ChatGPTやらClaude CodeやらNotionやら、デジタルツールとAIの発達が加速し、”最適”なツールが日々更新されていく毎日だが、私個人の生活ではただの紙に文章を書いたり絵を描いたりすることが増えている。最近はA4の裏紙に色んな考えやアイデア、プロセスを書き殴り、それをPDFやJPEGに変換したり、紙に書いたことを基にスライドを作ったりして保存しておき、紙自体は捨てるということを繰り返している。
今日はその理由を考えてみた。
手書きにはまったキッカケ
自分のアイデアを書き出すのに、今まで色んなツールを試してみた。Notionでマークダウン形式で書いたり、マインドマップにまとめてみたり、Trelloにタスクリストでまとめたり。しかし、佐々木裕子さんの「実践型クリティカルシンキング」という本を読んで、A4用紙になぐり書きする形に切り替えた。
でも、紙と鉛筆って思ったことをそのまま自由に書けますよね。ほとんどストレスなく自由に書ける。修正もすぐできるし、何回も書き直すことができるんです。最初からきれいな構造化ができるわけがありませんから、まずは汚くて自分にしかわからないものでいいので紙と鉛筆でやってみてください。 パワポでもピラミッドストラクチャーのフォーマットがあるので、つい使いがちです。でも、ズームアウトして、新たな選択肢をつくるとき、たいへんですよね。「あ、こっちもあったけど、どうしよう。これをこっちに持ってきて……ここを増やして」という時間がかかります。 紙と鉛筆で書き続けると、俯瞰できるので、思考のズームアウトがしやすいです。パソコンの狭い画面でやるのではなく、大きな紙にズームアウトできるキャパを十分にとって書き始めましょう。視野が広がります。
佐々木裕子. 実践型クリティカルシンキング 特装版 (p.212). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版.
佐々木さん曰く、クリティカルシンキングのコツは紙と鉛筆を湯水のように使うことらしい。
タイピングだと量が膨大になりやすい
アイデア出しの一番最初の段階で、マークダウンやマインドマップを使うと、タイピング速度で思考ができるので、量が膨大になってしまい、あとで振り返った時にどこに何が書いてあるのか?何が結論なのか?がよくわからない資料になってしまうことが多い。その点、A4用紙に書くと書ける範囲も狭く、書ける量も限られるので、本当に考えたいことにフォーカスできるという感覚がある。また、A4用紙に書いた考えを順番に並べ替えたり、並べて俯瞰してみると、このページ要らないな、等と気づくことも多い。ただ、あとで見返したいことも多いので、写真に撮ったり、Notionやマインドマップ、スライドなど他の形式に変換して残しておく。
結局書ける速度でしか思考できない
また、紙に書き出すと何故かわからないがPCやスマートフォンで書くのに比べて思考が深くなるという感覚がある。そこまで速く文字が書けないので、思考の速度が制限され、その分深くなる。結局、紙に書ける速度くらいでしか物事を深く考えることはできないんじゃないかという気がしている(自分の場合は)
付け加えるのも修正するのも自由自在
当たり前だが、真っ白な紙にペンで書いているだけなので、情報を付け加えたり、二重線を引いて削除したり、破って捨てるのも自由である。特に情報を付け加えたい時に欄外から矢印を引っ張って付け加えることが出来るのが良い。消しゴムは基本的に使わない。必要のない情報だとその場では思っていても後で使えることもあるし、いらなかったら大きくバッテンを書いておけばいい。
本当はでかいホワイトボードがいいらしい
私の以前の会社の知り合いで100件以上特許を出し、社内の新規開発に関する賞を取りまくっていた超アイデアマンのエンジニアの方がいるのだが、その人はデカいホワイトボードがいいと言っていた。ボードの広さは思考の広さと言っていて、自分の家の研究室にも移動できる大きなホワイトボードが置いてあるらしい。その人と一緒に仕事をする時は、必ず絵や文章でホワイトボードに書き殴り、写真を取り、消すという方法で色んなアイデアを出していた。やはり結局手書きが最強なのかもしれない。

