普段愛用している SONY の「α7C II」には、「FE 20-70mm F4 G(SEL2070G)」という純正の ” 小三元 ” 標準ズームレンズをほぼ付けっ放しにしています。このレンズは非常にコンパクトかつ軽量で気に入っているのですが、やはり夜明け前や夕暮れ時などの時間帯や夜景を撮影する際などにはもう少し明るいレンズも欲しくなってしまいます。
最近は小型化の時流に乗って開放 F値 2.8 以上の明るいズームレンズも随分コンパクトかつ軽量になって来ましたが、それでもある程度の重さにはなりますし、何よりも明るいズームレンズは高い!と言うことで、単焦点レンズの「FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)」を購入してみました。

「FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)」は、兄弟分の「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」「FE 50mm F2.5G(SEL50F25G)」と共に 2021年の 4月に発売されました。この 3本のレンズは、全て外形寸法やフィルター径が統一されていて、軽量・コンパクトな設計を特徴としています。まさに「α7C」「α7C II」と組み合わせるために生まれてきたようなもの。合わせて使ってみたいなとずっと思っていたのです。レビューしておきますので、購入をお考えの方の御参考にでもして頂けますと幸いです。
■ 「FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)」の基本スペックをチェック!
例によってこのレンズの特徴からおさらいしておきましょう。主な仕様は以下の通り。
| 焦点距離 | 24 mm(スーパー 35mm(APS-C)モードでは 36 mm 相当) |
| 絞り(F値) | F 2.8(開放)~ F 22(最小) |
| レンズ構成 | 7群 8枚 |
| 絞り羽根 | 7 枚(円形) |
| 最短撮影距離 | 24 cm(AF 時)、18 cm(MF 時) |
| 最大撮影倍率 | 0.13 倍(AF 時)、0.19 倍(MF 時) |
| 手ブレ補正 | ✕(ボディ側対応) |
| フィルター径 | 49 mm |
| サイズ・質量 | Φ 68(最大径)x45(長さ)mm / 約 162 g |
| その他 | 防塵防滴設計、丸形バヨネット式フード付属 |
なんと言っても約 162 g と非常に軽量なこのレンズ。にも関わらず外装にはアルミが採用されており、フィルター径が「SEL40F25G」「SEL50F25G」と同じ 49mm で揃えられているので PLフィルターなどの使い回しも可能です。
画像:SONY
非球面レンズに加えて ED(特殊低分散)ガラスも採用されており、光学性能にも期待が持てます。AF時でも 24cm まで寄ることが出来るので、F2.8 の明るさとセットで背景を大きくぼかした撮影も可能。
画像:SONY
この小さなボディに 2基のリニアモーターを搭載しているので、非常に高速かつ高精度な AF が実現されています。また、防塵防滴にも配慮した設計がされており、屋外でも安心して使う事が可能です。焦点距離 24 mm の広角単焦点レンズですが、「α7C II」と組み合わせた場合は「スーパー 35mm モード(所謂 APS-C モード)」を ON にすることで 36 mm 相当の標準レンズとして使用することも可能(この場合は約 1,400万画素相当での撮影となります)。
■ 今回は「ソニーストア」で「3年ワイド保証」を付けて購入!
今回「SEL24F28G」を購入するにあたって、ソニーストア で「3年ワイド保証」を付けて購入しました。カメラ専門店や家電量販店など、ショップ独自の延長保証サービス制度を設けているところは多数ありますが、そのほとんどは「自然故障(適切な使用環境のもとで発生し得る電気的・機械的な故障)」までの対応。落下や水没による故障は対象外となってしまうものがほとんどです。
ソニーストアでカメラレンズを購入した場合、通常 1年間の製品保証期間となるところが、追加負担の必要無く「長期保証<3年ベーシック>」となります。更に追加料金を支払えば自然故障に対する保証期間が 5年に延長される「長期保証<5年ベーシック>」や、落下・水没・火災にまで対応してもらえる「長期保証<3年ワイド>」「長期保証<5年ワイド>」に申し込むことも可能です。
いざ保証の申請をしようと思っても、販売店独自の保証制度に頼る場合は販売店とメーカーの 2つの段階を踏む必要があるため、とかく意思疎通に時間が掛かります。保証対応の可否の判断も曖昧なところがあったりしてストレスになりますし、保証適用外とされて有償修理となった挙げ句修理明細が開示されなかったケースを私は某家電量販店で体験しています。さすがにこの時は大きな不信感を抱きました。
この点、ソニーストアの修理サービスは充分に信頼するに足りるものだと思います。以前に α6700 のシャッターボタンの不具合を相談させて頂いた際 は大変お世話になりました。この、充実した保証制度の存在が決め手となって、最近はソニー製品を購入する際はよほど市場価格との乖離がある場合を除いて極力ソニーストアを利用させて頂くことにしています。
また、「ベーシック保証」「ワイド保証」といった保証制度の他に、「α あんしんプログラム」というサブスクリプションサービスに加入すればレンズに関しては「長期保証<5年ベーシック>」「長期保証<3年ワイド>」へのアップグレード料金が無料になるほか、「長期保証<5年ワイド>」も 50% OFF で申し込むことが出来るようになります。入会金 110円と、月額料金として 550円(年額 6,600円)の支払いが必要ですが、そのうち 3,000円分は「お買い物券」として戻って来るので、年に何度かソニーストアを利用する方にとっては非常におトクなサービスとなっています。


