どういうわけかモノが壊れたり不具合を起こすことが続くことはありませんか?先日の PC用ディスプレイの不具合発生に続いてサイクリングに出掛けようとしたところ後輪がペシャンコ(これは完全にタイヤシーラントの補充を先延ばしにしていた私が悪いのですが)、更には朝からけたたましく鳴り響くアラーム音に目を覚まされ、何事かと思って音源を探ってみたところ、Synology の NAS(DS224+) を接続している UPS(無停電電源装置)が悲鳴を上げていた様子。なんなんだ(苦笑)。
チェックしてみたところ UPS のバッテリー警告インジケーターに × が点灯し、バッテリー残量がスッカラカンになっていました。どうやら搭載されているバッテリーに寿命が来たようです。UPS としては機能しませんが、通電は出来ているようだったので停電が起きたりしないことを祈りつつ取りあえずアラームは消音して交換用のバッテリーを発注することに。
使用しているのは APC というブランドで販売されていた Schneider Electric の「BR550SE-JP」という機種。とっくの昔に保証は切れていますが、今でも交換用のバッテリー販売は継続されており、比較的容易に入手することが可能です。一応この機種の標準的なバッテリー寿命は 3~4年程度とのことだったのでかなり長持ちはしてくれたようです。 UPS には NAS 以外に NTT のフレッツ光用の HGW と Yamaha のルーター(RTX830)& L2スイッチ(SWX2210-8G)、Wi-Fi アクセスポイント(Aterm WX3000HP)、電話機などを接続しています。
NAS の保護が主目的なので、停電などで交流電源が遮断されると 2分後に自動で NAS の電源を安全にシャットダウンさせ、その後一旦 UPS 自体の電源も落ちるようにしています(設定については「こちら」)。その後停電が解消されれば自動的に UPS の電源が入り NAS も復帰します。
停電が発生して UPS の電源が落ちた時点では、バッテリー残量はほとんど減っていない状態なので、もし災害などで長時間停電が続くようなら非常用電源としてスマホの充電などを行うことも可能です。なので NAS などを使わないにしても防災対策の一環として UPS を設置しておく価値はあるかと。
■ 交換用のバッテリーは「APCRBC122J」
APC 製「BR550SE-JP」の交換用のバッテリーの型番は「APCRBC122J」です。所謂 ” 互換バッテリー ” は 6割ほどの価格で売られていますが、モノがモノですからね・・・。密閉式の鉛蓄電池なのでリチウムバッテリーほど危険では無いと思いますが、いざという時に機能しなかったり UPS 本体に不具合が出ても困るので、ここは素直に純正品を使っておくことにします。

純正バッテリーを購入した場合はこの様にしっかり保護された状態で届きます。バッテリー交換が終わってもこの梱包箱はすぐには捨てないように。後述しますが、廃棄バッテリーの回収サービスを利用する場合に必要になることがあります。


交換用のバッテリーの他は交換手順の説明書やバッテリー廃棄に関する注意事項が書かれた書類が入っているだけです。純正品を正規販売代理店から購入した場合は右の写真の様なバッテリーテストの結果が貼付されているはずです。こうした手間がきちんと掛けられているので互換品よりかなり価格が高くなってしまうのでしょう。


「BR550SE-JP」に使われているバッテリーは、端子の形状こそ違えど、だいたい原付などで使われているバッテリーと同じ様なサイズのようです。電圧も 12V ですが、密閉されているとは言え鉛や希硫酸が使われているので、取扱には一定の注意が必要です(特に廃棄時)。
■ 「BR550SE-JP」のバッテリー交換
まずは NAS の電源を正規の方法で落とし、接続している機器を外して UPS を取り出します。降り積もっている周囲の埃なども掃除しながらなのでこの段階でまず一苦労(苦笑)。


