私は ” No Music No Life ” な人間。デスクトップオーディオ兼ホームシアターシステムのフロントスピーカーを 8年以上愛用していた DALI の「ZENSOR3」から同社の「MENUET」に入れ替えることにしました。購入に踏み切ったきっかけは、現行の「MENUET」が販売終了となり、大幅に割り引きされていたためです。AVアンプを「CINEMA 70s」に入れ替えたばかりのにまた散財するのもどうかとは思いましたが、ずっと憧れていたスピーカーを入手するラストチャンス!我慢出来ませんでした(笑)。
デンマークのオーディオブランド ” DALI ” によるブックシェルフ型スピーカーのエントリーモデルとして人気を博した「ZENSOR」シリーズが登場したのは 2011年。「ZENSOR」シリーズは既に「OBERON」→「SONIK」と引き継がれていますが、「MENUET」シリーズは、1992年登場の「DALI150 MENUET」に始まり、1994年登場の「ROYAL MENUET」、2009年登場の「MENTOR MENUET」、2015年登場の「MENUET(第 4世代)」と、DALI を代表する小型スピーカーシリーズとしてずっと引き継がれて来ました。派生モデルの「MENUET SE」の販売は継続されるようですが、さすがに価格差が・・・。
「MENUET」を購入・設置してから 3ヶ月ほど経過しました。だいぶエイジングが進んで音も落ち着いてきたと思うのでレビューしておくこととします。

「MR」というのはキャビネットの色のことで、MR は「ロッソ」に当たります。ロッソは赤のことですが、赤と言うよりは明るめのブラウンといった感じの色でした。他に「MH(ウォルナット)」「B(ブラック)」「W(ホワイト)」というカラーバリエーションがあります。まだ販売されているショップがありますが、既に生産完了となっており、在庫が無くなり次第販売終了とのことです。
今回購入した「MENUET」の主な仕様は以下の通り。
| スピーカー形状 | 2 WAY ブックシェルフ型 |
| 周波数特性 | 59 Hz ~ 25 kHz |
| 入力感度 | 86 ㏈(2.83 V / 1 m) |
| インピーダンス | 4 Ω |
| 推奨アンプ出力 | 20 ~ 100 W |
| クロスオーバー周波数 | 3 kHz |
| ユニット構成 | 28 mm ソフトドームツィーター 115 mm ウッドファイバーコーンウーハー |
| 外形寸法 | 250x150x230 mm |
| 本体重量 | 4 kg / 本 |
ブックシェルフ型スピーカーの中でもかなり小型・コンパクトに作られたモデルでしょう。DALI のスピーカー全般に言えることですが、高域側の再生帯域幅は控えめです。これは可聴帯域の音色を重視する設計思想によるものなのだそう。DALI の特徴の 1つであるウッドファイバーコーンと超軽量ソフトドーム型ツィーターの 2WAY 構成となっています。


バスレフポートは背面にあります。斜めに向かっているので背後の壁に近付けても影響は出にくそう。DALI は中国に工場を持っていて、低価格帯の製品はここから出荷されているものが多いようですが、「MENUET」に関しては ” Made in Denmark ” としっかり表記されています。


スピーカーターミナルは非常にしっかりしたものが使用されています。上位の ” RUBICON ” で使われているものと同じグレードとのこと。スピーカーブラケットを使って天吊りや壁掛も出来るようネジ穴が埋め込まれています。



ZENSOR3 よりも明らかに上質な仕上げが施されているキャビネット。前後は緩く弧を描くラウンドバッフルとなっていてエレガントさを感じます。

サランネットを外してみました。う~ん、美しい。。。

DALI の特徴の 1つであるウッドファイバーコーンは、木材繊維と細粒の紙パルプを混ぜ込むことで強度を増し、軽量化を実現した低損失ドライバーユニットです。ウーハー径は 115 mm。

自然なキャラクターと、より細かいディテールを再現するよう設計された 28 mm の超軽量ソフトドーム型ツィーターを搭載。


インシュレーターはこれまで ZENSOR3 で使っていた audio-technica の「AT6098」を流用します。現行モデルは素材が真鍮からステンレスに変更された「AT6098a」に置き換わっているようですね。スピーカーを設置している台は自作ですが、もうちょっとなんとかしてやりたい(笑)。


このスピーカーはサランネットの固定ピンの位置が少し変わっています。通常は四隅に配置されているものが多いのですけどね。以前から使っている 音光堂のバナナプラグ で接続しました。スピーカーケーブルはオーディオテクニカの「 AT6135/30 」。以前設置したものをそのまま使います。

before(ZENSOR3)。

after(MENUET)。圧迫感がかなり無くなりました。やはり ZENSOR3 でデスクトップオーディオは窮屈過ぎた・・・。センタースピーカーの ZENSOR VOKAL の大きさが目立ちますが、DALI には小型のセンタースピーカーが存在しないんですよね。。それにしてもこのコンパクトな筐体で驚くほど豊かなサウンドを奏でてくれます。伸びのあるストリングス、艶のある金管楽器、澄んだ音色の木管楽器、深みあるピアノとアコースティックサウンドの響きは絶品の一言。もちろん女性ヴォーカルも素晴らしい。
ウーハーサイズの大きい ZENSOR3 は夜間に音量を絞っていてもややブーミーな低音が出てしまうことがあって気を使いましたが、MENET では地鳴りのような低音は出ないものの小音量時から量感のある中低音を奏でてくれるのでとても使いやすく感じます。映画視聴時はどのみち サブウーファー が仕事をしてくれるので迫力にも問題は無し。
哀愁漂うポルトガルの「ファド」をこのスピーカーで聴いたときは正に魂を揺さぶられました。クラッシックやオペラからジャズ、ロック・ポップスとなんでもそつなく聴かせてくれますが、やはり DALI はアコースティックサウンドを奏でさせた時が一番輝く気がします。私的にこの「MENUET」は ” アガリ ” のスピーカー。これから長い付き合いになってくれそうです。
