7月19日(土)から7月21日(月)の三連休、磐梯・吾妻・安達太良山で開催されたVOLCANO72/48をボランティアとしてお手伝いしてまいりました。
人生ではじめてレースボランティアを経験させていただきました。
VOLCANO72/48というレースを知っていただくべく自分の活動をまとめます。
ーー
VOLCANO72/48とは?
磐梯山、吾妻山、安達太良山という福島を代表する活火山3座をめぐるロングトレイルレースです。今回で4回目の開催。
その特徴はなんといっても ”ノンサポート・ノンマーキング・ノンストップ” 形式で行われるレースであること。
エイドなし、コース誘導なし、72はコースが決められておらず順番通りにチェックポイントを通過することが義務付けられます。48は規定のコースを踏破します。
【VOLCANO72の概要】
●大会日時
2025/7/18(金)12:00 〜 7/21(月・祝)12:00 まで
●制限時間
スタートから72時間
●参加形式
2人一組のペア制(定員10組)
●距離・累積標高
・距離 200km超
・累積標高 10,000m超
チェックポイント以外は通過するルートは定められていないため、選択するルートによって距離が異なる。
【VOLCANO48の概要】
●大会日時
2025/7/19(土)12:00 〜 7/21(月・祝)12:00 まで
●制限時間
スタートから48時間
●参加形式
ソロ or 2人一組のペア
●距離・累積標高
・距離 75km
・累積標高 4800m
72は「温泉に入る」、48は「7時間以上の休息」という条件もあり、単なるロングトレイルではなく「火山旅」というコンセプトが強く示されています。
ノンサポートという点は徹底されており、48はスイーパーこそつきますが関門を時間内に通過できなくても回収車はなく自力でフィニッシュ地点に帰らなければいけません。
他に類を見ないレーススタイルとなっており、トレランではなく山岳レースというイメージです。
コースの全体像は以下のヤマップをご参照ください。
ーー
レースプロデューサーは一瀬圭介さん。
山岳カメラマンとしてグレートレースの撮影にかかわるほか、安達太良・吾妻自然センターの代表を務められています。
昨年、安達太良に行ったときに、僕のトレランの師匠Qさんがポールを購入する際にたまたま一瀬さんからレクチャーをいただいたことがありました(Qさんも本レースにボラ参加)。
この時、VOLCANO72/48というレースの存在を知りました。
トレイルする人でもよっぽどロングを追い求めている人でないと分からないくらい、知る人ぞ知るレースだと思います。
そんなレースにわたなべさん(id:hatakofuru)が48ペアに参加されました。
この魅力的なレースを多くの人に知っていただきたいです。
レース中、一瀬さんと直接お話しする機会はなかったものの、チーム一瀬の一員の方と少しお話しすることができました。
お話しをさせていただいて、福島の山はもちろんみちのく潮風トレイルも含めて海外への発信を強く意識されていること、東北の魅力を広く届けたいという一貫した理念のもとに幅広く活動されていることが分かりました。
このレースを一人2万2000円という破格の参加費で運営している理由を垣間見ました。
かなり話し逸れちゃうんですが、僕『シゴデキ』っていう言葉が大嫌いでして小手先の姑息な手段で稼ごうという輩を心底軽蔑しています。大事なのは、理念や信念、情熱だと思います。(ついつい選挙あるといろいろ語りたくなっちゃうんですよねー。宮城県民、愚かすぎる、恥を知らなければならない。)
ーー
僕の活動記録
備忘的に自分の活動を記録します。
ログがちゃんととれていなかったので時間はだいたいです。
7月19日(土)
11:00 浄土平(兎平)野営場着
11:30 浄土平出発(先頭前で危険箇所整備)
浄土平→酸ヶ平避難小屋→一切経山→烏帽子山→大倉新道分岐→谷地平避難小屋
18:00~ 谷地平避難小屋で選手誘導、適宜休息
7月20日(日)
5:00? スイーパーとして谷地平避難小屋出発
8:30? 浄土平野営場(CP)着、自車で岳温泉へ移動
(岳温泉本部で休息)
17:00~ 48トップゴールのにぎやかし要員
19:00 スタッフミーティング
21:45 本部出発塩沢登山口(CP)へ移動
7月21日(月)
0:00 関門アウト選手のスイーパーとして塩沢出発
5:00 安達太良山山頂着
関門アウトスイーパー班から離脱して正規コースを逆走して関門通過最後尾選手に合流
船明神山→安達太良山山頂→表登山道→フィニッシュ地点
12:00 フィニッシュ地点到着
以後、撤収作業
15:30 ミーティング後解散
ーー
僕はもともと人手が足りないところに配置してくださいとお願いをしていました。
山岳経験としてレース実績を伝える必要があったところ思いがけず山岳班に配点されました。
自分なんかに務まるか、ものすごく不安でしたが山経験豊富なメンバーに恵まれ任務を全うできました。
7月19日
山班3人で一切経山から「魔女の瞳」を経て笹薮だらけの登山道の危険個所を整備(ノンサポート、ノンマーキングとはいえ危険個所は最低限整備し、もともとある登山道のマーキングは活かされるかたちです)。
魔女の瞳↓

一切経山山頂でちょびっと虹↓

盆栽のなんか↓

笹薮と崖が重なる危険個所ビフォー↓

アフター↓

烏帽子山手前の笹薮は荒く深く、選手の多くが声をそろえてひど過ぎると言っていました。
僕は日中通過したこととそれ以上の笹薮を経験していたのでそこまでダメージを受けることはなかったんですが、Tシャツ短パンで突き進んだので肌を露出したところに無数の傷が。。
全体を通して、この吾妻ゾーンと箕輪山が難所ツートップってかんじでした。
大倉新道の渡渉箇所でマーキングの補強↓

