昨年の夏頃から噂のあった第 2世代の「AirTag」が突如として 2026年1月26日に発売されました。Apple の直営ストア以外には数日遅れで入荷したようで、既に在庫は潤沢な様子。買おうと思えばいつでも買える状態です。初代モデル の登場は 2021年ですから、実に約 5年ぶりのモデルチェンジとなります。
「AirTag」は、鍵や財布などに取り付けておくことで、どこに置いたか忘れてしまった、或いはどこかで無くしてしまったといった際に探すのを手伝ってくれるガジェットです。ほぼ iPhone を持っていないと意味の無いデバイスではありますが、空港でロストバゲージに遭った際や、盗難に遭った際に役立ってくれたというケースもあるようです。
但し、盗難時の備えとしての「AirTag」は登場時と比べてかなり弱体化されてしまいました。身に覚えの無い「AirTag」がしばらく一緒に移動していると警告音が鳴り、スマホに通知が出るようになってしまったのです。ストーカー行為などの犯罪に使う輩が現れたそうですが、便利だったモノやサービスが悪意のある輩のせいで不便になってしまうのはよくあることですね・・・。非常に残念ではありますが。
私の場合は初代 AirTag をいくつか鍵やカメラバッグ、クロスバイクなどに取り付けて使っています。クロスバイクのは盗難時の保険みたいなものですが、上記の通り犯人に見つかりやすくなってしまったので、まあ気休め程度のものと妥協して使っています。
また、グラベルロードの Checkpoint には「knog.」から発売されている派生商品の「SCOUT」という自転車盗難防止グッズを取り付けています。 こちらは振動を検知してけたたましいアラームを鳴らしてくれるので、そこそこの盗難防止効果は期待出来ます。Bluetooth でペアリング済みのスマホに通知も出してくれるのですが、通信範囲が狭いのだけが残念な点。もう少し通信範囲が広ければより買い物や食事を安心して行うことが出来るのですけどね。「探す」アプリからの使い勝手は UWB を使った正確な位置特定が出来ない事以外はほぼ同じ。
■ 第 2世代「AirTag(Model A2937)」
さて、今回新たに発売された第 2世代の「AirTag」ですが、Apple に拠りますと・・・
- Apple が設計した第 2世代の超広帯域(UWB)チップ搭載
- スピーカー音量 50% アップ
- 探せる範囲が最大 1.5倍に拡大
とのこと。Apple Watch との連携も強化されたようですが、こちらは残念ながら日本の法規制が障害となって使えないかも知れないようです。価格は据え置かれ、1個パックが直販税込¥4,980、4個パックが¥16,980円となっています。既に複数個の初代モデルを使っていますが、やはり気になったので取りあえず 1個だけ購入。4個購入した方がおトクなのは間違いないのですけどね。

パッケージ外観は初代モデルと全く同じ。背面に小さな文字で書かれている ” 第 2世代 " の記述やモデル番号(第 2世代は ” A2937 ”)くらいでしか見分けが付きません。今のところ初代モデルも販売されていますので、購入する際は充分にご注意を!



「AirTag 2」自体の表面にはどこにもモデル名の記載などは無く、第 2世代だと判別することが出来ません。正直ぱっと見全く見分けが付かないのはどうなのよ・・・(よく見れば Assembled in China などの表記が無くなっているのですが)。外観が全く同じなのでアクセサリーを流用出来る事はありがたい。


バッテリーは変わらずコイン電池の「CR 2032」。メーカーは Panasonic から DURACELL に変わってますね。電池蓋は AirTag を両手の掌で挟み、捻るようにすると外れます。電池を外すとようやくモデル名の記述を見つけることが出来ます。シリアル番号の記載は無し。

バッテリーを絶縁している保護シートを抜き取って iPhone を側に置くとすぐに iPhone 側で検出されます。判別しやすいよう名前を付けたり絵文字を選んだりするだけでペアリングは完了。Apple の「探す」ネットワークに登録されます。

「探す」アプリの使い勝手も以前と変わりません。ある程度 AirTag の近くまで行けば矢印で方向が示され、更に近付くと丸の大きさと音で AirTag の場所を示してくれます。それでも見つけ難ければアプリから音を鳴らしましょう。
周囲にほとんど障害物の無い広い駐車場で車のメーターパネル付近に新旧の AirTag をそれぞれ置いておき、外に出てドアを閉めた状態でどのくらいまで車から離れても「探す」アプリで検出出来るか試してみたのですが、残念ながら Bluetooth で検出可能な距離の伸びは期待したほどではありませんでした。余程条件の良い場所であっても初代モデルで最大 15 m 程度だった範囲が 24 ~ 25 m ほどに伸びたかなという程度です。2.4 GHz 帯を使っているので周囲の電波状況の影響を受けやすい点も変わりません。Apple 自身が「探せる範囲が最大 1.5倍に広がった」と曖昧な表現で済ませているのも条件次第でかなり変わってくるからでしょう。
防犯性は見つけれてしまうとアウトなので気休めレベルですが、もうちょっと検知可能範囲が広ければ便利なのですけどね。例えば車に置いておけば広い駐車場でどこに駐車したか分からなくなった時に便利かななんて考えるわけです。私、ちょいちょいやらかすんですよ(苦笑)。
新しい AirTag は、搭載されているスピーカーの音量が大きくなり、アラームのピッチも少し上がったようで、以前よりかなり聴き取りやすくなったのは確かです。例えばソファーの裏に鍵を落としてしまっていたなどといったケースでは以前より遥かに見つけやすくなるでしょう。
初代 AirTag
2代目 AirTag
Bluetooth 接続が可能な範囲という点では日本では SOURCE NEXT から発売されている「Pebblebee(ペブルビー)」の方が断然強いですが、こちらはこちらで UWB を使った正確な位置検出には対応していません。Androidスマホでも使えると言う点は魅力なのですけどね。
見た目が全く同じなので、混ざってしまうとどれが初代でどれが 2代目だか分からなくなってしまうという点ももうちょっとどうにか出来なかったのだろうかと思わずにいられません。判別するには電池蓋を開けて中の刻印で確認するか、「探す」アプリで音を鳴らすくらいしか方法が無いんですよね。
これから初めて AirTag を買うという方や、買い増しする方なら素直に 2代目モデルを買って良いと思いますが、既に初代の AirTag を使っている方がわざわざ買い換える価値があるかというと正直かなり微妙だなという印象を受けました。むしろ今後在庫処分などで安くなることがあれば初代モデルを買ってしまってもよいかと思います。
Apple の製品ではありませんが、個人的には knog. の「SCOUT」の改良版が出てくれると嬉しいですね。Bluetooth接続範囲が 40 ~ 50 m 以上になってくれると飲食店での食事がかなり安心して出来るようになると思うのですが、「AirTag 2」の仕様的にもさすがにこれは期待薄か・・・。クロスバイクの方にも「SCOUT」を付けてもいいかなとは思っているので、もし新型が発売されるようなら入手して比べてみたいと思います。
いずれにせよ、2代目の AirTag を購入される場合は型番やモデル名をよく確認してから購入するようご注意ください。モデルナンバーが ” A2937 ” となっていて、型番が ” MFE94ZP/A ” となっているものが 1個入り、” MFEA4ZP/A ” が 4個入りパックです。特に店頭で購入する場合は見た目での判別は無理だと思った方がよさそうなのでしっかり確認してから購入してくださいね。