根津美術館ですが、混み合う列を尻目に「予約チケットお持ちの方どうぞ」のほうで、すんなり入館です。
人気の特別展だろうとは思っていたのですが、混み具合以上にびっくりしたのは、着物の方の多いこと。特別展とは別に、テーマ展示に『若葉どきの茶』というのがあったり、また、根津美術館はお茶室のある広大な庭園もあるので、お茶をされている、普段から着物を着慣れた方々なのでしょうね。皆さん、しっくりととても素敵で、思わぬ目の保養でした。
さて、お目当ての尾形光琳『燕子花図』(国宝)、円山応挙『藤花図』(重要文化財)、鈴木其一『夏秋渓流図』(重要文化財)、撮影は禁止なので、昨日のポスターの写真をもう一度ご覧下さい。

「どうだった?」って、聞きたくなるでしょう?私の心の声も自分自身にそう問いかけます。でも、答えは「う〜ん」。
『藤花図』は多分そうなるだろうと思っていました。今回が2回目で、1回目の感動が凄すぎたのでね。
『燕子花図』はデザイン性とかリズミカルな構図とか、18世紀・江戸時代の作とは思えない新しさは分かります。が、色が好きじゃないのよ〜。金箔や高そうな顔料を惜しげもなく使っていて、「高そうな物好き」な私としては心惹かれても良さそうなのに、燕子花の花の群青も葉の緑青の緑も、好きじゃないのよね。好みの問題だけに仕方ないです。
ところが、『夏秋渓流図』ですよ。好きじゃない色のオンパレードで、赤も青も緑も茶も、どの色もどこか下品さがある色だと思うのに、それらが一つの絵としては不思議なまとまりを示して、凄く魅力的なんですよね。今回見た絵の中で一番好きと思いました。

お庭を歩くと、ちょうど燕子花と藤が咲き揃っていて、やっぱり雪国・青森とは季節が全然違うな〜、と思いました。
弘前に帰り着くのは6時の新幹線に乗って、10時半になります。日本は本当に南北に長い。

上野駅で撮ったのですが、すぐに「弘前の桜だ!」と分かりました。「帰ったらお花見に行きたいな、お天気がいいといいなぁ」なんて考える、0泊2日の強行軍にもかかわらず元気いっぱいの私でした。
ところが、自身では元気いっぱいと思っていても、見た目はやっぱりおばあさんなんでしょうね。奥羽本線で、お勤め帰りと思われる男性から席を譲られたんですよね。申し訳無いと思いつつ、有り難く座らせて頂きました。
帰宅して息子に言いました。
「働いて疲れて帰る方から、さんざん遊んで来た人間が席を譲られるの、申し訳ないよね」
「それは本当にそう。遊ぶ体力あるなら立てるだろって。一番頭にくるのは、山帰りのジジババ、な。」
そうだよね~、山には登れるのに電車では立てないって、ワガママボディ過ぎるよね。母は頑張って立ちますよ。根津美術館で拝見した屏風同様、立って絵になるオバサンさんを目標に(高すぎるか?)。勿論、譲られた時には素直にお受けしますがね。やっぱり屏風同様、立っていると邪魔なこともあるでしょうしね。では。