大阪浪速区に本社を構え、関西地盤の大手家電量販店グループである上新電機(東証プライム市場、証券コード:8173)から 2025年9月期の株主優待券が送られて来ましたので、株主優待の内容や使い方についてのご紹介しておきましょう。今年度の株主優待から一部制度が変更されています。特に 9月期の株主優待取得を考えている方はよく理解しておくことをお勧めします。

上新電機は 1948年に大阪日本橋で「上新電機商会」として創業しました。創業当時は電子部品販売を主体としていましたが、1958年に「上新電機株式会社」として法人組織へと改組され、大手家電量販店の一角を占めるところまで成長してきました。現在は家電製品販売が主体の「Joshin」、パソコン・スマートフォン等を扱う「J&P」、音楽・映像・ゲームソフトの「DISK・PIER」などの店舗を展開しています。
2025年3月期の連結売上高は 4,000億円を少し越えた辺り。家電量販店業界の売上高ランキングではケーズHD に次ぐ 6番手に位置していましたが、ここ最近業績は伸び悩んでおり、関東地盤の「ノジマ」の躍進により 7位になってしまったようです。2025年3月期については、物価高を背景とした実質賃金の伸び悩みなどから耐久消費財の買い換え需要に陰りが見えることから前年割れとなったと分析しているようですが、他の家電量販店は好調なところも多い事から何か他に原因があるのかも知れません。
2026年3月期についても物価高傾向の継続に伴う実質所得の伸び悩みに起因する耐久消費財に対する消費マインドの低迷や、同業者間の競争激化などを理由にあまり芳しくない業績予想となっています。ですがまあ・・・ぶっちゃけてしまうとあまり他店より安くならないなという事が増えているような気がします。
かつては地方の店舗にも J&P が入っているフロアがあって、PCパーツなども豊富に取り扱われていたのですが、近年は大阪の旗艦店と通販くらいになってしまいました。まあ全国的に PCパーツショップはかなり減ってしまったので、ここは致し方ないかも知れません。他の家電量販店に無い特徴として、何故か昔から鉄道模型関係の品揃えがかなり凄いです(笑)。
家電製品の店頭表示価格は他店と比べてさほど安いわけでもありませんが、関西地盤の企業らしく値引き交渉はわりと効きます。実店舗で購入する場合は、近隣店舗の販売価格などを調べた上で交渉に臨むと融通を効かせてくれたりする事もあるので頑張ってみてください。
■ 上新電機の株主優待の内容 ~「端株」優待は廃止へ ~
上新電機では毎年 3月末と 9月末の権利日に株式を保有していた株主を対象として、自社の店舗や Webショップで利用することの出来る買い物券を発行しています。但し、今年の 5月にこの株主優待制度について一部変更が発表されました。
(2025.5.9)
これまで 9月期の株主優待は ” 1株以上を保有している全ての株主 ” が対象となっていましたが、この所謂 ” 端株優待 ” は廃止されることとなってしまいました。まあ来るべき時が来たという感じでしょうか・・・。何かの間違いだと思う程度にお得すぎましたからね・・・。
また、配当政策の変更も発表されています。
(2025.9.16)
年間配当金予想の総額に変化はありませんが、これまで年 1回、期末のみに実施されていた配当金の分配が、第 2四半期末と期末の年 2回に変更されました。
これらの株主還元政策に変更が生じた結果、今期(2026年3月期)以降の株主優待制度は以下の様な内容となります。
| 継続保有年数 | 100株~499株 | 500株~2,499株 | 2,500株~4,999株 | 5,000株~ |
|---|---|---|---|---|
| 2年未満 | 11枚(2,200円分) | 60枚(12,000円分) | 120枚(24,000円分) | 180枚(36,000円分) |
| 2年以上 | ー | +30枚(6,000円分) | +60枚(12,000円分) | +90枚(18,000円分) |
3月期の株主優待制度についてはこれまでと何ら条件に変更はありません。変更があるのは 9月期の株主優待の権利取得条件と内容です。
| 所有株式数 | 優待内容 | 継続保有特典 |
|---|---|---|
| 無し | ||
| 100株以上保有している全株主 | 50枚(10,000円分) |
端株保有では株主優待の権利を取得出来なくなりました。最低でも 9月末の時点で 100株以上は保有しておく必要がありますのでご注意ください。代わりと言っては何ですが、贈呈される優待券の枚数が倍増しています(2,000円の買い物につき 1枚利用可能)。
上新電機は所謂 ” 1株優待 ” を実施している希有な会社でしたが、広く知られる存在となってしまったため上新電機側の負担も大きくなっていたのでしょう。” 端株優待 ” を今も継続して実施している企業はもうほとんど無くなってしまいました。まあ上新電機の 9月期優待は 2,000円ちょっとの投資で 5,000円分の優待券が貰えるというちょっとわけの分からない状態でしたからね(苦笑)。
2年以上の長期保有株主として認定される条件は、毎年の 3月末日の時点で株主名簿に同一の株主番号で連続して 3回以上記載又は記録されることです。1株でも持ち続けていれば途中で保有株式数の増減があっても株主番号が変わることはありません。なので、既に端株を持っている方は無理に売らなくても宜しいかと。配当金もきちんと貰えますしね。
3月期の優待券については株主総会の案内などが届く 6月中に有効期限が翌年 6月末までのものが届くのでゆっくり使い道を考えることができますが、9月期の優待券は 12月初旬に届くものの、有効期限が翌年 3月末日までと短くなっている点には注意が必要です。