ぱっと見ソニーストアの販売価格は割高に感じるかも知れませんが、ソニーストアの利用に必要な「My Sony ID」を登録することで 10% OFF のクーポンが貰えます。更に「ご愛顧感謝」として不定期で送料無料券やお買い物券が発行されることもありますし、カメラ・レンズだけでなくオーディオ製品やテレビ・ビデオ製品などにも使えますので、ソニー製品の購入を考えているのならソニーストアで購入することを是非検討してみて下さい。これらを駆使するとネット販売価格より安くなるケースが結構あるのですよ。
2024年10月1日付けでソニーの株式は 1:5 に株式分割され、株主優待を受けるのに必要な投資額がグッと下がりました。2025年1月末の時点で 35万円弱の投資でソニーの株主優待の権利を得ることが可能です。権利日は 3月末とまだ時間はあるので、この機会に NISA口座に買って放り込んでおくというのもいいんじゃないでしょうか。ソニーストアでの販売価格から 15%引きになるという大きなものなので、カメラやレンズを買おうと思っている方には大きな味方となってくれます。
■ FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)の外観チェック!
それでは「FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)」を手に取って観察してみることにしましょう。付属品は前後キャップと丸形バヨネット式フードに書類一式です。取扱説明書については以下のリンクから PDF を入手する事も可能。

前玉はフッ素コーティング処理が施されているとのこと。汚れても掃除しやすいのは助かります。

マウント部も金属製で抜かりなし。外装もアルミ製でとにかくビルドクオリティが高い!

丸形のバヨネット式フードが付属しています。そしてこのフードまでもがアルミ製!樹脂製のフードと違ってカチッと塡まる時の感触がとても良い。兄弟分の「SEL40F25G」「SEL50F25G」にはフジ壺型のフードが付属しているのですが、こちらの方が断然格好いい気がします。逆さにして取り付けて収納出来る点も便利なのです。


「SEL24F28G」のフィルター径は Φ49 mm。レンズプロテクターは SONY 純正の「VF-49MPAM」を取り付けることにしました。純正プロテクターも結構いいお値段がするのですが、フィルター径が小さいとお財布にも優しいですね。「ZEISS」ブランドで高級感も増した気に?!