「BR550SE-JP」を取り出したらひっくり返し、バッテリーカバーをスライドさせて外します。


続いて古いバッテリーを引き出し、バッテリーケーブルを外します。特に外す順番の指定はありませんでしたが、車やバイクのバッテリーを交換する時と同様、マイナス → プラス の順番でケーブルを外した方が安全でしょう。金属部品の露出は無いのでまず大丈夫かと思いますが、火花が飛ぶ可能性もゼロではありませんからね。

新旧のバッテリーでラベルの色が違いますが、どちらも純正品です。外したバッテリーのプラス端子に付いている保護パーツは新しいバッテリーに移植しておくと良いでしょう(私は交換完了後に気付いたのでもうそのままにしていますが💦)。尚、新しいバッテリーを入れる前に UPS本体の電源スイッチを 2~3度押して内部に残っている電気を放電させておくようにとの指示があります。




後は新しいバッテリーを UPS に差し込み、さっきとは逆に プラス → マイナス の順にバッテリーケーブルを繋ぎ、ケーブルに気をつけながら静かに UPS の奥までバッテリーを押し込んでカバーを閉めれば交換完了です。


元の位置に「BR550SE-JP」を戻し、商用電源に接続してエラーなどが出ないことを確認したら必要な機器を元通り接続して作業終了。バッテリーの充電が完了したら一度 UPS の主電源ケーブルを抜いたりして停電発生時のテストをしておくとよいでしょう。


古いバッテリーの重量を量ってみたところ、2.6 kg ちょっとありました。電圧はまだ 12.7 V 出ていましたが、まあこれは負荷の掛かっていない状態なのでやはり何らかの不具合が出ているのでしょう。当に耐用年数は経過しているので素直に破棄することにします。
■ 古いバッテリーの廃棄方法について
さて、古いバッテリーですが、先程も書いたように鉛や希硫酸が使用されているので「産業廃棄物」扱いとなり、一般の粗大ゴミとしてクリーンセンターに持ち込んだりして処分することは出来ません。
APC ブランドのバッテリーを購入した場合は、新しいバッテリーが梱包されていた箱を使って指定の送付先に送る場合に限り無料で引き取ってもらうことが可能です。 但しこの場合、送料は負担する必要があります。最初はこのサービスを利用して廃棄バッテリーの処分をするつもりだったのですが、ヤマト運輸、日本郵便では鉛蓄電池の配送を請け負ってくれないのですね。佐川急便と西濃運輸は OK らしいですが、持ち込む場合どちらもちょっと最寄りの営業所までは距離がある・・・。サイズは小さいですが 2.7 kg 以上あるので配送料金も 1200円以上は掛かりそうです(これはどこでも似たようなものですが)。
安いところでは 340円位から Amazon で販売されている着払い伝票 を使って回収してもらう方法もあるようですが、どうやらこれは車用のバッテリーに限られるっぽい。UPS用のバッテリーを送って受け入れてもらえなければ大変です(受付不可だと着払いで送り返されるらしい)。

リサイクル業者や産廃業者に持ち込んで引き取って貰うことも出来るようですが、こちらはある程度の処分費用が掛かるようです。引き取り可能か、料金はいくらかなど問い合わせる必要がありますが、正直探すのも面倒くさい(笑)。
ホームセンターで引き取りを行っているところもありますが、だいたいのところはそのお店で新しいバッテリーを購入した場合に限られるようです。また、ガソリンスタンドやカー用品店でも引き取ってもらえるようですが、こちらも問い合わせてみないとわかりません。
幸いダメ元で問い合わせてみた最寄りの某大手カー用品店(迷惑が掛かったりするといけないので一応伏せておきます)が店頭のサービスカウンターに持ち込めば無料で引き取ってもらえるとのことだったのでお願いしました。ただ、同じ系列のカー用品店だとしても店舗によって引き取りの可否や料金などに違いがあることもあるようなので、一度聞いてみてください。
今回はバッテリー交換だけで済みましたが、UPS 本体も電化製品である以上内部のコンデンサーなどの劣化は避けられないはずです。「BR550SE-JP」自体も既に購入から 6年以上経過しているので次にバッテリーがダメになったら買い換えですかね・・・。