世界の債務が348兆3000億ドル(約5京4000兆円)にのぼり、過去最高額を更新したそうです。債務額は2025年末時点における世界各国の政府債務と民間債務の合計です。国際金融協会(IIF)が25日に発表しました。
IIFによると、世界債務はコロナ禍以降最速ペースで増えました。今後も各国の防衛費やAI関連投資で増えるだろうと見通しています。個々の要因はその通りなのでしょうが、もっと大きな枠組みで世界債務は長期的に増え続け、今後もこれまで同様に何度も過去最高額を更新するでしょう。
現代の通貨システムではお金を事実上際限なく発行可能であり、利子も存在するため、長期で見れば構造的に借金が増え続ける仕組みになっています。世界経済はいわば「借金を増やしながら回し続ける」システムなのです(参照:お金と労働と地球株 - 1-9. 全体で常に足りないお金)。

ところで、世界の債務が5京円あるなら、世界の債権もまた5京円あります。そこには1円の誤差もありません。というのも、会計的に「誰かの債務は誰かの債権」だからです。その誰かは当然みんな地球人でしょう。もし地球上で債務の方が多いということになれば、誰かが宇宙人に対して債務を抱えていることになってしまいます。つまり地球全体のバランスシートでは資産と負債の額がぴったり一致しており、純資産も純負債もゼロになるはずです(参照:お金と労働と地球株 - 1-10. 地球上で増え続けるお金)。

この関係は「お金と借金」でも成り立ちます。現代のお金は銀行による貸出(信用創造)で世の中に供給されるため、お金と借金の額は常に一致しています。仮に世の中の借金がすべて返済されると、地球上からお金が消えてしまいます(参照:お金と労働と地球株 - 1-1. お金が生まれるとき)。

実はこれこそ地球PF戦略の主要な土台です。お金が地球で増え続けるなら、地球全体を持てば良いじゃない、というわけです。仮にお金が宇宙に飛び散ってしまうなら話は別ですが、今のところ行き先はすべて地球上のどこかです。その行き先をすべて保有してしまえば、お金を漏れなく捕捉できます。もっとも、その「すべて保有」が不可能なので、どこまで理想を追及するかが地球PFの難しくも面白いところです。
昨年末時点の世界の債務残高(=債権残高)が5京円にのぼりました。今後も構造的に過去最高額を更新し続けるでしょう。人類が管理通貨制度(と利子の仕組み)を維持し続ける限り、長い目で見れば必然的にそうなります。その是非はともかくとして、現代の通貨システムは地球PFにとってプラスに働き続けます。
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