小型・軽量なレンズながら、フォーカスホールドボタンや絞りリングなど、機能が非常に充実しています。絞りリングのクリック感の ON/OFF も出来るので、動画を撮影する方にとっても使いやすいでしょう。フォーカスリングや絞りリングもアルミ製なので手触りと質感がとてもよい。

前後キャップを付けた状態でも 215g ほどしかありません。質感の伴った金属製の外装を採用しながらレンズ本体だけなら僅か 162g というのですから本当に驚きです。これだけ軽量・コンパクトなら兄弟分の「SEL40F25G」「SEL50F25G」と一緒に 3本揃えて持ち歩いても苦にはならないでしょう。
■ 撮影サンプル
撮影サンプルを何枚か置いておきます。「はてなブログ」の画像アップローダーである「はてなフォトライフ」にアップロードする関係上、解像度のみ写真調整ソフトの「SILKYPIX DEVELOPER STUDIO PRO 11」を使って 1200x800 pix に落とし、撮影情報の書き込みを行っています。この点以外は撮影した RAWデータをそのまま JPEG 出力したもので、特に画像補正などは行っていません 。
「SILKYPIX DEVELOPER STUDIO PRO 11」については以下の記事でご紹介していますので、興味のある方はどうぞ。 現在は後継版の「SILKYPIX DEVELOPER STUDIO PRO 12」が発売中です。
それでは α7C II に取り付けて撮影してみます。


最短撮影距離でのカメラと被写体の位置関係はこのような感じになります。最大撮影倍率が 0.13 倍ということなので、寄ったからといってそこまで大きく写せるわけではありませんが、立ち上がって撮影したりするのが憚られるレストランなどでも食事風景を撮影するのに役立ってくれることでしょう。


広角単焦点レンズということで、まずは光条の出具合から確認してみました。「SEL24F28G」の絞り羽根は 7枚で「円形絞り」が採用されているので、14本の先っぽが広がっていく形状の光条が出現します。フレア・ゴーストはよく抑えられているんじゃないでしょうか。周辺減光はやや強めに出てくる印象がしましたが、味わいが出て好きな感じです。明石海峡大橋🧡



さすが「G レンズ」というべきか、解像感も充分に感じました。軽いのでとにかく取り回しが楽。

開放 f値 2.8 ということで、レストランでの料理撮影にも役立ちます。小さなレンズなので、カメラを取り出してもそれほど周りの目を引いてしまうことも無いでしょう。
続いて「スーパー 35mm モード」で 36 mm 相当の画角で撮影したサンプル。(撮影データの焼き込みでは焦点距離 24mm となっていますが 36mm 相当での撮影サンプルです。)




36mm 辺りってやっぱりスナップを撮るのには使いやすい焦点距離ですね。画質的にもブログに掲載する分には全く問題無さそうです。尚、撮影サンプルについては気が向いたら追加・差し替えします。
■ 3兄弟で揃えたくなってしまう機動性抜群のレンズ

「α7C II」に取り付けてみましたが、先代の「α7C」と組み合わせることを念頭に開発されたというだけのことはあって非常にデザインやバランス的にしっくり来ますね。さすがにコートのポケットに入れて持ち歩くということまでは出来ませんが、カメラと組み合わせても 680g を切る(私の α7C II は色々オプションを取り付けているのでそれよりは重くなっていますが)というのは驚異的です。
単焦点レンズはこれまでマクロレンズしか使ったことが無かったので、1日外で撮影するにはズームレンズと比べると使いにくく感じるんじゃないかと思っていましたが、いやいやどうして、楽しいものですね。実は先日参加したスタンプラリーでは「舞子六神社」を除いて全てこの「FE 24mm F2.8G(SEL24F28G)」1本で撮り歩いていました。
「スーパー 35mm モード」も併用すれば 24mm と 36mm という画角を使い分けることも出来ますし、極力荷物を軽くしたい時にはこのレンズ 1本だけでもサイクリング中の撮影なら充分にこなしていけそうな気がします。登山される方にもいいでしょうね。防塵防滴に配慮されているので安心して使う事ができると思います。でもやっぱりこれだけ使い勝手がいいと「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」の方も並べてみたくなりますね。なるべく早く手に入れられるよう頑張ろう。。。