは単位が足りません。
さて、どうしたものか。
得度も済ませて、坊主として荒稼ぎ計画中だったのに。。
学校の入り口にある、高名な坊主の銅像に
雪が降り積もっています。
そこで、ノンちゃんはあることを思いつきます。
クラスで一番真面目で
弱そうな生徒を無理やり連れ出し
「おい、誰かが大師の像に悪さしてると告口してこい!」
「でもそんなことしたら、ノンちゃんがえらい目に合うじゃあ?」
「ええから行け!」
そこで、血相変えて生活指導の教師が
すっ飛んできたわけですわな。
像によじ登っているノンちゃん。
「なにをやっておるか!」
まあ、そうなりますわな。
ここからがノンちゃんのすごいところで。。。
「あまりにお寒そうだったので、雪を払っておりました」
まあ、先生感動したわけです。
さすが宗教系ですな。
それで卒業が決まったわけです。
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「怒らせておいての感動。この落差は結構効くってことやね!」
この話を、ゲラゲラワタイに話すノンちゃんは
坊主でありながら、しっかり広域指定団体の
フロントになっておりましたねえ。。
後に、寺の金に手を付けて破門されたらしく。
もちろん、そっちの団体とも対立し
そこも破門されたらしく。。
「どうってことないよ」
と、甘いマスクでニコニコしながら
お酒飲んだのが最後に見た姿で。。
後に、なんかの詐欺でパクられて
塀の中にいるとも聞きましたけど
実際どうなのか、詳しくは知りません。
話には尾ひれがついて、
その後も色々噂は聞きましたけど
どうなんでしょうなあ。
まあ、ろくな人生は歩んでないと思いますな。
いろんな人生があって、
いろんなワルを見ましたけれどね。
ノンちゃんは、ちょっと違ったわけですね。
なんというか、ヒロシなわけで。
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そのたとえ、わかんねーって!
まあ、そうですわな。。
これ読んでください。
もう昔話しなんで、
懐かしいけれども、再会はしたくない。
そういうノンちゃんを思い出して、
彼は令和の時代まで、生きられたんだろうか?
ふとそう思っちゃいましてね。
ないとは思うんだけど、
もしノンちゃんがこれを読んだとして。。
絶対連絡してこないでね!
(懐かしいが、会いたくはない。そういう人いますよね、でクリック!)
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