真冬に行われた第51回衆議院議員総選挙、昨日投開票日を迎え、本日午前中に全議席が確定しました。結果は自民党の歴史的な大勝利となりました。465議席中316議席を獲得、ひとつの政党として戦後最多の獲得議席数となりました。そして自民単独で定数の3分の2を上回りました(310議席超)。これまた、ひとつの政党が衆院の3分の2以上の議席を獲得したのは戦後初めてです。まさに「自民圧勝」です。高市早苗首相が信任を得た形となります。なお自民と連立を組んだ日本維新の会は36議席を獲得しました。
それに対して、野党の中道改革連合は壊滅的な惨敗を喫しました。公示前の172議席から49議席へと激減しました。ちなみに同党は立憲民主党と公明党によって結成された新党ですが、両者ではっきりと明暗が分かれました。実質的に立憲系の「独り負け」です。14人しか比例復活を果たせず、議席数は85%も減少しました。旧立憲民主党の大物議員が小選挙区で敗れ、比例復活も叶わずに続々と落選しました。小沢一郎、岡田克也、枝野幸男、安住淳、海江田万里、吉田晴美などなど。一方で公明系は比例復活を含めて28人全員が当選しました。創価学会パワー恐るべし。いずれにせよ、中道は結党から1か月足らずで早くも党の存続が危ぶまれています。
その他の政党では、国民民主党が28議席、参政党が15議席、チームみらいが11議席、共産党が4議席、れいわ新選組が1議席、減税日本・ゆうこく連合が1議席を獲得しました。日本保守党と社民党は今回議席を得られませんでした。チームみらいは初めての議席獲得でこの数字です。参政党も大幅に議席が増えました。いずれも注目に値します。各政党の獲得議席数は以下のとおりです。
- 自民 :198 → 316(3分の2超)
- 維新 :34 → 36
- 中道 :172 → 49(激減)
- 国民 :27 → 28
- 参政 :2 → 15(大幅増)
- みらい :0 → 11(初議席獲得)
- 共産 :8 → 4
- れいわ :8 → 1(激減)
- ゆうこく:5 → 1
- 無所属 :10 → 4
衆院は与党が352議席、野党他が113議席となりました。これで与党は参院で否決された法案の「再可決」が可能になります。与党は現在、参院の議席は過半数に達していません。しかし今回、衆院で3分の2以上の議席(310議席超)を獲得したことで、参院の判断に関わらず法案を成立させることができます。つまり今後は極めて安定した国会運営を行えます。
また前述のとおり、自民党は今回与党はおろか単独でも3分の2を上回る議席数を確保しました。つまり自民党単独で改憲発議の要件を満たします。同党は長年の目標にしていた憲法改正の議論を加速させるでしょう。政権基盤が非常に強くなったので、連立相手(維新)の意向を気にする必要もありません。もっとも維新も改憲に前向きなので、その点ではあまり関係ありませんけど。ここへ来て国民投票実施が現実味を帯びてきました。
経済面では「責任ある積極財政」を進めていくでしょう。つまり財政規律よりも、経済成長優先の財政支出を行います。今夏を目途に新たな成長戦略をとりまとめる計画のようです。さしあたり、今回物価対策の目玉として公約に掲げた「2年間、食料品の消費税ゼロ」の政策を実施するでしょう。なお2年間の時限措置の後は、給付付き税額控除への移行を目指しています。
投資家の多くは今回の選挙結果を歓迎しています。それは今日の日経平均株価の勢いを見れば明らかです。ちなみに地球PFは、日本株上昇の恩恵を直接的にはそれほど受けません。どちらかというと円安加速の方が大きなプラス要因となります。ただし、その場合はあくまで円ベースの評価額が嵩上げされるだけのことです。
さて、高市政権は今後「数の力」で色々と推し進められます。つまり高市さんが「やる」と決めれば、その関連の法案はほぼ確実に成立します。衆院で3分の2以上の議席を自民が単独で獲得した、とはそういう意味です。
高市政権については、一般に外交面の心配をしている人が多いでしょう。しかしFIRE民としては、やはり「金融所得課税の強化」が真っ先に気になります。今は衆院選の直後で、日本中が高市旋風の熱狂に包まれており、日経平均株価も物凄い上昇を見せています。しかし、いざ金融所得課税が強化されれば、投資家心理は冷えに冷え、大きな売り材料になります。前回の記事でも触れましたが、とりわけ私のように配当で生活しているFIRE民にとっては死活問題です。
実際、これに関連して富裕層への課税強化と、低中所得層への減税がセットになった税制改革が行われる見通しです。仮に高市さんが「一生懸命に働いている庶民の皆さんの生活を守るために、お金持ちにも少し協力してもらいましょうよ(スマイル)」と言えば、多くの国民は支持すると思われます。たとえ維新が「貯蓄から投資へ」と言っても、今の自民は圧倒的な数の力で押し切れます。税制の歴史を振り返れば、いわゆる「1億円の壁」のハードルもどんどん下がっていくでしょう。
真冬の衆院選2026は自民党が圧勝、単独で3分の2以上の議席を獲得しました。今後の高市政権は野党の批判など物ともせず、参院の判断も関係なく、さらには連立与党を組んでいる維新の意向すら気にせずに政策を推し進められます。それが日本にとって吉と出るか凶と出るか、高市旋風の熱狂に包まれている今はまだ分かりません。地球PFと共に今後の日本の行く末を見守りたいと思います。
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