谷地平の景観に感動(写真だといまいち伝わらない)↓

谷地平避難小屋にひとり残り選手誘導的な対応。
一般の方も利用しているところ他の山小屋でクレームがあったとのことで選手に注意をうながしました。
ここは電波が一切入らない場所だったので何の情報も入ってこない状態でした。
NHKの取材担当の方は情報を得られなくてあてもなく張り続けなければならない状態になっており、取材側の苦労というのも目にすることができました(レースの様子はYouTubeで配信されるとのうわさ)。
小屋を利用されていた一般の方と星空を眺めたり、スマホが全く使い物にならない時間はとても貴重なものに感じました。
そして、めちゃくちゃ寒かった。昼間の暑さがうそだったように夜は冷え込みました。
確か日付がかわるころだっと記憶しているんですが、72優勝候補の田中陽希さんペアが小屋にやってきました。
陽希さんは驚くほど低姿勢で、小屋の中では一般の方の迷惑にならないよう赤色のライトをずっと使用されていました。緻密なレース計画のもと、陽希さんペアは3:00に小屋を出発されました。
あと、わたなべさん(id:hatakofuru)が混雑した小屋の中で人と人の隙間をぬってすばやく寝入っていらしたのが印象的でした。どのペアよりもはやかったと思います(^^;)
7月20日(日)
48最後尾ランナーのスイーパーをしました。
鎌沼の景観がとてもきれいで心が洗われました。

一切経山から魔女の瞳を見ようという多くの登山客のみなさんからあたたかい声をかけていただきました。
浄土平チェックポイントでスイーパー終了。
人手がないのはありますが、ここから塩沢まで途中箕輪の難所があるにもかかわらずスイーパーをつけなかったのは謎。
その日の深夜にスイーパーをするため日中は休息。
7月21日(月)
塩沢登山口の関門を通過できなかった最終ランナーのスイーパーを担当。
ショートカットコースへの変更等臨機応変に対応できるよう3人体制。
このあたりの安達太良のコースは毎年マタニティしている僕の専門分野。
とくにくろがね小屋までのコースは危険箇所が複数あります。
基本的にノンサポートではあるんですが関門通過できていないのもありますし安全にフィニッシュ地点に送り届けることが任務と考えて対応しました。
ランナーがちょっと道が分からなくなって、2人のスイーパーがあっちじゃない?こっちじゃない?言っている中、
「こっちです。こっち以外ないです。あってます大丈夫です。」
と割と強気なちょびを演出するかたちとなりました。
そして、安達太良山山頂へ。
その途中の朝焼けが見事でした。

一方、塩沢関門を通過できた正規コース最終ランナーについていたQさん率いるスイーパー班は鉄山避難小屋で最終ランナーの出発を待っていたところ、最終ランナーが正規コースを断念して安達太良山山頂から下山するという事態に(正規コースは鉄山避難小屋からマタニティ経由で安達太良山山頂までぐるっと1周する)。
関門時間内の最終ランナーはだいぶ前に小屋を出発したランナーということになります。
スイーパーがなかなか最終ランナーに追いつけない事態となり、急遽僕とひとり鉄山小屋から安達太良山に移動したQさんが正規コースを逆走して最終ランナーにつくことになりました。
それから最終ランナーとともにフィニッシュ地点を目指しました。
そのランナーさんが鉄山避難小屋でぐっすり寝ていて元気過ぎて気まぐれに下りのトレイルを高速ペースで駆け下りることもあったり。
スイーパーでハイペースで山を下るなんて思っていなかったので、僕の中に眠る山熱が覚醒してフォーフォーいって山を下ってました。加速つけらるかんじのトレイル下るの大好き。
いろいろありましたが無事にゴールに送り届けることができました。
ーー
その後、選手スタッフ集合で写真撮影。

撤収作業後、スタッフで集まり僕が最も苦手とする一人一言。
ちょび「選手もスタッフも濃すぎる方ばかりで自分はもっとがんばらなければならないと思いました。」
いっしょにスイーパーしたメンバーにはクマ狩りに参加してクマの脳みその刺身を食べたことがあるという強力なエピソードトークをもつ人がいた一方、自分にはそういう武器がなくいかにつまらない人間か痛感してしまいました。グランドスラマーなんて山極めてる人からしたらなんでもない、全く価値なし、話し広がらないしネタとしてあまりにも弱い、ふ~んだから何ってレベルでしかないことを肝に銘じる。
そのミーティングの際、たまたま近くにいた陽希さんからも一言もらうことになり、スタッフへ感謝の言葉をいただきました。その後、陽希さんはサイン対応にも快く対応されていました。僕はおそれおおすぎてサインとかもらえない。。
改めて陽希さんのことが好きになりました。
それからありがたいことに参加賞Tシャツ(ファイントラック製、お金は払ってます)、ステッカー、ビブスをいただけたので写真あげておきます。
Tシャツおもて!

うら!

ビブス(記念にいただいたけど今後使う機会ぜったいない)

ステッカー

ーー
というわけで1000字程度に簡潔にまとめようと思ったら長くなってしまいました。
個人的反省点を次回少しだけ書こうと思います。
選手、スタッフのみなさま、おつかれさまでした。
また、貴重な経験をいただき心から感謝いたします。
ありがとうございました。
おしまい。