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■ 上新電機の株主優待券の利用方法
上新電機の株主優待券は、2,000円(消費税込み)の買い物毎に 1枚使用する事が可能で、株主優待券 1枚につき 200円の割引を受けることが出来ます。使用可能な枚数の上限は特に設定されていないようなので、枚数を用意できれば高額商品の買い物をする際にかなり強力です。但し、ダウンロード版ソフトの購入に使ったり、修理や取付工事料金などの支払い、金券等の購入代金、代引き手数料、長期修理保証料の支払いなどに充てることはできません。
店頭で使用する場合
切り取った株主優待券を支払時にレジで渡すだけです。その場で商品金額から優待券で割り引かれる残りの金額を支払うことになります。株主である事の本人確認などはありません。当然残額については現金以外にクレジットカードや各種電子マネー、QRコード決済などと併用する事が可能です。直営通販「Joshin Web」で利用する場合
① 商品をカートに入れて届け先を確認し、「お支払い方法」画面まで進む

② 支払い方法を選択して同じ画面内の「株主優待券を利用する」にチェックを入れ、優待券の
利用枚数を入力して決済を完了させる(webクーポンが出ている場合は併用可能)。
③ 注文番号と利用枚数を書いたメモを同封の上、簡易書留にて注文から 2週間以内(2週間以
内に到着の確認出来ない場合は注文取消となるそうです)に株主優待券を下記宛先に送付。
〒556-0011
大阪市浪速区難波中3-1-15 ジョーシンなんばビル3F
上新電機株式会社 Joshin web事務局「株主ご優待券」係
④ 株主優待券の到着後、優待価格で決済が行われてから商品発送。
大変残念ですが、2021年6月以降に送付された株主優待割引券から利用方法の変更があり、「楽天市場」「Yahoo! ショッピング」「auPAY マーケット」の店舗で利用することは出来なくなってしまいました。まあ確かに楽天などで大量のポイントがあるセールと一緒に使うとえげつない割引率になっていましたからやむを得ないかとは思います。株主優待を取得しようと思っている方はこの点にご注意下さい。
■ 独自の長期修理保証サービスが魅力
株主優待券を保証サービスの保証料に充てることは出来ませんが、上新電機で買い物をする場合、商品によっては「まごころ長期修理保証」という延長保証サービスに加入できるものがあります。メーカー保証期間の終了後も僅かな掛金で保証期間を延ばすことができるので、長期修理保証プランが用意されている製品の場合は加入しておいて損は無いかと思います。私も以前、下の記事で書いたように Marantz の NR1608 という AVアンプが壊れた時に大変お世話になりました。
この「まごころ長期修理保証」サービス、商品の購入代金を上限として期間内であれば何度でも修理をして頂くことが可能です。また、この保証権利は他人に譲渡することも可能(加入証書の郵送が必要な場合は事務局での手続きが必要)ですので、贈り物にしたり、買い換えなどで中古品としてオークションで処分する場合のアピールポイントとしても有益です。
でもまあ、長期修理保証の対象外となってしまうケースも存在します。先日レンズの修理に出した際は痛い目に遭ってしまいました。過度な期待は禁物・・・ということですかね・・・。店頭で見てもらって大丈夫だと思う(長期保証の対象になると思う)と言うから修理に出したのに(苦笑)。
実店舗や Joshin Web では、「ジョーシンクレジットカード」を持っていると長期修理保証の加入料率が 2% 分割引されます。入会金・年会費は無料ですので、実店舗や Joshin Web で購入する機会の多い方は作っていても良いかと思います。「まごころ長期修理保証」については「こちら」も参照ください。
以前に簡易書留を使わなくても「ミニレター(郵便書簡)」で送付しても受け付けてもらえたという情報をコメントで頂いたのですが、申し訳ありません、当ブログでは非推奨とさせて頂きます。「ミニレター」は、切手が印刷された専用の封筒を購入することで切手代だけで書簡を送ることの出来るサービスです。少額の買い物に株主優待割引券を使用したい場合には大変魅力的なのですが、不着等が起こると対応してもらえないと思われます。もしご利用される場合は、くれぐれも自己責任でお願いしますね。きちんと届いたか心配なら「特定記録(+160円)」くらいは付けておいた方が良いかも知れません。
簡易書留で株主優待券を送付する際は、1通に付き 460円(内訳:定形郵便物料金 110円 + 簡易書留手数料 350円)も掛かるので、ある程度高額な買い物でないと割に合わないかも知れません。2万円くらいの買い物からならお得感が出てくるでしょうか?最も効果的に使うには、やはり実店舗で値引き交渉後に「実はこれがありまして・・・」とおもむろに差し出すのがよいでしょう(笑)。
郵送の場合は事務局とのやり取りの手間が入るので、決済は株主優待券が処理されるまで保留された状態になっており、購入した商品の発送も手続きが終わってからとなります。このため、普通に注文した場合に比べて商品が手元に届くまでの時間が少し余分に掛かります。急ぎの買い物の場合は実店舗で利用されることをお勧めしておきます。
当然ですが、有効期限内であれば 3月期の優待割引券と 9月期の優待割引券を混ぜて使う事も可能です。大きな買い物を予定している方は計画的に使うと良いでしょう。まあ買い物はタイミングが命ですから、なかなかそうそう上手い具合にはいきませんけどね・・・(苦笑)。