
昨日の拙ブログ記事で、「青森県では手袋は『はく』と言います」と書きました。一応、私だけの言い方ではないことを確認しておこうとネットで調べてから書いたのです。そして、大変面白い事が分かったので、皆さんにもお伝えしますね。
標準語では手袋は「つける」と言うらしいですが、北海道、青森、そして香川県では「はく」という言い方も普通なようです。北海道、青森ときて、なぜ香川県?そう思いますよね。ところが、実際の流れとしては、香川県で生まれた「手袋をはく」が、香川から北海道へ渡った人達に使われ広まり、経由地であった青森県でも使われるようになったということのようです。
そもそも、江戸期までの日本には手甲(てっこう)はあってもヨーロッパの「グラブ」のようなものはありませんでした。明治期になって初めて目にする「グラブ」、さて何という日本語をあてようか?当時の人は思いました。「異人は足には靴を履くが、手にも靴のようなものを履かせるのだなぁ」と。そして、ひらめいたのでしょうね。「手に履く靴、手靴だ!」と。
そうなんですよ、手袋は初めは手靴と呼ばれており、靴ならば「はく」ものでしょう?当然「手袋をはく」になりました。
そして、日本で最初に手袋の生産が産業として定着したのが香川県であり、現在でも国内生産のシェア九割を占めるそうです。うどん県は手袋県でもあったのです。
さて、ここからはタイトルのもう一つの方言「シャワーを着る」について書きます。
私は青森県とは言っても、津軽弁とは全く異なる下北弁で育った人間です。ですから、同じ青森県民でありながらも、津軽弁を聞いて「?」となったり、「!」となったり、時には「笑」となる事もしばしばあるのです。
「シャワーを着る」は、「笑」となった代表格ですね。いや、気持ちは分かります。分かりますが、「シャワーを着るって(笑)」。いくら身体にまとわせるからって、下着や洋服や布団じゃないんだから(笑)。って、あれ?布団は「着る」で正しいでしょ。え?「布団はかけるでしょ。掛け布団っていうでしょ」ですって?違いますよ、冬の夜なんか、「かける」ぐらいじゃ、肩のあたりがスースーするじゃないですか。ちゃんと「布団着て」寝なきゃ風邪ひくよ。
布団は着る。
シャワーも着る。
手袋ははく。
どれも歴史と生活感に裏打ちされた良い表現ですね。津軽の皆さん、「シャワー着る」を笑ってゴメンナサイ。
これからやって来る暑い夏、水の心配する事なく、全国民が好きなだけシャワーを着て、香川県民が思いっきりうどんが茹でられますように。両手を合わせて祈りたい気持ちです。
今日は香川県の手袋生産の歴史について少しばかり書かせていただきましたが、間違いもあるかもしれません。その際はどうぞ大目に見てやって、かんめん(乾麺)して下さいね。うどんつながりで。では。